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チャイルドラインは、電話やチャットを通じて子どもの「声」を聴き、その気持ちに寄り添っています。
子どもは、本気で自分の話を聴いてもらえた、受け止めてもらえたと感じることができれば、自分自身でその課題と向き合い、乗り越えていく力を持っています。子どもの力を信じ、ありのままの子どもを丸ごと応援するのが、チャイルドラインです。
そして、子どもの話を聴くとともに、子どもの話に耳を傾ける大人を増やし、電話やチャットから見える子どもの現状を広く社会に発信していくことで、子どもが生きやすい社会の実現をめざしています。
長野県チャイルドライン推進協議会について
長野県には「ながの」「すわ」「うえだ」「佐久」「中信」のチャイルドラインがあります。
2007年『長野県チャイルドライン推進協議会』を組織し、5つのチャイルドラインが 連携をとりながら、長野県と協働して進めています。
長野県チャイルドライン推進協議会 会長 北川 和彦
会長であった清川輝基さんが令和6年12月26日に亡くなり、この4月に私が会長に選任されました。
併せて事務局がチャイルドラインすわからチャイルドラインうえだに替わり、事務局長も宮澤節子さんから中村彰さんに替わりました。この態勢で活動を行っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
清川さんは我が国にチャイルドラインを導入された1人で、チャイルドライン支援センター(1999年設立、2001年NPO法人認証)の初代代表理事を務められ、活動を全国的規模に展開された功労者です。県下のチャイルドラインをまとめてこの推進協議会を立ち上げられ、活動を大いに活発にしていだきました。
先日、知人から、川島隆太東北大学教授の学会の報告で、子どもがスマホを使用すると前頭前野に抑制がかかり思考やコミュニケーションなどの分野の発達が遅れることが実証されたと聞いて大変驚きましたが、すでに清川さんの「人間になれない子どもたち」(枻えい出版社2003年134頁)にはその情報が掲載され、メディアのもつ危険性を訴えておられました。
子どもの話を大人が聴き、受け止めてもらう体験は子どもが健やかに生きていくには不可欠ですが、メディアが発達し、子どもが他者と直接接触する機会が減っている現状で、電話を通じて子どもたちと直接会話をするチャイルドラインの意義はますます重要性を増しているように思います。
一昨年から、チャイルドラインながの、同すわ、同うえだ、同佐久に加え、同中信が発足し、この推進協議会の構成員は5団体になりました。
長野県次世代サポート課の支援事業にも加えていただいており、このような例は他の地域にはありません。
この推進協議会を通じて各団体の横のつながりを密にし、県全体で子どもの声を聴く活動をし、その声を社会に発信していきたいと思います。
皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いします。