CoCo25 証
目次
「Connect Conference の恵み」
実行委員:ウォーカー美穂 Miho Walker
OMF宣教師(イギリス・マンチェスター)
たくさんの祈りに支えられながら、3月21~22日にConnect Conference (CoCo25) がロンドンで開催されました。21日の朝に会場最寄りのヒースロー空港付近で火災が発生したことで、まさかの空港閉鎖となり、残念ながら1名の方が参加できなくなってしまいました。しかし、欧州からの参加者の大半が前日の便で到着していたことや、当日到着予定のヨーロッパ諸国からの参加者は急きょ旅程の変更を余儀なくされる状態でも、何とか無事にロンドンに来ることができ、100人近くの参加者が集まることができました。
昨年の春、摂さん、千里さん、知幸さん、私の4人でCoCo25の実行委員会がスタートし、立山ご夫妻が今回の会場であるECCと交渉して下さって、ECCのすばらしい会場を貸したいただくことが決まりました。とにかくいろいろと手探り状態で、最初は参加者についても、30人くらいかな、50人くらいかな、神様に期待して100人くらい?と、全く参加人数も想定できないまま準備を始めました。開催時期についても、長期休暇中は日本への一時帰国や旅行で参加できない人が増えるけど、学期中は補習校があって来れない人もいる、交換留学などで欧州に来ている人が教会に通い始めてクリスチャンになるとしたら、どんなに早くても帰国準備は春以降がいいのでは、などなど、いろいろなことを考え祈った結果、3月末の開催がベストだと決まりました。その後はテーマが決まり、奉仕者を依頼し、欧州の日本語諸教会や日本人宣教に関わっている宣教団体に開催をお知らせし、準備はどんどんと進んでいきました。
ヨーロッパは、どこの国でも飛行機で1~2時間で行き来することができますが、各国間で言語も文化も違い、そこに住む日本人も滞在の理由は様々です。また、日本語教会に集っている人もいれば、日本語教会から遠くて普段は日本語で礼拝する機会がない人もいます。そんな中で、最近クリスチャンになったばかりの人、ヨーロッパに永住している日本人クリスチャン、これから帰国予定のクリスチャン、そして、日本人宣教に重荷があり日本人伝道に関わっている現地クリスチャンなどがロンドンに集められました。3回の全体集会、証、賛美、ワークショップ、スモールグループなどから、2日間でたくさんの励ましとチャレンジを受け、多くのことを共に学びました。ユースとキッズもそれぞれのグループで聖書の学びやアクティビティを楽しみました。そして、海外在住者ならではの感動を覚えながらのどら焼きフェローシップや、夜食のカップラーメン・タイムではお腹も心も満たされながら、新たな繋がりや交わりを深める貴重な時間になりました。また、今回の食事は会場近くの韓国弁当店とチキン店からでしたが、クリスチャンのオーナーさんからは「カンファレンスのために祈ってますよ!」と声をかけていただき、心を込めて作って下さった美味しいお弁当を皆でいただきました。
私自身、普段は現地のイギリスの教会に集ってるので、久々に日本語での賛美やみ言葉、交わりの時間がとても心に沁みました。最後の全体集会では派遣式もあり、帰国していく人も、永住者も神様によってそれぞれの場所に遣わされていくといのだということを改めて実感しました。
今回、2日間という短い期間でしたが、神様の恵みをたくさん受け、主にある出会いと交わりに励まされ、すばらしい神様に感謝、感謝の連続でした。ここで与えられた繋がりが、主にあってこの後どのように広げられ深められていくのかも楽しみにしています。栄光在主!
神の道を歩む by 筒井ララ Tsusui Lala(イギリス・オクスフォード)
イギリス、Oxfordから夫と娘の3人家族で参加しました。
Coco 25は私にとって、待ちに待った特別な機会でした。
結婚前から、夫と共にクリスチャンイベントに参加したいと思い、祈り続けていました。結婚し、娘が生まれてから、その思いは一層強くなり、何度も祈り求めていました。ですから、今回家族みんなでCoco25へ参加できたのはその長年の祈りに神様が答えてくださったことと、期待以上の恵みに喜び溢れた時となりました。
CoCo25の1ヶ月前、私は神様のビジョンの中にあると信じてやまなかった仕事でバーンアウトし、心身ともに疲れ、ついには退職しました。
これから先どのような形で神様に支えていけば良いのか、神様が何を示しているのかわからず、暗闇を彷徨っているような毎日でした。
神様に期待されている自分にはなれないと絶望した私は
「神様ごめんなさい。私には無理です。そんな器は持ち合わせていません。」
何度もそう祈りました。
そうしている間も、周りのキャリアとは離れていくばかり、焦って仕事を探しても履歴書では自分の価値が表現できず、またその表面的な履歴書で自分の価値を図られてしまう、そんな世の中に苦しくなっていました。
エネルギーもないまま、CoCo当日を迎え、何を期待すれば良いのか、何者として参加すれば良いのかわからなまいまま、ただただ、無防備で神様から語られることに集中し、取りこぼさないように受け取ろうという思いで会場に向かいました。
神様はセッションや会話の中で、“神様は何に価値を見出すのか”について何度も語ってくださいました。
子育て中のお母さんたちと出会い、それぞれの必死に夫婦関係、親子関係、子育てに向き合っている姿を見て、それこそが神様の願っておられることだと確信しました。
キャリアなんかより大切なものが目の前にあったと気付かされました。
神様は名前もつかないような小さなことにも目を留め、価値があるとしてくださるのです。それほど大きな愛を持って、私たちをよしとしてくださる方、喜んでくださる方は神様の他にいません。
また、神様はCoCoの中で「わたしがあなたに与えた賜物はなにか。それに真剣に向き合っているのか。」と問われました。
CoCoが終わり、その問いかけに答えるように、神様と自分と向き合いました。
神様の道が見えてきた時に引っかかったことは、私が“今までの道”から、“神様の示す道”に軌道修正した時、周りの人は「あの人は自分の夢を諦めた」と後ろ指を指し、嘲笑うだろうと思い恐れました。
私はいつも「神様に委ねます。あなたの望むようになりますように、私を用いてくください」と祈っていたにもかかわらず、神様を中心において考えていた“つもり”になっていただけで、いつまでもこの世の人々の目や言葉、反応を気にしていたのでした。
「神様、私は弱く罪深い人間です。どうか、あなたにとっての価値を心から求める者にしてください」と告白できました。
神様は私が神様の御心を行うのに十分な時間、人、お金、環境を整えてくださっていることに気づいていないだけでした。
自分がこの世の物差しで“不十分”だとしていたのでした。
「この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何がいいことで、神に喜ばれ、完全であるのかを見分けるようになります。(ローマ人への手紙12:2)」とパウロが言っていた言葉を本当に理解できた気がします。
ただ私が気づかなかっただけで、神様は、私がどこで誰と共にどのようにして神様に支えていくべきなのかすでに知っておられます。そしてすでにその時は用意されていると思います。
人生は礼拝です。
神様の声を聞くのか、神様の道を歩むのか、神様に助けを求めるのか、それは私たちが選択できることです。だからこそを、神様との関係を最優先事項として、生きる基盤として、衣食住より大事なものとして、扱い、呼吸と同じくらい自然に神様と繋がれたらと願っています。
CoCo25での恵みが会場での体験にとどまらず、神様と私の関係を強めてくださったことに感謝いたします。ありがとうございました。
心から感謝 by 宮内尚世 Hisayo Miyauchi (イギリス・ロンドン)
コネクトカンファレンスに出席できたこと、心から感謝しています。
全体集会であったヨハネの福音書15章とヘブル書12章を通して、イエスにとどまることの大切さ、そして神の愛と訓練の意味を深く学びました。特に「わたしを離れては、あなたがたは何もすることができないからです」ヨハネ15:5という御言葉が心に残りました。また、同じ信仰を持つ仲間との出会いを通して、励まし合い、共に祈る時間は大きな恵みでした。信仰を深め、歩みを新たにする貴重な機会となりました。
日本人クリスチャンが非常に少ない現状に心を痛めていましたが、「もし自分のまわりの人が年に一人ずつイエス様を信じ、その人もまた次の年に誰かを導く…という広がりが続けば、26年後には日本全国がクリスチャンになる」という話を聞き、大きな希望と励ましを受けました。小さな一歩が大きな実を結ぶ可能性があることに、心が温かくなりました。
このカンファレンスでは、神との関係をより深めると同時に、自分自身の信仰の歩みを振り返る機会ともなりました。分かち合いやワークショップを通して、他のクリスチャンたちの証しに励まされ、自分一人ではないことを実感しました。また、異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、神の家族の広がりと豊かさを体験しました。今後も互いに支え合いながら、キリストにとどまり続けて歩んでいきたいと強く思わされました。
「CoCo25に参加して」 by ウォーカー直美 Naomi Walker(イギリス・マンチェスター)
ユースとしてCoCoに参加しました。今まではどこの教会に行っても同じ年齢の人があまりおらず、「楽しめる」機会がありませんでした。また、他の日本人の子と一緒に聖書を学ぶ、そんな経験も少なかったです。CoCoに来ていたユースのみんなとバイブルスタディをした時は、本当に励まされました。
聖書を読み、みんなで話し合い、思いついた質問はどんどん聞くことができました。また、他のユース・クリスチャンとの交わりが私には必要だったんだ、ということに確信を持ちました。
ユース・グループ以外にも、沢山の励ましがありました。私的には全員で賛美する時間が好きで、久々に日本語で賛美できて嬉しかったです。
来ている人全員が優しくて、ご飯も美味しくて、とても貴重な時間を過ごすことができました。何度でも参加したいので、これからも続けてほしいです。CoCoに参加できたことは、私の信仰にとって大きな一歩だったと思います。
Fellowship Across Cultures by Sue Burt
Head of Returnee Ministry
Friends International(イギリス・プール)
It was a joy to attend the Japan Connect Conference in London in March. It was a beautifully organised conference with delicious food and snacks generously served. Most of all the teaching and fellowship were very special. I’m grateful that the organisers catered for English speakers with translation of the talks and testimonies and workshops in English. Even though I don’t speak Japanese, I found it very moving to be part of the sung worship. It felt like a little foretaste of heaven.
I especially loved hearing the testimonies of Japanese brothers and sisters who had come to know Christ and sometimes had to count the cost of following Him. Then of course there were the one-to-one conversations. I learnt a lot as I chatted with Japanese pastors, students and graduates, plus some from other nations who had experience of living and working in Japan. It was particularly good to witness people from different churches and agencies all come together with one united aim and passion.
Overall, it was very encouraging to meet so many Japanese people who are standing firm for Christ and many others who have a heart for Japan and her people. It helped me understand more about the pressures of being a Japanese Christian and to think more deeply about how we can share the gospel with Japanese people and especially how important it is to prepare them for living and witnessing in that great country,
I’m very grateful to the organisers for all their hard work in putting together such a worthwhile conference. God bless you all.
文化を越えたフェローシップ by バート・スー Sue Burt
Friends International 帰国者ミニストリーディレクター(イギリス・プール)
3月にロンドンで開催された「Japan Connect Conference」に参加できたことは大きな喜びでした。素晴らしく整えられたカンファレンスで、美味しい食事やおやつが惜しみなく提供されていました。中でも、教えと交わりは本当に特別なものでした。英語話者のために、メッセージや証しの通訳、英語でのワークショップも用意されていたことに感謝しています。
私は日本語を話せませんが、一緒に賛美を歌う礼拝の時間はとても心を打たれました。まるで天国を少し先取りしたような体験でした。
特に心に残ったのは、キリストを知るに至り、ときにはその信仰ゆえの代償を払ってきた日本の兄弟姉妹たちの証しを聞いたことです。そして、もちろん一対一での会話も印象的でした。日本の牧師、学生、社会人の方々、さらには日本での生活や働きの経験がある他国の方々とも話す中で、多くのことを学びました。
異なる教会や団体の人々が、ひとつの共通した目標と情熱のもとに集まっている姿を見ることができたのも特に素晴らしいことでした。
全体として、このカンファレンスはとても励ましとなるものでした。キリストのために堅く立っている多くの日本人、そして日本とその人々に対して心を寄せている方々に出会うことができました。この経験を通して、日本人クリスチャンとして生きることのプレッシャーについてより深く理解することができ、また日本の人々にどのように福音を分かち合い、特に彼らが日本という素晴らしい国で生き、証しする備えをすることの重要性について考えるきっかけにもなりました。
このような価値あるカンファレンスを実現するために尽力してくださった主催者の皆様に、心から感謝します。神様の祝福がありますように。
「CoCo25に参加して」by 清水勝俊 Katsutoshi Shimizu
南ロンドン日本語キリスト教会 牧師(イギリス・ロンドン)
今回、日本人宣教に思いを持つ諸団体が、帰国者支援という共通の願いを持ち寄り、各地から思いを与えられた方々が集まって、このロンドンでCoCo25が行われたことに、感謝と感動をおぼえています。開催のために労してくださった方々に心から御礼を申し上げます。
私自身、米国ロサンゼルスで救われ洗礼を受け、ほぼ30年が経ちますが、帰国する時はクリスチャンの少ない日本で、特に利益追求の激しい競争社会の中で、その最たる企業に勤めながら信仰者としてやっていけるのかと、不安で一杯でした。しかし、教会の方々に祈っていただいて送り出され、その後、本当にいろいろとありましたが、サラリーマンクリスチャンとしてもこれ以上はない祝福の人生を歩ませていただき、今はこの地で牧会と宣教を通して主に仕えています。
JCFNの清水摂師とは、救われた当時からもう30年近くのお付き合いですが、その後、海を超えて、こうしてこのようなことがロンドンで行われることになり、このような形でお会いできるとは、当時は想像もできませんでした。主の奇しい導きと恵みを覚えます。南ロンドンの教会からも小茶慶子姉がお証をされましたが、この地でしっかり信仰を持って歩んでおられる方々のお姿は、私にとって大きな励ましでした。当地で救われた方々が、欧州各地で、日本国内で、遣わされる世界中のどこにあっても、祝福され、また、教会につながって、信仰者としてふさわしく成長し、主にあって豊かな実を結んでゆくことを願ってやみません。
聖霊に満たされたカンファレンスCOCO25 by ヒルトゥネン 久美子 Kumiko Hiltunen(フィンランド)
今回は心の友、神によって姉妹とされた大好きな水脈さんと一緒の参加でした。
久しぶりのロンドンと懐かしい顔に会える喜びでフィンランドを出発する前から私たちはかなり興奮気味でしたが、カンファレンス会場に入った瞬間に私は体全体に自分の中の霊が目覚めるような高揚感を覚えました。このカンファレンスを祝福されている神が、期待を持って集まってきた私たちクリスチャン一人一人の霊に触れてくださっている感じがしました。
「日本人は海外でキリストと出会い信仰を持つようになるチャンスが日本国内にいる時の20倍以上」という事実を知り驚きましたが、実際私自身もそうでした。ということは私たちが暮らすこのヨーロッパの地で自ら福音を伝えられる機会にどれだけ恵まれているかということですね。いかに私たちは神様に愛されているか、そのことを知って悔い改めて信仰を持ったその瞬間から完全な恵みの中に置かれることを本気で伝えていきたいと心から願います。
と、同時に私たちクリスチャンの本気も試されていると思いました。「本気を出して自分でやる!」のではなく、「本気で自分の全てをイエス様に委ねる、投げ出すことができるか」ということです。自分を捨てることは簡単ではありませんが、もう既に私たちの中に住まわれている聖霊様(イエス様が約束してくださった通り私たちクリスチャンの中には住んでくださっています)に祈り聞いていくことで、示されるもの、導かれる道、与えられるチャンスが必ず出てくると思います。それを自分の理解で塞いでしまわず、子どものように「そうなんですか?ではやってみましょう。」と素直に一歩を踏み出してみることができたら、きっと私たちは神様が喜ばれる良い漁師になれるでしょう。
今本当に世の中は混乱していますね。地上の価値観で物事を理解しようとすると訳が分からず振り回されてしまいそうです。神様は私に「そこから離れなさい」と御国の価値観に生きるように語られました。
カンファレンスを通して自分の内におられる聖霊様に働いていただくために自分を解放すること、そして愛する兄弟姉妹たちと励まし合いうこと、迷っている人々の元へ勇気を持って出ていくことを何度も何度も聖霊様に示されました。
全体集会はもちろん、スモールグループでの交流、楽しい食事とお茶の時間、全ての場面で聖霊様が働いてくださり、必要な時に必要な人々との温かい時間を過ごさせていただいたと思います。このカンファレンスに参加させていただいたことをとても感謝しています。そしてまた皆さんにお会いできることも楽しみにしています。
『ぶどうの木』by 佐野真帆 Maho Sano (スイス)
『わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。』(ヨハネによる福音書15章5節)
今回Connect Conference 2025へ参加し語られたこの御言葉は、参加後も深く残るものとなりました。キリストの弟子として歩む中で、私はいったい何ができるのか、ヨーロッパにいても、日本にいても、どうキリストの福音を一人でも多くの人に伝えることができるのかと参加する前から心が燃やされていました。“豊かな実”を祈り求め、これからどの地に蒔かれても、イエス・キリストというぶどうの木に繋がっていたいという思いが与えられました。また、神様は私たちがどこにいても、どんな時でも、私たちを離さず握っていてくださるということを知りました。私自身これから、ヨーロッパに残るのか、日本に帰国するのかはまだ分かりませんが、日本のためにまた、世界中に派遣されている日本の方々のためにも祈っていきたいと思います。