甘田 岳   AMADA Gaku

ひととなり

• • • 12歳で登った北アルプス燕岳で、樹木限界を超えた厳しい高山環境の美しさと、そこに生きる植物の力強さに感銘を受ける。その頃から植物の生き方に興味を持ち始め、高校生物で遷移の概念を知り、個の植物の生き方が生態系を駆動する仕組みに関心をもち、生態学を学ぶことを志す。浪人時代にHenry D. Thoreauの著書と出会い、自然に対し科学と哲学の両視点をもって開ける世界を知る。

    • 東京以外の大学で研究資金が多そうだと決めた京大に入学後、登山と酒とコーヒーを楽しむ。吉田寮にて、オンボロ木造建築の良し悪しと人間の多様性を知る。座学では物足りず、片っ端からいろんな調査に同行し、その中で植物生理生態学という分野を知り、自分の求めていた学問だと感じる。気づけば、自分には縁のないと思っていた研究者の道に片足をつっこんでいる今日この頃・・・

    • 好きな作家など

      • • 随筆：植村直己、星野道夫、中谷宇吉郎、Henry D. Thoreau、Antoine de Saint-Exupery 

        • 小説：上橋菜穂子、天童荒太、高田大介、梨木香歩、京極夏彦、Ursula K. Le Guin 、Michael Ende 

        • 芸術：東山魁夷（日本画）、鴨居玲（洋画）、須田悦弘、船越桂（彫刻）、ずっと真夜中でいいのに、Keith Jarret、Henning Schmiedt（音楽）

現所属

• • • 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 立地環境研究領域 養分動態研究室 JSPS 特別研究員PD

    • 〒305-8687 茨城県つくば市松の里1 

    • Email：amada.gaku(at)gmail.com, amada_gaku630(at)ffpri.go.jp

職歴

• • • 2024年4月-現在 国立研究開発法人森林研究・整備機構立地研究環境領域　JSPS 特別研究員PD（PI：野口享太郎）

    • 2023年4月-2023年10月 アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター（IARC）　客員研究員

    • 2022年5月-2022年11月 アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター（IARC）　客員研究員

    • 2021年4月-2024年3月 国立研究開発法人海洋研究開発機構北極環境変動総合研究センター　ポストドクトラル研究員（PI：小林秀樹）

    • 2017年4月-2020年3月 京都大学 森林生態学分野　日本学術振興会特別研究員 (DC1) （PI：小野田雄介、北山兼弘）

学歴

• • • 2017年4月-2021年3月 　京都大学大学院 農学研究科 地域環境科学専攻 森林生態学分野 博士後期課程

    • 2015年4月-2017年3月      京都大学大学院 農学研究科 地域環境科学専攻 森林生態学分野 修士課程 

    • 2011年4月-2015年3月      京都大学 農学部 森林科学科 

    • 2010年4月-2011年3月      駿台予備学校御茶ノ水校 

    • 2007年4月-2010年3月      群馬県立高崎高等学校 

教育歴

• • • 2018年11月　高大連携イベント 市立高校 京大研修 2018 講師（堀川高校・西京高校）

    • 2017‐2019年　京都大学学びコーディネーター 高校出張授業 （『物理からみた植物の生き方』宮崎第一高等学校 LINK、舟入高等学校 LINKほか５校）

    • 2015年10月-2016年2月　京都大学農学研究科ティーチングアシスタント（『研究林実習Ⅰ』『応用生態学実験及び実験法』）

    • 2015年　修成建設専門学校　非常勤講師　『造園植物Ⅰ』

賞罰

• • • Early Career Scientist Poster Award of Excellence (ISAR-7, 2023)

    • WesternAG社 Research Awards (2023)

    • 種生物学会ポスター賞（第50回種生物学シンポジウム, 2018）

    • Poster Award for Excellence （The 46th Naito Conference, 2018）

    • Alwyn Gentry Award （52nd ATBC, 2015）

    • F1000 Poster Award （52nd ATBC, 2015, 同時受賞）

    • 最優秀ポスター賞 （第62回日本生態学会, 2015）

    • 日本学生支援機構 平成28年度 特に優れた業績による返還免除（修士課程：全額免除）

助成金

代表課題

• • • 科研費　若手研究「凍上現象は永久凍土上の植物多様性を規定するか：細根の深度分布と強度の観点から」3700千円（2025年4月-2028年3月）

    • 科研費　日本学術振興会特別研究員研究奨励費PD「永久凍土上の森林における植物多様性維持機構：展葉と凍土融解の季節性から迫る」2800千円（2024年4月-2027年3月）

    • ArCSII 若手人材海外派遣プログラム　1400千円程度（2024年度8‐9月）

    • 科研費　日本学術振興会特別研究員研究奨励費DC1「ハワイフトモモにおける葉トライコームの適応的意義」2500千円（2017年4月-2020年3月）

    • 京都大学教育研究振興財団 在外研究助成 999千円（2017年6月-9月）

    • 日本財団 森里海連環学 インターンシップ助成 300千円（2015年8月-9月）

    • 日本財団 森里海連環学 国際学会助成 200千円（2015年7月）

分担課題

• • • 科研費　基盤研究(S)「北方森林生態系の近未来像：永久凍土融解に対する生物圏機能の過渡応答」156000千円（2025年4月-2030年3月）［代表：小林秀樹］

    • 科研費　国際共同研究加速基金「永久凍土の融解が樹幹メタン放出におよぼす影響の評価」18850千円（2024年9月-2028年3月）［代表：野口享太郎］

    • 科研費　学術変革領域研究(A)「リモートセンシング技術による生態系構造、機能及び多様性の高精度観測」111930千円 [代表：小林秀樹]　

所属学会

• • • 日本生態学会

    • 種生物学会

    • 根研究学会

    • 日本地球惑星科学連合

    • American Geophysical Union

委員等

• • • Associate editor (Plant Species Biology; LINK)

研究技能等

• • • 葉形質測定（LMA、毛量、Rubisco、包埋切片ほか）

    • 細根量・形質測定（SRL、細根密度ほか）

    • 光合成測定（A-Ci、温度依存性、チャンバー自作ほか）

    • 土壌呼吸速度（自動開閉チャンバー （低温研開発）ほか）

    • 温暖化実験（土壌昇温システム）

    • 水分生理測定（水ポテンシャル、gmin、樹液流(練習中)、ひずみ測定(練習中)ほか）

    • 材料力学的測定（ヤング率、強度ほか）

    • 野外モニタリング（葉温、葉濡れ、気温、地温、湿度ほか）

    • 物理-生理モデル（葉毛内ガス拡散モデル、葉熱収支モデル、光合成モデルほか）

    • 統計モデル（glmm、SEMほか）

    • その他フィールドワーク（毎木調査、樹種同定少々ほか）

    • いろんな生き物の毛の知識？

査読

• • • Acta Physiologiae Plantarum

    • Agricultural and Forest Meteorology

    • AoB Plants

    • Biotropica

    • Ecology and Evolution

    • Flora

    • Journal of Agricultural Meteorology

    • Journal of Plant Research

    • Pacific Science

    • Plant Cell and Environment

    • Population Ecology

    • Scientific Reports

    • Trees

    • 種生物学会誌

その他

• • • 森里海連環学プログラム 修了 （2015年4月-2017年3月）

    • ハワイ大学インターンシップ （2015年9月-10月）

    • 剣道二段

    • 色彩検定２級

    • 樹木医補

    • 自然再生士補