FOLKLOREの世界
FOLKLOREの世界
ここではないどこか。
とある静かな森の外れ、見上げるほど大きな木の傍らに、くたびれた外観の一軒家がありました。
お家の主は一人の女の子。
絵を描くことが大好きな彼女は、幼馴染の協力もあって、どうにかこうにか暮らしています。
ある日、昨夜の無理がたたってか、日課の合間にうたた寝をしてしまいました。
そのとき観た、よくわからない、けれど妙に実感のあるおかしな夢。
はっきりとは思い出せないのに、やたらと気になる不思議な夢。
そんなぼんやりとした何かをかかえつつ、差し入れを持ってきてくれた幼馴染を出迎えます。
そして…
幼馴染の商人が空き家から偶然見つけてきた本。
シンプルな装丁に、白紙のページだけが綴じられている。
幼馴染の商人が空き家から回収してきた不思議な紙。
そこそこ丈夫で滑らかで、様々なイラストを描くのに適している。
ヒロインによって描き出された、どこか遠い世界の絵本の主役たちのイラスト。
4分の1ポートレート。
ヒロインが描きだした、不思議な情景や食べ物などのイラスト。
挿絵より一回り小さい。
ヒロインの家で毎日収穫される、何の変哲もない果実。
透き通った実に果汁が満たされている。
挿絵や栞を描くのに用いられる、ヒロインお手製の4色の画材。
骨や植物、鉱物のような天然素材から抽出されている。