植物を巡る生態学

企画者: 中臺亮介(国立環境研究所)、村中智明(鹿児島大学)、宇野裕美(北海道大学)

後援: 一般社団法人日本生態学会・関東地区会

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!!

今回のシンポジウムの実施報告書(地区会会報)は こちら からご覧いただけます!

2021年12月11日開催

Zoom 入場 12:30 ~ 開会 13:00~

13:00~15:00 第1部: 講演、パネルディスカッション

15:00~17:00 2部: グループディスカッション

17:00~二次会: オンライン化での若手の交流促進について+懇親会

13:00 ~ 13:05

企画趣旨説明

中臺 亮介(国立環境研究所)

13:05~ 14:50

研究紹介(各10分, 敬称略

植物群集の集合プロセスの緯度クライン
 篠原 直登弘前大学)

植物群集の共存機構研究:操作実験から長期観測まで
 門脇 浩明(京都大学)

植物間相互作用から解き明かす植食者の資源利用と分布  
 
大崎 晴菜(岩手大学)

コケと動物の関係 〜他の植物と違った魅力とは〜
 
今田 弓女(愛媛大学)

葉動態から見るロゼット植物の生活史戦略〜ハクサンハタザオの全葉寿命解析〜
 
湯本 原樹(京都大学)

水田雑草アオウキクサの開花期が日本全国で異なる理由とその分子機構
 村中 智明(鹿児島大学)

パネルディスカッション(40分)

コメント
 宇野 裕美(北海道大学)

休憩 14:50 ~ 15:00

15:00 ~ 17:00

グループディスカッション

 参加者を少人数グループに分け、一人5分ほどの研究紹介と5分ほどの質疑応答を行って交流する。

 一巡した後、メンバーを変え2回目を実施する。Zoomのブレイクアウトルームを利用して実施。

17:00 ~ 19:00

オンライン化での若手の交流促進についての議論+懇親会

企画概要

植物は陸上生態系を形成する上で、基盤となる生物群である。植物を主な対象とした生態学的な研究は、多様性、生物間の相互作用、物質循環、植物生理、遺伝子発現など多岐にわたり、同じ植物に着目する研究者間であっても、互いの研究に触れ、議論する機会は限られている現状にある。

 本シンポジウムでは、陸域生態系の植物に関わる研究を行っている幅広い分野の若手研究者に自身の研究を発表していただくと共に、今後発展が期待されるテーマなど、未来への展望を語っていただく。総合討論では、発表者を中心に、聴衆を交えて、同じ植物に関わる研究をしていても普段関わりが少ない分野間の交差点や互いの分野間への疑問について議論する。最後に、参加者を小グループにわけ、参加者間で研究紹介やそれに関する質問や議論を重ねるグループディスカッションの時間を多く設けることで、これまで話したことのない若手研究者間の交流の機会を設ける。

コロナ感染症の拡大による学術コミュティのオンラインへの急速な移行がなされており、その中で若手研究者の交流の機会が減少している現状にある。このような状況の改善を図るため、陸上植物を対象とした本企画を第1弾の試行として、今後も他の分野での「若手で語ろう」会の輪を広げ、若手研究者間の交流機会の創出、ひいては生態学を盛り上げることに繋がることを期待する。