ワークショップ

SEMのための
水凍結乾燥法
~理論と実際~
(実技研修付き)

参加費は下記までお振込みください
(学術講演会にも参加される場合には、金額を合算していただいても結構です)

振込先:山陰合同銀行
支店名:島大前支店(支店番号100)
口座名:普通口座 医生電顕技術学会39回学術講演会

(イセイデンケンギジュツガッカイ39カイガクジュツコウエンカイ)

【口座番号】:4542424

 生物試料の水凍結乾燥は、氷の結晶が生成されるため、走査型電子顕微鏡(SEM)用試料作製法としては不適当とされてきました。しかし、最近、水中の生きた生物をあらかじめ冷却した銅ブロックに緩慢に接触させて凍結することで、アーティファクトを形成することなく凍結・乾燥することが可能であることがわかりました。この方法は、従来の脱水や化学固定後の乾燥に比べ、多くの利点があります。まず第1に、試料調製に伴う試料の収縮の程度が、化学的固定法に比べてはるかに小さいことがあげられます。第2に、生物の生きたままの形態を瞬間的に保存することができるので、たとえば細胞表面の繊毛運動などの様子をダイナミックに観察することができます。しかも、この方法は特別な装置を必要とせず、試料作製のための時間も大幅に短縮できます。今回のワークショップでは、水凍結乾燥法を行う際のいくつかのコツを皆様にお伝えし、実際の作業手順を体験していただくことを目的として開催いたします。

水凍結乾燥法で作製した無固定のゾウリムシ(Paramecium caudatum)のステレオ像(交差法)。スケールバーは20μm。無固定の細胞を瞬間的に凍結したので、細胞表面の繊毛が波打つ様子(継時打)がよく保存されてる。

水凍結乾燥法の手順を示す模式図
Ishida et al., 2022. Eur. J. Protistol., 85: 125896.

【開催日時】
 日付: 9月17日(日)
 時間: 15:00~18:00

【場所】島根大学生物資源科学部1号館
    15:00に大学ホール受付に集合してくだ
    さい(アクセスは こちら から)

募集人数5名 (希望者が多数の場合には先着順とします) 

【参加申込締切】8月18日(金)

【対象者】
・水凍結乾燥法に興味がある方
・製薬会社や食品メーカーなどの研究開発部門で
 働く方
・研究機関などで研究に携わる方や学生

【内容】
・水凍結乾燥法の基礎知識についての講義
・実験装置の使い方についての解説
・水凍結乾燥法を用いた実験の実施
 ご自身で観察したいサンプルをご持参できます。
 サンプルの条件:
  1.試料スペース(直径6mm、厚さ2mm)
    以内に収まる大きさであること
  2.生きた生物試料の場合は外液を蒸留水に
    できること
  3.固定試料の場合には試料を凍結する前に
    蒸留水で洗浄します
・水凍結乾燥させた試料の電顕観察

【講師】
石田秀樹(島根大学学術研究院農生命科学系 )

【申し込み方法】
お申し込みは、こちら から。

【その他】
・お問い合わせは こちら まで
・参加人数に限りがあるため、お早めにお申し込みください。
・当日は、筆記用具をご持参ください。