20世紀ドイツ哲学史研究会では、参加者たちが安心して交流できる場を提供するため、ハラスメント予防・対応規程を定めています。幹事および参加者は、目下の規定を遵守し、参加者たちがより参加しやすい場をつくるよう努めます。
目下の規定は、オンライン政治理論研究会(OPTF)のホームページで公開されているハラスメント予防・対応規程(ウェブ版の規程)を最大限に活用して作られています(OPTFホームページの記載に従い、この旨を明記します)。20世紀ドイツ哲学史研究会では、OPTFの規程が他の学会・研究会でも参照されることを望みます。
OPTFのホームページ:https://sites.google.com/view/onlinespt2020
20世紀ドイツ哲学史研究会の正式版規程は準備中です(完成し次第、公開します)。
ハラスメント防止・対応規程宣言
20世紀ドイツ哲学史研究会(以下、「本研究会」)と本研究会の参加者は、互いに人権を尊重し、ハラスメントのない場の実現に努めることを宣言し、ここに本研究会のハラスメント防止・対応規程(以下、「本規程」)を定めます。
ハラスメントは以下のように定義されます。
自他の修学・教育・研究・職務上の諸条件や特性、また、人種・民族・国籍・宗教・思想信条・年齢・性的指向・性自認・身体的特徴・障害の有無などを利用して、相手方の意に反した不適切な仕方で、不利益や苦痛もしくはその脅威を与え、あるいは相手方の活動環境を悪化させる、あらゆる言動である。
ハラスメント対応規程
本研究会とその運営者は、本規程の宣言の実現を旨として、本研究会の特定会員に対し大学や学会等がハラスメント認定を下した場合、一時的参加停止、退会勧告、強制退会措置を講ずる。
本研究会とその運営者は、本規程の宣言の実現を旨として、本研究会とその運営者の両者が、本研究会の特定会員の言動に本規程の宣言を著しく損なうものを認め、特に何らかの措置が必要であると判断した場合には、初期対処として引き離しのような環境調整措置を行ったうえで、審議の場を設け、注意、参加資格再確認、一時的参加停止、退会勧告、強制退会ほか、ハラスメントおよびハラスメント類似行為を防止し対処するための措置を講ずることができる。
措置実施の事実は、一時的参加停止、退会勧告および強制退会が行われた場合に限り、対象者名を匿名にして本研究会内で公開する。
ハラスメント防止のために:本研究会参加者へのヒント
本研究会は初期対処・予防に注力することによって、上の宣言を実現することを目指します。明白なハラスメント関係へのエスカレーションを防げるような環境を整備するため、以下のような努力を本研究会の参加者に求めます。
ハラスメントの生じない環境を能動的に維持する役回りを引き受けること。
研究上の議論などが白熱するとき、トーンを相互抑制すること。
研究会の環境改善につながるの共有を促進すること。
参加者各々は自己点検に努めること。適切な言動・振る舞いの基準の確認と更新に努めること。
各研究会の冒頭で、議論モードについて確認をすること。
日頃から所属する機関・学会のハラスメント対応体制について理解を深めておき、どのようなハラスメント対応のルートがあるかを把握しておくこと。
ハラスメントの生じない環境を維持するためにより有意義な条項や表現などがないか繰り返し検討・議論する。
運営者や参加者から提案がなされた場合、運営者や参加者で議論し同意を得た上で、本ハラスメント予防・対応規程を修正する。
インフォーマルに相談を受けたら、被相談者は、傾聴に徹しつつ、相談者がどう事態に向き合い対処したいのかを整理・決定する手助けをすること。
相談者が他ならぬあなたを信頼して相談してきているということを尊重する。
まずは、相談者の語る内容や感情を否定せず、じっくり聞くこと(事実関係と感情の整理を手伝うとよいです)。
被相談者が事態について評価を下したり、相談者の採るべき次の行動を決めようとしないこと(「まさかあの人が」のような発言に注意してください)。
相談者を励まし、どうするかを一緒に考えること(相談者の希望を優先し、勝手に対応を進めないこと)。
二次的に別の誰かに相談するときは、必ず相談者の同意を得ること。
相談内容の守秘を原則とすること。