国語は例年大問5つで構成されています。
1 文学的文章
2 漢字・文の成分・熟語・文章の構成や推敲・敬語などの小問集合
3 説明的文章
4 古典
5 作文
大問別の出題傾向を順に考察します。
1.文学的文章 配点:約26点
物語の登場人物が受験生と同年代の中学生や高校生であることが多く、共感しやすい題材となっていることが特徴です。実際にその本を読んだことがある、という受験生もいるほど身近な題材が多いです。
具体的に注視する点は次の通りです。
①場面や登場人物の設定を捉え、内容を正確に理解する力を見る問題
②登場人物の心情を読み取り、適切に表現する問題
③登場人物の描写に注意して読み、内容を的確に捉える力を見る問題
④登場人物の言動(セリフ)の意味を的確に捉え、条件に応じて的確に表現する問題
⑤表現上の工夫(表現技法)に注意して読み、内容を的確に捉える力を見る問題
偏差値60以上の高校を目指すのでしたらここは満点を。
もしくは記述問題での減点のみに抑えることが、上位校の合格目標点を取得するための最低ラインとなるでしょう。
2.小問集合 配点:約24点
問1では基本的な漢字の読み書きが出題されます。
例年読み3問、書き2問という構成です。
「読み」は難読漢字が1問だけ含まれますが、それでも正答率は60%以上と出ています。その他2題は80%以上ですから、全問正解したいところですね。 「書き」は正答率70%以上の問題が多く、全問正解は十分可能です。
同音異字語の出題もありますので漢字練習ではなく語彙を増やすための学習が必要です。
具体的には言葉の意味を知ることで漢字が思い出されることも多いので、文章中にどう使うかな意味調べも合わせて行うことで、効率的な学習になります。
問2では「文節と文節の関係」や「単語の品詞」、「用言の活用形や活用の種類」を問われる問題が出題されます。
文節と文節の関係については、主語と述語の関係や修飾・被修飾の関係など、基本的な言葉の特徴やきまりをしっかりと押さえておきましょう。
漢字検定などで二字熟語、四字熟語を覚える機会があったと思いますのでその時のテキストをめくるのも効果的です。また、文章の構成や推敲については正しい言葉の使い方を覚えていくことが重要です。
日々正しい日本語を使うことも受験勉強に役立ちますので意識して取り組んでみましょう。
3.説明的文章 配点:26点
身近で起こっていることが題材であり、それでいて専門的な用語を多用しない文章が多いことが特徴。
受験生にとってもただの入試問題ではなく、多様な価値観に触れることで視野を広げ、考えを深めるための問題になっている点は、出題のレベルが高いことを感じます。
具体的にはこのような感じです。
①文章に書かれていることを正しく読み取り、理解する力を見る問題
②文章の構成や展開の仕方を捉え、内容を正確に理解する力を見る問題
③文章の構成や展開に注意して内容を理解し、条件に応じて適切に表現する力を見る問題
④文章の論理の展開の仕方を捉え、内容を正確に理解する力を見る問題
⑤文章全体と部分との関係を捉え、条件に応じて適切に表現する力を見る問題
説明的文章は文章の構成をしっかりと捉える必要があるため、段落ごとのポイント、段落と段落の関係を意識して読み進めることが重要です。入試本番だけ意識してできることではないので、日々の学習からと取り組む必要があります。
物語とは異なり、普段なかなか自分で読むことが難しいのが説明的文章です。
教科書の文章や入試の過去問、塾テキストに段落番号を書くなど、段落のポイントをまとめる読み方をして下さい。
また、指示語や接続詞に着目すると、文章のつながりが理解しやすくなりますので、文章中にそれらを見つけたときには、必ずマークをつけるようにしていきましょう。
選択問題は正答率が60%前後、記述問題は50%と10%となっています。
選択問題は確実に得点したいところです。
記述問題も2題のうち1題は正答率が高いので、ここは上位校合格のために得点できるようにしておきましょう。
4.古典 配点:12点
全体的に正答率く、正解率は50%です。
これはある意味ライバルに差をつけることが出来ると解釈してもいい!と、張り切って取り組んで下さい。
具体的な出題傾向は以下の通りです。
①現代仮名遣いへの書き換え
②文章に書かれている内容を正確に捉える問題
③省略されている主語を答える問題
④古典に表された物の見方や考え方を捉え、内容を理解する問題
ある程度固定化されている問題が多いため対策はしやすいです。
特に①現代仮名遣いへの書き換えと③省略されている主語を答える問題は、古典を学習する際には必ず行ってきていることです。
改めてノートを見直したり類似問題をたくさん解いたりすることで正解に近づくことが可能!
5.作文 配点:12点
200字程度の作文が毎年出題されます。
内容は、あるテーマに基づいた資料が提示され、それに対する自分の意見を自分の体験を交えながら述べていくものです。
まず200字の文章を書くのに自分はどのくらいの時間が必要なのか、ということを事前に確認しておきましょう。
テスト時間50分の中で作文にどれだけの時間を費やせるのかを把握しておくことは非常に重要です。
作文問題はしっかりとルールに基づいて書けば0点になることはありませんので、作文を一番最初に書き上げる生徒もいるくらいです。
作文では語尾に変化をつけるといいです。
例えばですが「~と思う」→「~と心に命じた」「~と考える機会になった」などです。
他県の入試問題などからテーマを探して実際に5回ほど書いて学校の国語の先生に添削をしてもらうとベストです。
※入試までの残りの期間で確実に得点力を伸ばすためには、「漢字」「古典」「作文」をオススメします。