第1回を終えて

ここでくらっそ

大盛況のうちに終了

 「ここでくらっそ~文化芸術フェスタ・ふじさわ」が6月9日に盛況のうちに終了しました。参加者カウントのために用意した600枚のシールワッペンが開会して1時間程でなくなるなど、少なく見積もっても2000人を超える参加がありました。多目的広場で当初予定されていたラーメンイベントが中止になり、急遽キッチンカーを募集して食のエリアを整えました。開会後はまばらだった客足も昼食時間にかかって急速に伸び、全てのキッチンカーが午後の早い時間で完売したと報告を受けるなど、実行委員会の予想を大きく超える参加状況となりました。

ステージとブースに関心集まって


 芝生広場のステージから発生する歌や演奏が周辺住民の皆さんへの騒音になることを危惧し、事前に周辺のマンションへ「ここでくらっそ」の開催趣旨をチラシと案内で伝えると同時に、参加を呼びかけました。そのせいか当日に騒音への苦情はなく、家族連れやペットの散歩とあわせて足を運ばれた近隣住民と思われる方が、音楽の調べに歩みを止め、ブースを覗き買い物を楽しむ人々の姿があちらこちらで見られました。サプライズのようにして来訪された藤沢市長も各出展者のブースを回り、ステージに耳を傾けるなど、多くの市民が魅力的な場で多様な出会いを楽しむ姿を目撃されました。

 当日は、近郊の中高生によるボランティアを募集して準備進行に協力を得ました。中学生のボランティアを引率した先生から、イベントに参加した生徒たちの目がみるみる輝やいていく姿に感動したとお声かけをいただく場面もありました。また、環境に配慮してゴミゼロを目指しましたが、出展者・参加者の協力もあって終了時の会場にはほぼゴミのない状態でした。

非営利だからこその安心感


 QRコードを使っての終了後の参加者アンケートには、出展者を中心に100人を超える回答をいただきました。開催については「とても良かった」「良かった」が圧倒的で、全ての回答が開催を好意的に受け止めています。また、その多くが事業の継続を願う声にも重なっていました。実行委員会の手弁当で準備された「ここでくらっそ」は、営利を目的としない多くの出展者に支えられて実現できました。出展者にとっては、低額な出展料であったことで参加意欲に繋がった方も少なくありません。その意味では、「ここでくらっそ」は市民による非営利の活動によって実現できた催しでした。その思いを持続できたのは、開催目的である「文化芸術を通して人と地域をつなぐ」の思いであり、まさにそれに相応しい催しを開催できたと自負しています。

交流を待っている市民はたくさんいる!


 奥田公園は、生活拠点再生事業の主な対象エリアの重要な部分を占めています。今回、藤沢の文化芸術を考える会では、このエリア一帯がどのように再整備されていくか、その建設計画や再整備後の運営方法について、市民が関心と期待をもって見守れるよう「ここでくらっそ」を開催しました。今回のイベントを通して会への趣旨に賛同される方もあり、周辺地域との連携、イベント時の車利用の方法といった様々な知見も蓄積しました。こうした事業は継続性を持つことでより磨かれ充実していく可能性を秘めていると実感しました。


 ただし、藤沢市による奥田公園でのトライアルサウンディングは本年9月をもって終了するため、同じ形式での事業継続は困難です。

  実行委員会は一旦解散しますが、藤沢の文化芸術を考える会では「文化芸術を通して人と地域をつなぐ」を引き続きテーマにした勉強会やイベントを実施していきますので、ホームページなどを通して今後も当会の活動にご注目ください。