「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」のエッセンスをA4用紙1枚にまとめました。
「浜松宣言」は気候変動対策の重要性について学会を挙げて表明しましたが、分量の多さから認知度が伸び悩んでいました。
この課題を解決するため、宣言のエッセンスを7つのポイントに凝縮し、
医療者が「気候危機と健康・医療との関係」と「そのためにできること」を短時間で理解できる資料にまとめました。
第16回学術大会(北海道大会)で配布するとともに、オンラインでPDFファイルとして公開しました。医療現場での実践を後押しする1枚になればと願っています。
各項目は
「気候危機の課題 3つ →プラネタリーヘルスという指針 →行動提案3つ」
という3段階構成です。
1.気候変動は「今世紀最大の健康危機」
(WHO警告:年間1,300万人の命に関わる)
2.多様な健康被害
(熱中症・循環器疾患・メンタルヘルスなど)
3.医療分野も環境負荷の一因
(国内温室効果ガスの約5%を排出)
4.「プラネタリーヘルス」という指針
(地球と人間の健康の相互依存を念頭にした人類の行動指針)
5.医療の質と環境対策の両立
(予防医療・低炭素化などの持続可能な臨床の実践原則)
6.地域連携の重要性
(自治体・住民との協働)
7.「知る・伝える」から始める
(情報共有の促進)
さらに詳細な内容と、これに基づく医療者の実践方略については、
JPCA2025 教育講演10 「医療者が知っておきたい気候危機のこと」で講演しました。
活用方法:資料の入手と活用法
以下のPDFまたは画像ファイルをダウンロードしご活用ください。
資料「医療者が知っておきたい気候危機 7つのこと」png(画像)
また、配布・掲示用に印刷版も用意しております。本学会に係る勉強会等で配付資料として活用をご希望の方は当委員会までお問い合わせください。
greenpracticejp(アットマーク→@)gmail.com
研修での活用例:
・スタッフ勉強会の教材として
・組織内の掲示として
・地域連携の話題提供、議題として
・患者向け掲示資料の基盤として など
活用時の注意点:
本資料を活用する際は、非営利での利用であれば改変も可能ですが,改変した場合も元と同じCC BY-NC-SAのクリエイティブ・コモンズを継承してください。