第七層惡形架 李景炎~張国棟系忽雷架 張随勝
第七層惡形架 李景炎~張国棟系忽雷架 張随勝
忽雷架(こつらいか)は1980年代では、中国では既に失われて、台湾にしか残っていないと言われた太極拳である。
その後、いろんな調査が行われて、太極拳の発祥地である陳家溝の傍で張随勝が伝承しているのが判明した日本でも長らく幻の太極拳とされていた。
こちらの動画は1980年代後半頃に台湾の武術家・徐紀氏が河南省に訪れた際に、現地の 忽雷架伝人と交流した時の模様。
こちらの動画に当時の若き日の張随勝先生も映っている。
忽雷架(とは、陳氏太極拳の拳架(スタイル)の一種と言われるが、見ての通り別の系統の太極拳。
歴史の通説では、陳氏小架式を伝えた陳氏一族の陳有本(陳氏十四世)の弟子で、甥であった陳清萍によって始められた、趙堡架式を原型に作られた套路(型)と練法であったという。
創始者は陳清萍の弟子の李景炎である。
張随勝先生の系統は曾祖父である張国棟から張家に伝わる。
その特徴は小架式・趙堡架式の拳風を受け継いだような動作に緩急差を強調した、太極拳としては異例の激しく剛猛でスピーディーな動作が特徴的である。 忽雷架の「忽雷」とは閃電の意味がある。
また忽雷架は修行者の練度によって段階式に教授されこちらの張家では11段階の練習体系があり、各段階ごとの套路の拳風は著しく変化することも特徴的である。 最終段階といわれる悪形架に至ると、技は定式の意味に縛られず、無形となるという。
張随勝先生は祖父の張宝成から学ぶ。
演武をする張随勝先生
張先生の隣で演武している元は同系列であった陳氏小架とは現在ではかなり異なった太極拳へ変わっていったのがお分かりだろう。
忽雷架慢練 第三層転
忽雷架では第一層から第四層まで慢練(ゆっくりした動き)を学び 、第五層から発勁を学ぶ。
張国棟系の忽雷架は一聯、二圈、三転、四分、五勁、六圪節、七起、八落、九自尊、十朝、十一哲 という段階を踏んで学ぶ。
張随勝先生は曾祖父である張国棟系統の嫡伝を継承している。
丹田内轉図示
呑吐などの身法も用い丹田による陰陽の動きを体現していくのが特徴だ。
秘伝!僕歩轉丹功
こちらの練習は僕歩での轉丹功だが、他の轉丹功の練習方法もあり、これらの轉丹功を学ぶに至るには前段階で学ぶその他の基本功も学ぶことを忘れてはいけない。
かつて『うーしゅう』誌では秘伝だと紹介されていたが、忽雷架の動きを体得するにはこれらの忽雷架の動きに付随した独特の基本功を学んで練習するのは必要不可欠である。
陳式太極拳や楊式太極拳等は通常横回転の身体運動を行うが、忽雷架をはじめとする趙堡系の太極拳は縦回転の身体運動を行うので、これらの基本功を学ぶのだ。
推手練習の一部
推手練習は陳式太極拳に似た推手もあるが、推手でもこのように縦回転の身体運動を行うのが特徴だ。
大杆子を練習する張先生
3メートルから長くて5メートルのもので練習する。
こちらの張国棟系統の忽雷架の功を体得するには大杆子の練習は必要不可欠。
忽雷架の創始者である李景炎は保標(ボディガード)を務めたので、職業柄打つのをメインとしたものにさせ、 陳清萍から学んだ趙堡系を激しい太極拳へと変化しき、張先生の曾祖父である張国棟により今日の技術体系へと完成した。
大杆子は十三杆という套路がある。
武器は他にも大刀、剣、刀など伝承がある。
張国棟系統の忽雷架に影響を与えたという内家槍法・王堡槍
河南省王堡村に伝承があった10年前では失伝寸前になっていた幻の古い対練重視の槍法である。
一説には形意拳(心意拳)ぼ創始者・姫際可はこの王堡槍を学んだとされている。「イー」という呼吸音は心意六合拳そのものだ。
李景炎は王堡槍の伝人と交流し、その動きを忽雷架に取り入れたとされる。
現に忽雷架の套路の中にはこれらの槍術から影響を受けたとされる動きが見られる。
◎日本(東京)で張国棟系統の忽雷架を学習できます!未経験も歓迎!!
一歩一歩段階を踏んで、正しく初歩からじっくりと無駄なく練習できるので、初心者でも十分可能!興味ある方は、奮ってご参加下さい。
日曜日の13時から14時20分まで 水曜日は18時から19時20分まで東京都の日暮里に近い会場でおこなっていますが、参加者の練習内容の質の向上のため等の事情により、詳しい場所をここでは掲載出来ません。
お問い合わせについて
◆練習参加までの流れ
①HPで曜日を確認
②メールでご見学を申込んで下さい(名前と来場日などをお忘れないように)
③当日練習会場に来られる(※必ず手続きを済まされてから見学です。
※遅刻された場合は休憩時間になってから声をかけてください。
(体験入門を受講される場合でしたら、体験入門料3000円を払われてからです。)
④実際にご見学。(見学の人は練習には参加できません)
⑤入門の場合は、練習後に道場内で担当の人にお申し出下さい。
⑥次回参加日の開始時間前までに入門手続きです。
⑦当会の規約を同意の上で、参加費を納め、入門手続きを済ませてから練習参加できます。
chinawushu777@yahoo.co.jp
入門や見学なども含めてまずはアポイントを取ってからのご来場となります。お問い合わせはメールにて「忽雷架を学習希望」を明記の上で、お名前や志望理由、連絡先(携帯電話可)、来場日などをお知らせください。これらの必要事項をお知らせをもって受付となり、会場への行き方や会費などの詳細をお知らせします。
単なる見物目的及び場所だけの問い合わせは返答できかねます!冷やかし半分の人の来場も遠慮願います。これは練習に通われているみなさんに無駄なく正しく練習してもらうためにできるだけサポートをしたいためであります。この文を見て気分を悪くされないようにご理解下さい。
こちらの指導員は正しい武術の伝承、研究などで多忙な身なので、その他の質問に関することはご遠慮下さい。
たまに公開式の練習会も都内でされているそうです。