Cognitive Robotics Strategy Meeting: HAKONE2023
Towards Next Generation of Cognitive Developmental and Symbol Emergence in Robotics
認知ロボティクスの作戦会議@箱根2023
次世代の認知発達&記号創発ロボティクスに向けて
認知ロボティクスの作戦会議@箱根2023 は認知/発達/記号創発ロボティクスの新たな30年を築くため、その学術活動を戦略的に展開するために、合宿形式で行う招待制の研究会です。過去に開催した八ヶ岳会議や熱海シーサイド会議の精神を継承しつつ、ダートマス会議のように歴史に名を刻む大望をもって、遠慮ない野心のもとで、忌憚ない意見を交わし、徹底した議論で、創造的な未来を作りたいと思います。
主催:(特定非営利活動法人)ロボカップ日本委員会
共済: 立命館大学R-GIRO研究プログラム「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」
後援: 日本赤ちゃん学会
日時:
3/18(土)12時30分受付,13時 開始
3/19 (日)終日
3/20 12時 解散
場所:箱根パークス吉野 https://www.pax-yoshino.com/
小田急線 箱根湯本駅から徒歩12分、シャトルバス(100円)
宿泊費:12,000円x2泊=24,000円
参加費:31,000円
※支払いについて
事前振り込みまたは当日現金払いが可能です.
下記口座まで費用の全額(55,000円)をお振り込みください。
[りそな銀行] 梅田支店(店番号:111)
[普通口座] 0041306
[口座名] ロボカップ日本委員会
※ 全日参加を基本としております.部分参加でも参加費は同額いただく予定です.
本会議では、認知ロボティクス(Cognitive Robotics)、発達ロボティクス(Developmental Robotics)、および記号創発ロボティクス(Symbol Emergence in Robotics)の将来的な展望と推進方法について、議論を行う。認知発達ロボティクスは着実な進歩を遂げているのか? 記号創発ロボティクスは2020年代に再度の成長を遂げることができるか? AI とロボティクスと認知ロボティクスの間にはどのような違いがあるか? 一人称視点のロボティクスは、人間の理解においてどのような貢献をすることができるか? などについて、世界的なリーダーシップを取り当該学術分野を発展させていくという視点で検討する。また世界規模でのコミュニティを形成するためにはどのような方策が有効であるか、現状のコミュニティとどのように有機的に連携していくべきか、などを議論する(カンファレンスや論文誌、学会なども含めて)。
2020年代を進む、展望を、生み出し、共有しよう――
1956年にダートマス会議が開催された。当時、ダートマス大学にいたジョン・マッカーシーが開催し、このダートマス会議において初めて「人工知能」という言葉が用いられたと言われる。人工知能研究の黎明期にあっては哲学者、心理学者、数学者、言語学者など、心の研究に関わる多くの分野の学者が学際的に議論を交わし、新たな領域を形成しようとした、そのダートマス会議からはや70年近い歳月が経った。
2010年代を通して進展したディープラーニングに基づく人工知能の発展は、10年間で「知能」の景色を変え、それは2022年においては大規模言語モデルからの基盤モデルへと発展し、Transformerはまさに、知能の世界観のTransformerとなった。その革新は、ロボティクスの領域へも明確に押し寄せている。各種知覚系がディープラーニングによる認知モジュールに置き換えられるのみならず、ディープラーニングによるEnd-to-Endでの認識・動作の学習が可能となった。さらに昨今では大規模言語モデルを用いた高次のプランニングを実世界情報と融合させるような研究もある。
2000年代から発展した発達ロボティクスは、その言葉が定着したものの、華々しい人工知能の研究に対して若干背景化している面もある。また人工知能研究がますます認知的な知的情報処理ができるようになるなかで、認知ロボティクスの立ち位置、つまりAIxRoboticsとの異同に関しても、認識を新たにすべきフェーズに来ている。2010年代に領域形成を行ってきた記号創発ロボティクスに関しても同じである。
また一方で、USとChainaが中心に爆発的な勢いで加速するディープラーニング研究、現在の人工知能研究に対して、日本のロボティクス、AIのコミュニティがどのような形でその存在感を高めていくのかも大きな問いである。
一方で、ロボットの一人称視点を取り、それを人間のモデルとし、その構成を通して発達的過程を理解しようとする認知発達ロボティクス/記号創発ロボティクスのアプローチへの親近性は、文化的にも日本のオリジナリティが一定あり、その個性は育むべきものであろう。
このような背景のもと、日本のコミュニティを核とした今後の未来を展望し、私たち自身の活動によりこの学術領域をより確かなものにしていくために「認知ロボティクスの作戦会議」を開催することとしたい。
岡田浩之(玉川大学)
谷口忠大(立命館大学)
浅田稔(大阪大学)
飯塚博幸(北海道大学)
稲邑哲也(NII)
尾形哲也(早稲田大学)
河原塚健人(東京大学)
小林泰介(NII)
鈴木雅大(東京大学)
長井志江(東京大学)
堀井隆斗(大阪大学)
松嶋達也(東京大学)
村田真悟(慶応大学)
佐治伸郎(早稲田大学)
萩原良信(立命館大学)
谷口彰(立命館大学)
水地良明(玉川大学)
田向権(九州工業大学)
細田耕(大阪大学)
(参考)過去の類似の活動
八ヶ岳会議 2014 https://sites.google.com/site/yatsugatakeai/home?authuser=0
熱海シーサイド会議 2025 https://sites.google.com/site/hakonehighlandmeeting/home