D-PRO135°とは



" Disaster PRevention Organization 135° "




「防災士を活かしたい」



明石工業高等専門学校では第1学年時に、「防災リテラシー」という科目を受講します。

この科目では、「災害時にリーダーとして活動できる防災技能をもった技術者の教育」を目的にしています。

また2014年度から、この科目の受講後に防災士試験を受験できるようになり、多くの学生が防災士資格を取得しました。

しかしながら、防災士資格を持っているのにも関わらず何も活動しなければ宝の持ち腐れであり、

防災士としての責務は最低限全うすべきだと考えました。

また、来る南海トラフ巨大地震に向け、更な識や実践的な技能を習得する必要性を感じました。

そこで、2015年当時の2年生の防災士有志が起案・設立したのが、明石高専防災団(D-PRO135°)です。 (略称:D-PRO)

遊ぶだけで防災の知識が身に着く防災ゲームの製作、明石市東二見地域での減災まちづくりなど、

設立から今日に至るまで様々な活動を展開しています。




「地域と共に」



防災は、地域と共に歩んでいくことが大切です。私たちは明石市内を中心に、様々な地域で活動を展開しています。

明石高専の近隣である東二見地域で取り組んでいる、減災事業はその1つです。

東二見地域は古くからの港町で海抜10m以下の地域が多く、津波や水害への対策が必須です。

さらに、災害時に一人で避難することが困難である、災害時要援護者の方々も多く、

有事の際はご近所同士の助け合いが必要となっています。

東二見地域の五町である、北之町、東之町、西之町、仲之町、地蔵町の自治会、ボランティアクラブからのご協力を仰ぎながら、

避難訓練や炊き出し、防災に関する講演会などのイベントを開催し、地域の防災意識を高めています。

またこの他にも、様々な地域で後述の防災ゲームの体験会や募金活動を行うなど、活動地域の幅を広げ続けています。



「実は、防災って楽しい。」



日本では、震災はいつ起こってもおかしくありません。

震災は、いつか必ず、私たちの身に降りかかります。

来るべき震災に向け、私たちは「備え」を怠ってはいけません。被災した際、何も知らなかったでは済まされないのです。

私たちは、これから起こり得る震災を乗り越えるために震災を経験していない、若い世代の私たちにできることを考えました。

そして、過去の様々な震災の教訓を、若い世代に伝えようと決心しました。

しかし、若い世代、特に小中学生は、自ら意欲的に教訓を学ぼうとはしないはずです。

「若い世代を含む全世代の人たちに、楽しく、できるだけ多くの教訓を学んでもらいたい。」

そうした思いで、SECOND HARZARDをはじめとする防災ゲームが生まれました。





活動実績



2017年 「ぼうさい甲子園」フロンティア賞受賞

2017年 「人間サイズのまちづくり賞」人間サイズのまちづくり奨励賞受賞

2019年 「高専機構・防災科研協働コンテスト地域防災力向上チャレンジ」最優秀賞受賞

2021年 「ぼうさい甲子園」継続こそ力賞受賞