熱海シーサイド会議は認知科学と人工知能研究の新たな50年を築くために,合宿形式で行う招待制の研究会です.
八ヶ岳会議の精神を継承しつつ,モデルと実験,構成を通した真の人間理解への道を探求します.
(※ 箱根で開催予定でしたが,箱根山の噴火に伴い開催地を熱海に移し,名称を熱海シーサイド会議に改めました.)
開催概要
日時:9月13日(日)13時~9月15日(火)15時
場所:『熱海温泉 ホテルミクラス』 http://www.micuras.jp/
熱海駅から徒歩10分です。
主催: 熱海シーサイド会議実行委員会
後援: 立命館大学 ロボティクス研究センター 計算知能部門,
計測自動制御学会 システム情報部門 記号創発システム論調査研究会
日本ロボット学会インテリジェントホームロボティクス研究専門委員会
参加費:50,000円
宿泊費:10,000円/泊 (朝食,夕食を含む)
※ 全日参加を基本としております.(部分参加でも参加費は同額頂きます)
開催趣旨
1956年にダートマス会議が開催された.当時,ダートマス大学にいたジョン・マッカーシーが開催し,このダートマス会議において初めて「人工知能」という言葉が用いられたと言われる.人工知能研究の黎明期にあっては哲学者,心理学者,数学者,言語学者など,心の研究に関わる多くの分野の学者が学際的に議論を交わし,新たな領域を形成しようとした.そのダートマス会議からはや60年近い歳月が経った.
認知科学は情報r処理の観点から知能のシステムを理解しょうとする研究分野である.ダートマス会議は人工知能を決して工学のものだけとはせずに,認知科学という分野の出発点として見ることが出来る. 「心を理解する」というあり方には様々なあり方があるが,計算論的に心を理解するというあり方は最も有望な候補の内の一つである.
近年,機械学習理論やロボティクス技術の進歩,または,クラウドやネットワーク資源の拡大といった技術的変化が知能の構成論的研究,計算論的理解に新たな可能性を提示しつつある.
記号創発ロボティクスは実世界認知から行動学習や概念学習を通して言語獲得にいたる知能を実際のロボットを用いて構成しようとするものであり,その計算論的表現は人間の知能発達のモデルとして大きな示唆を与えるものである.
記号創発ロボティクスのそれらの成果は工学に留まるのみならず,認知科学,言語学,心理学と幅広い「人間理解」に活用されるべきであり,どのような形で新たな50年の「人間理解」を進めるべきかは,2010年代の到達点から再度眺め,議論し,指し示す必要があるだろう.
熱海シーサイド会議は2014年に開催された八ヶ岳会議の議論を継承しながら,認知科学と人工知能研究の新たな50年を築くために,合宿形式で行う招待制の研究会である.
言うなれば,21世紀の「日本版ダートマス会議」であり,心理学者,認知科学者,言語学者を交え「何に取り組むべきか」「どのような解?が出せればいいのか」などについて,未来志向で建設的な議論を行う.
認知発達のモデル研究.ロボティクス,認知科学,発達心理学のコラボレーションは新たなる航海(Voyage)へ
開催提案者(実行委員会)
岡田浩之 (玉川大学 教授)
[amazon]