共創言語進化学 若手の会について

開設背景

新学術領域『共創的コミュニケーションのための言語進化学』では,研究分野ないし研究者によって重要概念(階層性,意図,共創,言語,etc...)の使い方に不一致が見られ,現状として,その解釈や翻意が研究者それぞれに委ねられている,という学際研究にありがちな問題が生じています.

語の意味や解釈の多様性は新たな発想を生むこともありますが,個人の解釈だけで分野間のやりとりが完結してしまうことは,領域全体の合意形成や相互理解を妨げ,共創言語進化学を創成するという領域の最終目標をますます達成困難なものにしてしまうでしょう.

そこで,まだ研究者として高い自由度をもつ若手ならば,分野を超えた俯瞰的な視点を得やすいという期待のもと,若手研究者同士で熟議・情報共有する場を作ることを提案します.

若手の会の目的とマイルストーン

各分野の若手研究者が、互いに異分野の研究背景や問題の捉え方を学ぶことで視野を広め,分野間の関係の整理と体系化を試みることで,共創言語進化学を創成する上で重要な役割を果たすことを目的とする.この目的を達成するためのマイルストーンとして,以下を掲げる.

1. 言語理論班,行動生物班,人類進化班,認知発達班,創発構成班が内包する研究分野の背景,重要概念の用い方,問題意識およびそれらに対するアプローチを学びあい,相互理解を築く.

2. 相互理解をもとにした共同研究を発足し,実際的に分野間を架橋する.

3. 新学術領域本体で企画されている「共創言語進化学の教科書」に対して,有益な批判を行う.

基本姿勢

「共創言語進化学」の創成に貢献することを第一義とし,以下の二点を心がける.

・領域会議や学会で行うような研究発表や進捗報告だけではなく,研究のなかで得られた知見を他の研究と結びつけることを意識した交流・活動を行う.

・「群盲象を評す」という言葉があるように,現象の見方は一つだけではなく,説明も一つではない.研究者各々が多分野の視点を持てるようになることを目指す.

活動内容

【研究会】

・各班の接点を探り,相互理解を深めるための集会.

・研究会は特定の班で主催するのではなく,必ず2つ以上の班の共催という形で行う(例えば言語理論×創発構成,言語理論×認知発達,行動生物×人類進化×創発構成など).

・出張費や宿泊費などは条件付きで援助を行う.援助を受けた会員は研究会の内容をそれぞれの観点からまとめ報告する.

・研究会の内容は聴講者が持ち帰り,個人の理解として各班内でシェアする.発表スライドやレポート,議事録は共創言語進化学会員なら誰でも閲覧できるように若手の会ホームページに掲載する(一般には非公開).後から誤りを訂正する場合は訂正箇所を明示する.


【Slack勉強会】

・Slackを用いて各研究分野における背景知識や手法,重要文献等を共有する.

・個人の研究発表ではなく,各分野を専攻する院生・学部生レベルの基礎知識を教えあう.

・チャンネル開設例:「生成文法の変遷」「行動生物学入門」「構成論概論」など

・より詳しい使い方は「Slackについて」を参照.


【勉強会】

・言語進化に関わる文献の読み合わせや研究手法の勉強を行う集会.

・開催方式(Skypeを使う,どこかに集まるなど)や日時,会計といった取り仕切りは各勉強会の主催者に一任する.


【領域会議における若手の会イベント】

・各班代表との討論

・若手の会総会

・若手の会全体懇親会


【若手の会ホームページの運営】

・運営方針や規約,世話人情報の掲載

・研究会・勉強会等イベント情報,研究会終了後の諸報告

・オンライン勉強会情報(Slackの使い方など)

・メンバーの研究発表情報


世話人一覧(班・五十音順)

若手の会では,会の運営を主導する世話人を各班から最低2人ずつ選出することにしています.


◆ 中条太聖【総括】 (A01言語理論班,京都大学人間環境学研究科)

◆ 松本大貴(A01言語理論班,京都大学 人間環境学研究科)

◆ 阪口幸駿(B01行動生物班,同志社大学 大学院脳科学研究科)

◆ 外谷弦太(B01行動生物班,東京大学 総合文化研究科)

◆ 森田理仁(B02人類進化班,東京大学大学院 理学系研究科 )

◆ 赤池敬 (C01創発構成班,北陸先端科学技術大学院大学 知識科学系)

藤原正幸(C01創発構成班,北陸先端科学技術大学院大学 知識科学系)



※現在,B01行動生物班,B02人類進化班,B03認知発達班の世話人が不足しているため募集中です.ご興味のある会員の方は事務局(evolinguisticsyra@gmail.com)までご連絡ください.