ゼミ活動

卒業研究およびゼミナール

研究や学問は人間の好奇心と探求心により生まれるもの。当研究室には3年生でゼミ生として配属されます。当研究室では3年生の段階で研究テーマを決めて研究に取り掛かります。早期に研究に取り掛かり、以下のゼミ活動を通してエンジニアの技能を身につけます。また、3年生と4年生でテーマを共有することによりコミュニケーション能力の向上と指導できる人材の育成を目指します。

研究については努力より結果を重視します。実社会では「自分なりには頑張ったけど、間に合わなかった...」は通用しません。適切に目標を設定し、時間とコストにおいて頭を使って無駄なく集中して研究を進める習慣を身につけます。適切な努力は自ずと結果=進歩を生みます。そのため、研究活動も基本的に平日毎日9:00~17:00と限定しています。時間を有意義に使い、自らを磨くために研究以外でも色々経験することを勧めます。

研究発表およびディスカッション

卒業研究と言えども、外部資金等で研究を遂行している訳であり、学生を含め我々は成果に対して一定の社会的責任を負っています。つまり、適切に研究を遂行し、成果を社会に発表し還元することです。研究そのものも一定の質が求められます。

当研究室では学生全員が週に1回研究の成果発表を行っています。発表に対する質疑応答や成果に対してディスカッションを通して研究をより良いものにしていきます。1人あたり約1時間程度です。また、他の研究を理解し知識を広げる目的もあります。必ず全員が質問し、ディスカッションしています。

英語でのプレゼンテーション

昨今、求人において企業からは国際的に活躍できる人材を求められています。「海外に出張してくれる人がいない...」など人材不足が顕著なようです。語学ができる人=国際人という訳ではないですが、少なくとも英語の修得は必要不可欠です。

本学英語教育センターの協力を得て、隔週で英語での研究発表練習を行っています。ネイティヴ教員との合同指導で英語力ならびにプレゼンテーション能力を磨いております。また、日々空き時間を見つけては学生個人で英語教育センターにて技術英語の修得や発音練習を行っています。初めは上手く英語での発表ができなかった学生も4カ月ほどで見違えるように上手くなっています。

研究報告

エンジニアには報告書の作成は付きもの。しかし、報告書は論文とは異なる部分も多く、書き方を学ぶ機会も少ないのが現状です。簡潔に分かりやすく書いたり説明する能力が必要となります。

当研究室に所属する学生には週報という形で研究の取組計画ならびに取組結果について報告書を作成し提出を求めています。適宜、書き方の指導を行っております。

実験装置の設計と製作

機械工学で学ぶ内容は世界中どこでも同じ。違いはアイデアと機械を製作するのきめ細やかな装置そのものとその利用者に対する配慮。最後はこれが良いものづくりへと結びつきます。

当研究室では基本的に実験装置は自作してもらいます。図面の作成、材料の切削加工、溶接、組み立ての工程を知ることにより現場を理解した設計者やエンジニアを育てます。ここで大切にしていることは「見栄えのよい装置」の作成。装置の完成度は実験の精度にも影響を及ぼすため、学生には細かなところまで配慮して手を抜かずに一連の工程を行ってもらっています。

学外の研究者との交流

学外の研究者との研究会

研究には学外の研究者との意見交換や情報収集も必要不可欠です。学生にとってもアドバイスを頂いたり、最新の研究について理解し学べることは大変有意義なことです。

不定期ではありますが、当研究室では機会があることに国内外の研究者との研究会を開催したり、逆に学外で行われる研究会に参加します。学会発表よりもざっくばらんに 意見交換を行い、お互いに切磋琢磨します。また、学生が学会発表を行う一つ前の発表の場としても活用しています。