眠りは「最高気温」ではなく、
「最低気温」で整える
「最低気温」で整える
天気予報を見るとき、多くの方は「最高気温」に目がいきます。
今日は暑いのか、寒いのか。
何を着て出かけようか。
けれど、寝具を考えるときに注目してほしいのは、日中の最高気温だけではありません。
大切なのは、夜から明け方にかけての気温です。
私たちは眠っている間、長い時間を布団の中で過ごしています。
日中は暖かくても、夜中から明け方にかけて冷え込むことがあります。反対に、日中は涼しくても、夜になっても暑さが残ることもあります。
そこで、当店では寝具を見直す目安として「最低気温」に注目することをおすすめしています。
例えば、
最低気温が10℃を下回る頃は、暖かい寝具を考える
最低気温が25℃を超える頃は、涼しく過ごせる寝具を考える
というように、夜の気温に合わせて寝具を調整していきます。
ただし、外の最低気温だけで寝具が決まるわけではありません。
実際には、最低気温・寝室の室温・自分の体質の3つを合わせて考えることが大切です。
寝具は、日中の気温よりも、実際に眠っている時間帯の環境に合わせることが大切です。
例えば、日中の最高気温が20℃でも、夜から明け方にかけて5℃まで下がる日があります。
そのような日は、日中の暖かさだけで寝具を選んでしまうと、明け方に寒さを感じることがあるかもしれません。
反対に、最低気温が25℃を超えるような熱帯夜では、厚手の掛け布団よりも、軽くて涼しい寝具が心地よく感じられることがあります。
最低気温は、寝具を切り替えるタイミングを考えるための目安です。
毎日の天気予報を見ながら、少しずつ寝具を調整してみましょう。
※最低気温は屋外の気温です。住宅の断熱性や日当たり、暖房・冷房の使用状況によって、寝室の室温は大きく変わります。
寝室の室温目安:10℃以下
冷え込みが厳しくなる時期です。
布団に入ったときだけでなく、夜中から明け方まで暖かく過ごせるように、寝具を組み合わせて考えましょう。
おすすめの組み合わせ例
羽毛布団 1.2kg
ウール毛布(羽毛布団の内側に使用する例)
冷え込みが強い場合は、真綿掛け布団 1.0kgを追加する方法もあります。
この時期は、必要に応じて寝具を足していくことがポイントです。
ただし、たくさん重ねればよいというわけではありません。重さや寝返りのしやすさにも気を配りましょう。
寝室の室温目安:11~15℃
冬らしい寒さが続く時期です。
おすすめの組み合わせ例
羽毛布団 1.2kg
寒がりの方は、ウール毛布を追加
暑がりの方は、毛布を使わず羽毛布団だけで調整
同じ気温でも、寒さの感じ方には個人差があります。
毛布を足すかどうかは、実際に眠ったときの体感に合わせて調整しましょう。
寝室の室温目安:16~20℃
当店でお伝えしている「最低気温10℃」が、寝具を見直すひとつの目安になるゾーンです。
冬用の厚手の寝具では暑く感じることも出てくるため、少し軽めの寝具を考えてみましょう。
おすすめの合い掛けふとん例
羽毛布団 0.7kg
または真綿掛け布団 1.0kg
寒さを感じる場合は、綿毛布やウール毛布を追加
この時期は、今まで使っていた寝具から少しずつ引き算を始めるタイミングです。
朝方に寒さを感じる場合は、無理に薄くせず、毛布などで調整してください。
寝室の室温目安:21~24℃
日によって暖かさが変わりやすく、寝具の調整が難しい時期です。
おすすめの合い掛けふとん例
真綿掛け布団 0.7kg
または羽毛布団 0.7kg
必要に応じてタオルケットや綿毛布を追加
日中の気温だけで判断せず、夜から明け方の冷え込みも確認しましょう。
暑さを感じる日は重ねる寝具を減らし、朝方に寒さを感じる日は一枚足すなど、調整しやすい組み合わせがおすすめです。
寝室の室温目安:25℃前後
夜になっても暖かさが残る日が増えてきます。
冬用の羽毛布団では暑く感じることもあるため、軽い掛け寝具を中心に考えましょう。
おすすめの肌掛けふとん例
羽毛布団 0.3kg(ダウンケット)
ウール肌掛け布団
麻肌掛け布団
必要に応じてタオルケットを追加
この時期は、寝具の厚さだけでなく、肌に触れたときの感触や汗をかいたときの快適さも大切です。
寝室の室温や湿度に合わせて、無理なく調整しましょう。
寝室の室温目安:冷房の使用状況によって変わります
夜になっても気温が下がりにくい熱帯夜は、掛け布団の暖かさよりも、寝室の温度や湿度を整えることが大切です。
おすすめの組み合わせ例
麻肌掛け布団
タオルケット
室温や体感に合わせて、軽い掛け寝具を選ぶ
暑い夜は、寝具だけで快適さを調整するのが難しい場合もあります。
エアコンや扇風機などを適切に使い、寝室の温度と湿度にも気を配りましょう。
麻などの素材を使った寝具は、さらっとした肌触りを好む方にもおすすめです。
近年は、夏だけでなく冬もエアコンを使用して、一晩中室温を調整するご家庭が増えています。
その場合は、外の最低気温だけでなく、実際に眠るときの寝室の室温を基準に考えることが大切です。
例えば、
冷暖房によって寝室の室温が22~26℃程度で安定している場合は、外気温に合わせた寝具よりも一段軽めに考える
寝室の室温が18℃を下回る場合は、寒さを感じないように一段暖かい組み合わせを考える
というように、寝室の環境に合わせて調整してみましょう。
ただし、エアコンの設定温度と実際の寝室の室温は同じとは限りません。
また、夜中にエアコンが停止する場合や、朝方に室温が変化する場合もあります。
できれば、実際の寝室の室温を確認しながら寝具を調整することをおすすめします。
冬の暖房で気になる「乾燥」にも注意
冬は室温が低くなるため、エアコンなどの暖房を使って寝室を暖める方も多いと思います。
ただ、暖房を使うと「朝起きると喉が渇いている」「鼻や肌の乾燥が気になる」といった悩みを感じることもあります。
暖房によって室温が上がると、空気中の水分量が同じでも相対湿度は下がりやすくなります。そのため、暖房を使うと乾燥を感じやすくなる場合があります。
そんなときは、次のような点を意識してみましょう。
湿度を確認する
温度だけでなく湿度計も使い、寝室の湿度を確認してみましょう。必要に応じて加湿器などを活用します。
エアコンの風向きを調整する
寝ている間、風が顔や身体に直接当たらないようにします。
暖めすぎない
室温を上げすぎず、寝具との組み合わせで暖かさを調整することも大切です。
寝具を上手に組み合わせる
寒いからといって暖房だけに頼るのではなく、掛け布団や毛布などを組み合わせて、心地よい暖かさを保ちましょう。
エアコンを使うか、使わないかだけで考えるのではなく、室温・湿度・寝具のバランスを整えることが大切です。
夏の冷房は「冷やしすぎ」と「風の当たり方」に注意
夏は夜になっても気温が下がらず、エアコンを使って眠る方も多いと思います。
暑さを我慢して眠る必要はありませんが、冷やしすぎや風の当たり方には注意が必要です。
例えば、次のような点を意識してみましょう。
室温を確認する
エアコンの設定温度だけで判断せず、実際の寝室の室温を確認しましょう。
風を直接身体に当てない
風向きを調整し、冷たい風が顔や身体に当たり続けないようにします。
朝方の冷え込みも考える
夜中から明け方にかけて室温が変化することもあります。タイマーや風量などを調整し、冷えすぎないようにしましょう。
寝具でも温度を調整する
冷房を使うときは、タオルケットや肌掛け布団などを上手に組み合わせ、身体が冷えすぎないようにします。
夏は暑さによる寝苦しさを避けることが大切です。冷房を上手に使いながら、寝具との組み合わせで心地よい睡眠環境を整えましょう。
同じ室温、同じ寝具を使っていても、寒さや暑さの感じ方は人それぞれです。
最低気温と寝室の室温を参考にしながら、最後は自分の体感に合わせて調整しましょう。
寒さを感じやすい方は、必要に応じてウール毛布などを一枚追加してみましょう。
特に朝方に寒さを感じる場合は、夜だけでなく明け方の室温も考えて寝具を選ぶことが大切です。
暑さを感じやすい方は、掛け布団の中綿量を軽くしたり、重ねる寝具を減らしたりして調整してみましょう。
羽毛布団も、季節や室温に合わせて軽いタイプを選ぶ方法があります。
汗をかきやすい方は、掛け寝具の素材や肌触りにも注目してみましょう。
麻やウールなど、湿気との付き合い方を考えた素材も選択肢のひとつです。
ただし、素材の名前だけで快適さが決まるわけではありません。生地の織り方や厚さ、寝室の湿度なども関係します。
寝具は、ひとつの正解を選ぶものではなく、環境や体質に合わせて調整していくものです。
寝具を見直すときは、まず次の3つを確認してみましょう。
天気予報で、夜から明け方にかけての気温を確認してみましょう。
外の気温だけでなく、実際に眠る部屋がどのくらいの温度になるのかも大切です。
エアコンや暖房を使う場合は、その使用状況も考えてみましょう。
同じ気温でも、快適に感じる寝具は人それぞれです。
朝方に寒くないか、夜中に暑くて布団をはいでいないかなど、普段の眠りを振り返ってみましょう。
この3つを確認するだけでも、寝具を選ぶときのヒントになります。
寝具選びは、難しく考えすぎる必要はありません。
大切なのは、
今夜の最低気温
寝室の室温
自分の体質や寝心地の好み
この3つを考えることです。
寒くなってきたら一枚足す。
暖かくなってきたら一枚減らす。
そんな小さな調整を繰り返しながら、自分に合った寝具の組み合わせを見つけていきましょう。
最高気温だけでなく、天気予報の最低気温にも目を向けてみてください。
眠りは、季節や環境に合わせて整えていくもの。
このコラムを通してお伝えしたかったのは、特定の商品をおすすめすることではなく、毎日の寝具選びに役立つ「考え方」です。
ぜひ今夜から、最低気温をひとつの目安にしてみてください。
「今使っている布団が自分に合っているのか分からない」
「季節の変わり目に、どんな寝具を使えばよいの?」
「今の布団を買い替えた方がいいのか、メンテナンスできるのか知りたい」
そんなお悩みも、お気軽にご相談ください。
ふとんの新保では、実際に寝具を見て、触れて、試しながら、お一人おひとりの暮らしや寝室環境に合わせた寝具選びをお手伝いしています。
寝具は買って終わりではありません。
購入後のお手入れや調整も含めて、長くお付き合いできるお店を目指しています。
店舗の場所や営業日については、店舗案内をご覧ください。