分科会②地域課題から環境問題を考える
<開催レポート>
「教育格差」「ジェンダー格差」などの地域課題と環境問題とのつながりを検討し、社会課題が引き起こされる問題構造を明らかにすることを目指しました。
コーディネーター・司会:菅原亜都子(札幌市男女共同参画センター)
1.市立札幌大通高校遊語部の取り組み―学校教育から考える
山口千恵子、平賀桃子(市立札幌大通高校遊語部)
2.北海道における読書環境整備の立ち遅れを考える
荒井宏明(一般社団法人北海道ブックシェアリング)
3.北海道の生活・交通と環境 -態度行動変容の必要性と難しさ-
原文宏(一般社団法人北海道開発技術センター)
4.福祉事業所で取り組む木工から、環境問題を考える~だれもがふつうに安心してくらしていける社会をめざして~
松本映理(社会福祉法人草の実会)
5.『ジェンダーの問題が存在する』から、『すべての問題をジェンダーの視点で見つめる』へ
菅原亜都子(札幌市男女共同参画センター)
パネルディスカッション・グループワーク
◆講演者からの「取り組むべきと考えること」、参加者からの質問と回答など
山口氏
大通高校は、外国籍の学生を受け入れています。外国籍の方はマイノリティですが、そういった方を受け入れることによって、マジョリティも認めることになるのではと考えています。
平賀氏
楽しいことからSDGsに取り組むべきなのではと思っていて、今回の他の講演者の方の発表を聞いていて、多角的に取り組むことができることを学びました。楽しいことがSDGsになれば、SDGsも楽しくなると思います。
荒井氏
正しく理解することを、皆が公平にできるように、自分と対話をしていけるような社会を作っていけたらと思います。
「学ぶ姿勢」を育む環境を作ることが大切なのではと考えています。
原氏
態度や行動を変えていくには時間と労力がかかります。なかなか簡単にはいかないと思いますが、続けていくべきものであると考えます。
松本氏
教育はとても大事だなと感じました。
個人の中で培われた価値観は、受けてきた教育の結果です。全員が受けることができる「教育の場」で、生徒による偏りがないようなカリキュラム、仕組みを考えていかなくてはいけないのではと思います。課題解決に目を向けられる大人を増やすため、教育をしっかりしなくてはと考えています。
◆グループワーク
会場の参加者および講演者の方で1組4人程度のグループをつくり、「講演を聞いて感じた、私たちの社会がもっとも取り組むべき課題」などを話し合いました。