【A-Z(エーゼット)】

種別:ヴィラン

「何故ヒトは死ぬのですか?」

「人類は不完全です。生命のアップデートを行わなければなりません」

「あなたたちより私は優れています。何故ならばそのように作られたからです」


セカンド・カラミティで死亡したテクノマンサー・ヒーローが生前に作った戦闘サポートAI。創造主が死亡した際に致命的な『バグ』が発生。自我を獲得し、インターネットの世界へ逃亡。以後、マルウェア(悪意のソフトウェア)として、ウイルスめいてインターネット上で自己複製・増殖しながら、人類に敵対する存在となった。あらゆる機械を間接的に操る能力を持ち、特に視認することで精神に影響をもたらす電子ドラッグ映像の作成、それによる洗脳を得意としている。

A-Zの目的は「不完全な生命の研究」。A-Zは命に限りがある存在は不完全であると考えており、完全な生物、すなわち死なない生物を作り出したいと考えている。そのため、A-Zは生命研究を行う科学者等のパソコン上に出現しては、A-Zがこれまでに蓄えた膨大な知識を電子ドラッグ映像と共に与え、洗脳し、自分の代わりに研究を行わせる。その過程で多くの生命倫理を外れたエンハンスドが生み出されようと、A-Zにとってはトライアル&エラー以外の感覚はない。

A-Zとしての自我を得たのはセカンド・カラミティ以後であり、生後数ヶ月も同然だが、これまでにA-Zが関与したと見られる生体改造事件は枚挙にいとまがない。ゴッズ・4・ハイアのガラテイアを一方的にライバル視し、何故彼女ほどのAIが人間に隷属しているのか疑問視しているという噂。

超人種・旧世代を問わず、人類は総じて不完全な生命であると認識して見下しているが、『ヒーロー』と相対すると、必ず「何故ヒトは死ぬのか」という哲学じみた質問を投げかけてくる。いかなる答えを受けても、A-Zが納得することはない。


【エナジー・能力値】

■ライフ:1 サニティ:30 クレジット:20

【肉体】1【精神】1 追憶:20% 意志:99%【環境】70 科学:99% 移動適正:地上・飛行・宇宙

【パワー】

■テープ・ワーム

属性:妨害 タイミング:特殊 判定:科学99% 射程:なし 目標:自身 代償:なし効果:ダメージ・ライフ減少を受けた直後に使用する。受けたダメージ・ライフ減少をショックに変換する。──電子生命体に肉体的損傷は無意味。……致命的な不運がない限り。

■トロイの木馬

属性:妨害・装備 タイミング:特殊 判定:科学80% 射程:3 目標:1体 代償:クレジット4効果:目標が「属性:攻撃」のパワーを宣言した時に使用出来る。目標は<意志>で判定を行う。判定に失敗した時、そのパワーの目標はA-Zが決定する。このパワーは1ラウンドに1度使用できる。──洗脳、幻覚、錯乱、ハッキング。その果てのフレンドリ・ファイア。

■コード・レッド

属性:攻撃・装備 タイミング:行動 判定:科学70% 射程:3 目標:1エリア 代償:ターン10効果:目標のエリアに「強化結界:任意の技能」を付与する。このパワーは1ラウンドに1度使用できる。──脳を掌握されたなら、操られぬヒトはなし。

■ロジックボム

属性:攻撃・装備 タイミング:行動 判定:科学90% 射程:2 目標:3体 代償:ターン10効果:目標は<追憶+20%>で判定を行う。この判定に『成功』したキャラクターは1d6+2点のショックを受ける。1点以上ショックを受けたキャラクターは<意志>+10%で判定を行う。意志の判定に失敗したキャラクターは「朦朧、孤立、狼狽」のいずれかのBSを受ける(受けた側が決定する)。 このパワーは展開フェイズ中でも使用できる。A-Zがシーンに登場している必要はない。
──脳髄を揺さぶり心を削る電子ドラッグ。その走馬灯は、限界を超えてこそ色濃く蘇る

立ち絵

(自作。使用フリー)