(2021年2月27日 記者発表)
作成:外環被害住民連絡会・調布
※プライバシーの侵害、風評等につながる恐れがありますので情報の取扱いには十分ご注意ください
調査範囲:東つつじヶ丘2丁目、東つつじヶ丘3丁目、若葉町1丁目 の戸建て住宅
調査票配布軒数: 凡そ300
調 査 実 施 期 間: 2021年1月下旬 ~ 2月5日
調査依頼方法 : 戸別訪問(複数回訪問後、不在の場合はポスティング)
調査票回収方法: メール、FAX、連絡会メンバー宅への投函
【1】 ネクスコ東による相談窓口または専用フリーダイヤルへ相談しましたか?
a 相談した 26.6 %
b 相談していない 73.4 %
設問毎の回答数 = 94 人
※【1】で「a 相談した」と答えられた方は設問【2】~【7】を回答
【2】相談窓口には一人で行かれましたか?
a 一人 75.0 %
b 複数人 25.0 %
設問毎の回答数 = 24 人
【3】 相談のやり取りの記録はしましたか?
a メモとして記録 42.3 %
b 音声として記録 15.4 %
c 映像として記録 0.0 %
d 記録していない 42.3 %
設問毎の回答数 = 26 人
【4】ネクスコ側から資料等をもらいましたか?
a 受け取った 51.9 %
b もらっていない 48.1 %
設問毎の回答数 = 27 人
【5】 被害内容について
a 十分に伝えられたと思う 37.5 %
b 十分に伝えられたか不安 62.5 %
設問毎の回答数 = 24 人
【6】被害補償の要求について
a 希望する内容を伝えることが出来た 52.1 %
b 希望する内容を伝えられたか不安 39.1 %
その他(要求は伝えていない、調査依頼)8.7 %
設問毎の回答数 = 23 人
【7】 ネクスコから被害補償に関する基準や内容の説明がありましたか?
a 説明を受けた 4.2 %
b 一部説明を受けた 12.5 %
c 具体的な基準や内容の説明は無かった 83.3 %
設問毎の回答数 = 24 人
※ここからは全員の方が回答
【8】ネクスコから適切な補償基準や補償内容が示されると思いますか?
a 示されると思う 18.5 %
b 示されるとは思えない 76.1 %
その他(わからない) 5.4 %
設問毎の回答数 = 92 人
【9】ネクスコから納得できる補償が受けられると思いますか?
a 受けられると思う 4.4 %
b 受けられるとは思わない 91.2 %
設問毎の回答数 = 91 人
【10】 団体交渉を希望しますか?(もし個別に十分補償が認められなかった場合なども)
a 希望する 64.5 %
b 希望しない 3.2 %
c どちらともいえない 32.3 %
設問毎の回答数 = 93 人
【11】ネクスコとの交渉には信頼できる弁護士のサポートが必要だと思いますか?
a 必要だと思う 77.7 %
b 必要ではない 2.1 %
c どちらともいえない 20.2 %
設問毎の回答数 = 94 人
【12】家の築年数で被害補償額を減額される不安はありますか?
a 大いにある 48.9 %
b ある程度ある 46.8 %
c 不安はない 4.3 %
設問毎の回答数 = 94 人
【13】トンネルルートからの距離で補償額に差が出るのではと不安がありますか?
a 大いにある 45.2 %
b ある程度ある 49.5 %
c 不安はない 5.4 %
設問毎の回答数 = 93 人
【14】低周波音等による健康被害に対する謝罪と賠償が必要だと思いますか?
a 必要 71.6 %
b 必要ない 6.3 %
c 分からない 22.1 %
設問毎の回答数 = 95 人
【15】不動産資産等の価格低下に対する補償は必要だと思いますか?
a 必要 88.3 %
b 必要ない 2.1 %
c どちらともいえない 9.6 %
設問毎の回答数 = 94 人
【16】資産売却が困難である場合や、被害拡大で居住が困難となった場合などは買取を希望しますか?
a 希望する 56.4 %
b 将来的には希望する 27.7 %
c 希望しない(住み続けたい) 14.9 %
その他(住み続けたいが被害が拡大したら居住
できなくなると思う) 1.1 %
設問毎の回答数 = 94 人
【17】補償期限を区切られて契約を迫られる不安はありますか?
a 大いにある 57.0 %
b やや不安 37.6 %
c ない 5.4 %
設問毎の回答数 = 93 人
【18】トンネル工事による地盤の緩みで将来起こり得る地盤沈下や陥没のリスクに対して、 期限を設けない永続的な補償の仕組みが必要だと思いますか?
a 必要 91.6 %
b 必要ない 2.1 %
c わからない 6.3 %
設問毎の回答数 = 95 人
【19】補償が十分認められなかった場合、修繕費等の自己負担について心配はありますか?
a 大いにある 64.9 %
b ある程度心配 31.9 %
c ない 3.2 %
設問毎の回答数 = 94 人
【20】今回の家屋補償が中心の相談窓口をどのように思われましたか?
a 補償が限定的で不十分 52.6 %
b 妥当 8.4 %
c わからない 38.9 %
設問毎の回答数 = 95 人
【21】ネクスコから納得できる補償内容が示されない場合、 訴訟等の手続きが必要だと思いますか?
a 必要ではない 2.1 %
b 必要だと思う 61.7 %
c わからない 36.2 %
設問毎の回答数 = 94 人
【22】住民救済法や住民支援法など、被害住民を公平に救済する法律が新しく出来たらいいと思いますか?
a 必要 85.3 %
b 不要 0.0 %
c わからない 14.7 %
設問毎の回答数 = 95 人
■「相談窓口の日程と都合が合わなかった」
■「小さな子供がいるため、相談窓口に行くことが出来なかった」
■「家屋調査が済んでいないため」
■「シールドマシンが家の付近をシールドマシンが通過又は距離がある為」
■「具体的な被害が確認されていない。または工事との因果関係が不明なため」
■「ネクスコからはっきりした答えを得ることが出来ないため」
■「折衝するのが面倒に感じるため」
■「様子を見る必要があると思うため」
■「物損補償以外の補償内容がよくわからないため 」
■「対応に期待が持てないため 」
ネクスコとの補償交渉で希望することや不安なこと。相談窓口や電話相談をした率直な感想。当会へのご質問またはご要望やご意見などについて
※クリックでコメントが開きます
■「マシンが動いている時に振動や家の損壊に怯え、その時の不安な気持ちがあり、先々の心配が消えない」
■「物損だけでなく資産価値の低下に対する補償を望みます」
■「数年前に転居してきたが、地表面に影響がないと説明していたネクスコに騙されたと感じる。工事による振動に子供も含め、とてもトレスを感じた。工事の再開により安心した生活は望めない。転居も考えるが、子供の学校などの事を考えると悩ましい。ネクスコの説明会も納得できない。安心した生活が送れることを切に願う」
■「シールド通過前なので確認された被害はないが、工事再開となれば影響があると思う。補償内容も気に掛かる」
■「大深度法の前提である「地上部には影響がない」ことがはっきりと崩れたので、工事をストップしマシンを引き取り、トンネルを埋めてください。もし強行突破するなら何の法律の下で掘削するのか教えてください。私有地はボーリング調査をしないのか。「今までは「事故」で済んだかもしれないが、明日からは「事件」になります!」とネクスコの職員に伝えた」
■「外環工事個所に近い場所で大きな被害や損傷がない場合でも、ネクスコだけでなく国や都や市も含め中長期的な補償を望みます」
■「外環道が開通した後の補償を具体的に提示してもらいたい。例えば開通後の陥没により家が崩壊した場合どのような補償になるのか?」
■「国、ネクスコがスピーディな救済法等の成立に努力することは期待薄。国、ネクスコ関係者が等価交換のような形で当該地区の戸建てに居住して体験してほしい」
■「ネクスコには、今後、風評被害だけがいつまでも残るようなことは避ける対応を希望している」
■「ネクスコに漏水の調査、家屋の空洞調査を依頼した。調査結果により補償にこぎ着けたい」
■「そもそもトンネル道路は必要ありません。より速くより便利にといった価値観はすでに過去のものです。ここまでいじくり廻して汚してしまった地球上に、これから生きてゆかねばならない子供たちのためにもー」
■「住宅下の地盤の強度は元に戻してほしいです。新横浜トンネルの事故後、原因確定公表、地盤の補強を行ったとのことですが・・・。空洞近くの道路陥没や住宅のひび割れがあったお宅の不安は大変だろうと思います。我が家に起きていたら怒り狂います」
■「空洞が、まだ他にもあるのではないかと思いますが、その調査はどうなっているのでしょうか? 」
■「十分な補償が得られない場合、被害住民の会による団体交渉、訴訟等を検討頂きたい」
■「私は高齢で、今後もなじみ深い自然の多い地に住み続けるものと思い続けてきました。この先、子供家族と将来の事を相談したいという希望を持っていましたが、今回の事件で、こちらから話し出す自信がなくなりました」
■「今のところ変化はないように思いますが、工事が再開された時はどう変化するか不安です。補償が十分できる事を希望します。毎日自宅の前の道路で計測していますが、以前と変化が有るのか無いのか何もわかりません」
■「相談窓口に行きましたが、責任の所在も決まっていない様子で、具体的な補償内容や時期等を聞いても何も答えてくれません。話を聞くだけでただのガス抜き効果をねらった場所でしかない全く意味のない相談会です。名刺を要求しても出すことなく不愉快ですし、役所的な対応で閉鎖的な印象です。ネクスコから被害補償に関する基準や内容の説明についてシールドマシンから40メートル以上離れている場所は補償の対象外になると言われた」
■「相談窓口は住民が直面している現実の悩み不安にしっかり対応するには程遠いです。決まったマニュアルに則して行動するだけで、外環についても無知で、現状を話しても「急傾斜地崩壊危険個所」の下を外環が通ることを知らせても書くのがやっとで、それ以上話を進めることが出来ない状態でした。ネクスコは住民の不安に具体的に対応して回答すべきである。住民は不安な毎日を過ごすことを余儀なくされているままに放置されている」
■「ネクスコはトンネル工事を進めながら陥没や空洞などの応急処置をくりかえし、住民の不安など全く感じていません。今まで無かった不安と心配、どのようにして残りの人生を安心して暮らして生きたいだけなのに!!振動や低周波音で頭痛やめまいが良くなることは無いのでしょうか? 」
■「相談会でこちらの希望はつたえたものの、ネクスコ側からは具体的な説明もない訳で、今後もいつ明確な回答が得られるか不安です。工事の再開についても聞きましたが、やはり答えはありませんでした」
■「陥没の危険があるので工事を中止してもらいたい」
■「家のいたみが原因かどうかわからない」
■「将来売却する時の土地の価格低下が心配です。ネクスコが永続的な補償をしてくれるかは難しいと思います。家屋補償に加え土地の価格低下分先に補償してもいたい。ネクスコは「多分、家屋補償は全ての工事が終了してから行います」と言っていた。何年も先にまで、リフォームすることが出来ず現状のままで生活することは嫌だ」
■「ネクスコには誠意ある補償を希望します。地価がさがり売却困難と思われます」
■「ネクスコはどんな調査をどのようにしているのか?その経過や結果を細かく教えてほしい。また、団体交渉に応じてほしい。ネクスコにどんな質問が来ていて、それに対してどう答えたのか?情報公開してほしい」
■「今ではなく今後が心配」
■「連絡会をもっと認知させ、確立した団体として住民パワーを使い強力に交渉するのが良いとは思います。又、のぼりポスター等を使い活動状態をネクスコ、国、及び周辺住民にアピールしたらどうでしょうか?」
■「中間報告で「因果関係を認めざるを得ない」と発表しているが、重要なことは「因果関係はない」と言うことを技術的に証明できるのかであり、仕方なく認めたと感じられる曖昧な発表で今後の賠償内容について不利となる。陥没によりトンネル工事が停止しているが、工事を再開するか否かの最終判断は誰なのか?陥没は工事が要因と認めた以上、東日本高速道路の社長が自ら現地に来て謝罪すべきではないか?」
■「3か所の陥没、日経新聞による地盤沈下の確認、N値50→10以下となる。等々地盤の変化は家の経年劣化とは無関係なので追求して行きたい」
■「補償内容について不安に思っているのは補償範囲が家屋のヒビや割れ傾きなど目に見える範囲内でしか実施されないのではという点です。水道管などは地中にあるのでヒビが入った位では気付けないと思うので水質調査なども各家屋行ってほしいと思います。以前はお茶に水道水を使っていましたが、現在は水を買っています」
■「工事再開にあたっては、対策や被害が生じた場合の補償方法などを明示した上で行うべきだ」
■「補償は必要であるが、この先何十年、無限の補償、納得できる補償はありえない」
■「家屋の補償、地下の補償、資産価値の補償、この3つがきちんと補償してもらえるか不安」
■「相談窓口はただのヒアリングでガス抜き、やりましたという事実を残す為の相談会としか思えない。地盤改良、原状回復についてはただ今調査中。一定の基準で補償するのか個々の対応になるのかも検討中。ネクスコ説明会と変わりない対応。まず責任者や管理者がヒアリングをしていない。若い社員に聞き取らせているだけ。ひょうしぬけしてしまった。どうしたら良いのかネクスコも補償について悩んでいる模様。しかし、こんな対応では被害住民は納得しない。前例がないだけに、やはり住民がまとまって交渉していくしかないかと思います」
■「この地域一帯が風評被害含め、土地資産価値の下落影響、売却不安などを懸念する。原因の究明、対策の実施などの現状問題への解決と併せ、工事に起因する内容を定義し、将来リスクを考え、永続的な補償を希望する」
■「地盤沈下・空洞等の期限なしの修復保障。将来売却時の土地相場買取り。この2点を切に希望します。一番の不安は上の要望を保障しないうちに工事を再開することです。相談窓口等に質問しても“調査中”とばかりで不安が積もります」
■「ネクスコに今回の事故を経験にして大深度地下工事に対する法律の改正を政府に働きかける要請をしてほしい。全ての工事において施工側と被施工側での“give and take”の関係が肝心。今の法律では地下を使われる住民に何の具体的なメリットない。例えば地下税の軽減とか、一定料の使用料の支払いとかを考えてもらう必要がある」
■「「掘進日報」など、事故原因の究明に必要と考えられるデーターが出てきていない現状をみると、真実が捻じ曲げられるのではないかとの不安がよぎります。ボーリング調査で確認できていない範囲の安全性、地盤強化の方法など情報収集が早急に必要と思われます」
■「現段階では家屋内外の調査に来て頂いただけで、結果は2月中とのことです。道路の境界の間隔が広くなっているなどの事があります。ネクスコとは調査依頼の連絡しかしておりません。不安は大きく、連絡会等との団体交渉は不可欠と思います。宜しくお願いします」
■「未だに、被害住民そして「被害住民連絡会」と誠実な交渉に応じないネクスコに誠意ある補償が期待できず大変に不安です。国交省とネクスコの利害の差に着目し、ネクスコを独立させ、ネクスコを交渉に応じさせるように国交省に働きかけることが出来る弁護士を代理人にすることが必要だと思います。国交省に働きかけ、ネクスコが誠実に被害住民への適正な補償に応じるようにさせることが不可欠だと思います」
2月5日時点では相談窓口に行かれた方はまだ少数だったが、行かれた方からはネクスコ の対応に対する強い不満の声が寄せられた。アンケート結果から、不動産価格低下に対する賠償や地盤損傷に対する長 期的な補償に関しての強い要望が読み取れる。ネクスコとの交渉には、個別交渉に不安を感じ、団体交渉や弁護士のサポートを望む声が高かった。また、現時点では物的被害がないトンネル周辺地域やシールド 工事未着工地域の住民は、これから先の不安や長期の補償を求める記述が多数あった。
以上