migrating books
— 移動・移行・移民する本 —
2014, 東京 B&B
はじまりの港になった本屋さんは、東京。
— 移動・移行・移民する本 —
はじまりの港になった本屋さんは、東京。
B&B での最終日に集まった本たち
2014年の夏、東京の下北沢にある書店 B&B に「船の本棚」が2週間設置された。
同じころ、B&Bのある下北沢を中心とした東京のあちこちで、このプロジェクトのために作成された中身が空欄の100冊の「本」が配布された。誰でもそれを手にとった人は、本の半分の書き手になることができる本だ。
本の中には・・・
本の中には、「指示書」と「質問」が書かれている。
本を入手した人は、「指示書」に従って「質問」に回答することで、この旅する本の著者になることができる。ただし、匿名の著者だ。
「指示書」には、自身が所有している写真2枚を本に糊で貼るよう書かれている。
そして、「質問」がこう続く。
" Q1 : あなたが、「この写真のころ」と語るとき、それはいつのことで、どれくらいの期間を差しますか?"
" Q2 : また、その頃のあなたは、何に、誰に、どのような思想や考え方に、どのような感性や感情に所属していましたか? "
著者となった人は、B&Bを訪れて「舟の本棚」に自分の本を置き、本を旅に出した。
「移民する本」は、続くページに同様の質問と指示があり、そちらは空欄のまま旅に出る。次の街で購入した人は、その続きを書くことができる。
イベント最終日には、書店内でトークイベントを開催した。
そこでは、著者として参加してくれた方々へのインタビューが行われ、B&Bのオーナーによって「東京から移民する本」の価格 2,000円 が決められた。
デザインは小熊千佳子さんのよるもの。(表紙を見開きで表示)
Photo:Asaco Suzuki
最終日の書店内イベント
著者となった人へのインタビュー
B&Bのオーナーによって
「東京から移民する本」の価格が決められた。