海ごみ × まちづくり 離島での実績をもとに大学や地域での講演など
人が来るほどキレイになる砂浜へ
「人が来れば来るほど汚れる」世界中の観光地はこれを否定できません。
でも、この島はその「例外」に挑戦しています。
2019年度 環境省×日本財団「海ごみゼロアワード」奨励賞
(自分のゴミを捨てる)ゴミ箱ではなく、流れ着いた海ごみを拾うための箱「拾い箱」。合言葉は「一人の100歩より、100人の一歩」
大事なことは、「特定の誰か」が環境保全に取り組むのではなく、落ちているゴミに「自然と手が伸びる人・地域」を増やすこと。
学校教育「総合的な学習の時間」や「探求の時間」との協働
「海ゴミ」という地域課題を教育資源へ。
与論町が行っている「海洋教育」の一環で、各学校のカリキュラム内での出前授業を行っています。
高校や大学でのゲスト講義、地域イベントでの講演
離島の「リアル」を学生の学びに。
※シラバスなどに応じて、40~90分のゲストスピークを行っています。
【 2022年度実績 (抜粋)】
・立教大学「自然と人間の共生」、「ボランティア論」、「学び×地域創生」
・桜美林大学「環境教育論」、青森大学「地域貢献演習」
・九州大学「社会教育方法論演習」
・山口県野田学園高校「山口の未来の海を考える特別授業」
・かごしま水族館「海ごみゼロ!ナイトアクアリウム」
・グリーンウッド自然体験教育センター「未来を創る。オンラインゼミ」
ゲスト講義を活用した大学講師の声
学生や若い世代の中には、「自分一人がやっても何も変わらない」と考える人が多いですが、
ごみ拾いという小さな行動から地域社会に変化を生んだ事例は学生の励みになると思います。
ゲスト講義を受けた数日後、学生に「#あしもとから」の活動を呼び掛けたところ、
ごみ拾いだけではなく、マイボトルやボトル型浄水器など、使い捨てゴミ削減の行動&SNSでの発信
を行っていました。いいきっかけをありがとうございます!
#あしもとから #ashimotokara
受講した学生の声 ※一部抜粋
地域で行っていた活動が全国に広がっていて、活動の輪が広がっているところが印象に残っています。
今日の話を聞いて「楽しみながら行う」ということ、自分で発信していくことの大切さや
自分の考えたことを行動に起こすことの大切さを学ぶことができました。
私は海なし県に住んでいるので、海ごみの問題をどこか他人事のように捉えていましたが、
講義資料の写真を見てその実情を知ったように思います。
「特定の誰かがやる活動」から「大切な場所にゴミがあったら自然と手が伸びる人・地域づくり」
という姿勢もとても印象的でした。今回は貴重なお話を本当にありがとうございました。
最も印象的だったのは「拾い箱」に関するお話で、実際に持ち込みゴミの問題もありながら
地域への主体性を一番とし、二年後に実現したということに感心した。
海ごみ×アップサイクル
【(株)テクノラボ 「buoyプロジェクト」とのコラボ商品 】
与論島の砂浜に流れ着いた海ごみ(海洋プラスチックごみ)。
それを植木鉢やキーホルダー、コースターなどにアップサイクルしています。
海ごみを拾うだけではなく、そこから「生かす」活動へ
※写真の植木鉢の敷石(鉢底石)には、2021年小笠原諸島の海底火山の噴火により大量漂着した軽石を活用しています。
耕作放棄地を活用し、在来植物に付加価値を
2023~2024年度、休眠預金事業により放棄農地を活用
月桃(ゲットウ)やクワズイモなどの在来植物とアップサイクル植木鉢とのコラボ商品を計画中。