研究について

私の研究分野は会計学で、特に財務諸表監査の理論に重点をおいた研究を行なっています。財務諸表監査とは、財務諸表が適正に表示されているかを検証するために、監査人が証拠を客観的に入手・評価し、その結果を監査人の結論として利害関係者に伝達する組織的なプロセスをいいます。

近代的な財務諸表監査は19世紀後半から20世紀の初頭の英米において形成されました。監査実務は複雑ですが、長い期間にわたって専門職によって実施されてきたので、洗練されているのが研究対象の魅力だと考えています。

具体的な研究テーマは「監査人の注意義務」です。これは、監査人が企業の粉飾を発見できなかった際の責任の有無を決める基準となるものです。財務諸表監査の実務の積み重ねの背景にある理論を、概念やモデルによって明らかにしたいと考えています。 

お知らせ

◆東北公益文科大学の松尾先生と訳した英国BEIS委員会の"future of audit"「監査の将来」が出版されました（2021/12/16）。

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