NPO法人
チャイルドライン佐久
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チャイルドライン佐久
チャイルドラインかわら版
昨日、厚生労働省より2024年の自殺統計が発表され、小中高校生の自殺が527人と過去最多になったとの報告がありました。子どもの生きづらさを生んでいる要因として「聴かれていない」環境があり、聴いてほしいということを訴え、チャイルドライン支援センターHP上で緊急メッセージを発信しますので、みなさまにも共有いたします。なお、読売新聞、共同通信からの取材を受けたこともあわせてご報告いたします。
【緊急メッセージ】
おとなのみなさんへ
いま、チャイルドラインからみなさんにどうしても伝えたいことがあります。
みなさんの周りにいる子どもたちの 話を聴けていますか?
みなさんの周りにいる子どもたちに 居場所はありますか?
2024年の子どもの自殺者数が過去最多となりました。おとなの自殺者数は減っているのに、子どもの人口は減っているのに、です。
学校や家庭で「聴かれていない」という声がチャイルドラインには多く寄せられています。
おとなは「聴いている」つもりでも「聞き流している」「尋ねている」ことが多くないでしょうか?「聴く」とは、自分の心を相手に向けて、相手の話を最後まで否定せずに聴くことです。「聴いてもらえていない」と感じると、子どもは話さなくなってしまいます。今あらためて、子どもの話を「聴けているか」振り返ってみませんか。
人が生きていくためには心の寄りどころとなる居場所が必要です。あなたの近くの子どもには居場所があるでしょうか。居場所はひとりの人であっても、リアルな場所でない本や趣味の世界であってもいいのです。
特に、多くの時間を過ごす学校や家庭は子どもにとって大きな存在です。学校や家庭における居場所を失うことは生きる世界を失うと感じる子どもがいます。どちらにも居場所がない子どもはどうしたらよいのでしょうか。世界はもっと広く、学校や家庭以外にも居場所が存在することをおとなは伝えなくてはいけません。
話を聴くことは、居場所になることです。聴くことで、失わずにすむ命があります。
チャイルドラインは、これからも子どもの声を受けとめ、気持ちに寄り添っていきます。
そして、みなさんと一緒に、子どもひとりひとりが「自分は大切な存在だ」と感じられる社会をつくっていきたいと思っています。
CL佐久2024年度第5回・第6回継続研修会のお知らせを、受け手・支え手の皆様のページに掲載しました。
記
日時 :R6(2024)年11月16日(土) 13:30~15:00
場所 :小雀保育園礼拝堂
講師 :天野みちるさん
(東御市子どもサポートセンター
家庭児童相談員・スクールソーシャルワーカー)
u 内容 :『地域の子どもたちの現状
―SSW(スクールソーシャルワーカー)の現場から―』
不登校の小中学生が全国で34万人余、11年連続増加で過去最多という
文科省のR5年度調査報告が出ました。認知されたいじめ件数も過去最多
となりました。さらに、子どもの貧困や災害等、子どもをめぐる問題は
山積みです。このような子どもの事案に東信地区で対応されているSSWに、
生の声を伝えていただく貴重な機会です。
是非ともご参加ください。
『妻の病』の上映会には、たくさんの方が来てくださいました。ありがとうございました。
チャイルドラインは、18歳までの子どもがかける専用電話で【主導権】は、子どもにあります。
私たちの役割は、電話をかけてきた子どもたちの気持ちに寄り添い、耳を傾け、子どもが自らの力で解決できるようサポートするものです。また、従来の電話相談というカテゴリーを超えて、嬉しかったこと、ただ寂しくて話を聞いてほしい、一緒に話したかったなど、どんな声でも受け止める電話です。
つらい時 苦しい時
悲しい時
チャイルドラインは
子どもの声を受け止めます。
うれしい時
さびしい時
誰かに話したいとき
チャイルドラインは
子どもの傍らでその言葉を
受け止めます