ATS時代の公開区間における基準運転方法について、公開している運行ダイヤ別に記しますので参考にしてください。
独自調査・イメージによるもので、その他車両形式・運転ダイヤ・運転状況等によって運転方法は大きく異なります。
BVE上での運転方法であり、現実とは異なる箇所があります。
前項にて説明の通り、東上線では区間・種別により最高速度が設定されております。種別毎の区間最高速度は、如何なる場合でも「厳守」です。
東武では遅延の有無にかかわらず、常時最高速度での運転、駅間での頻繁な再加速、常用最大ブレーキを常に使用しての詰めた制動扱い等をすることは、ありません。
運転手の「心」、そして「車両」にも、常に余裕のある「優しい運転」、「経済運転」を心がけましょう。
平日夕ラッシュ突入前の17:02に池袋を出発する都内完結の普通成増行です。乗車率は全員が着席+α程度です。
ナイで後発イケ17:07発の準急川越市行き3347レに抜かれます、終着ナリで後発のイケ17:15発1047レ急行小川町行に乗り換えられます。
全区間ダイヤに余裕はなく、キビキビとした運転が求められます。
池袋~北池袋(区間制限速度80キロ):75キロでノッチオフ、そのまま停車。構内からの下り坂に特段気を付けて下さい。思ったよりも停車寸前で伸びます。停車後、転動注意。
北池袋~下板橋(区間制限速度60キロ):50キロ強(下り勾配で制限55を超えないように)でノッチオフ、そのまま停車。
下板橋~大山(区間制限速度75キロ):75キロでノッチオフ、そのまま停車。転動注意。
大山~中板橋(副本線)(区間制限速度75キロ):65キロでノッチオフ、場内注意パターンに注意しながらポイント制限35キロへ減速、停止パターンに注意し停車。
中板橋~ときわ台(区間制限速度60キロ):40キロ程度(ポイント制限)でノッチオフ。制限解除後に構内進入箇所辺り、55キロ程度まで再加速、その後制動、停車。転動注意。この区間、再加速無しでそのまま停車はごく稀です。
ときわ台~上板橋(区間制限速度80キロ):80キロ程度でノッチオフ、そのまま停車。
上板橋~東武練馬(区間制限速度85キロ):80、85キロ程度でノッチオフ、そのまま停車。
東武練馬~下赤塚(区間制限速度90キロ):85、90キロ程度でノッチオフ、そのまま停車。
下赤塚~成増(区間制限速度80キロ):70、75キロ程度でノッチオフ、場内パターンに注意しながら45キロ制限まで減速、停止パターンに注意し停車。
[825レ]成増~成増引き上げ線(入換制限25キロ):成増の入換作業ですが、1047レの退避を行った後の入換となります。実際のダイヤと異なっている場合がありますが、シナリオの面白さを考慮して退避としました。入換運転取り扱いは、当ページ最下部([共通]入換運転)を参照。
平日夕ラッシュ突入前の17:07に池袋を出発するコエ行き準急です。乗車率は全員が着席で立ち客もいる程度です。
ナイで先発イケ17:02発の普通ナリ行き825レを追い越し、ミノで後発のイケ17:15発1047レオカマ急行との接続を行います。
先行電に接近するカミ~ナリを除き、ダイヤに余裕はありません。
シキやミノで長時間停車があり、遅延回復できますが、特にナリ以北ではダイヤに余裕は殆どなく、キビキビとした運転が求められます。
池袋~北池袋(区間制限速度80キロ):45~55キロ程度でノッチオフ。制限解除後70~80キロ程度まで加速。キタ場内相当閉塞手前付近から55キロ制限へ向けて減速開始。50キロ程度(下り勾配で制限55を超えないように)でブレーキ緩解。
北池袋~下板橋(区間制限速度65キロ):惰性走行。
下板橋~大山(区間制限速度75キロ):留置線脇の出発信号機(下板橋出発相当[第2場内]ではない)の進行現示を確認喚呼後、75キロまで加速。大山の曲線制限65キロは上り勾配を利用して減速。
大山~中板橋(区間制限速度80キロ):第一閉塞進行現示を確認、65キロ制限を抜けたら75キロまで加速。下り勾配中、区間制限80キロに注意。
中板橋~ときわ台(区間制限速度80キロ):場内相当確認喚呼後に、制限70キロまで弱い制動をかける。
ときわ台~上板橋(区間制限速度85キロ):駅通過後、70~75キロ程度まで加速。
上板橋~東武練馬(区間制限速度90キロ):駅通過後、80キロ程度まで加速。
東武練馬~下赤塚(区間制限速度90キロ):駅通過後、85キロ程度まで加速。
下赤塚~成増(区間制限速度85キロ):先行接近!信号現示に特段注意!下り勾配に注意して駅停車。
成増~和光市(区間制限速度95キロ):95キロまで加速、そのまま停車。
和光市~朝霞(外)(区間制限速度85キロ):次駅種別再確認!85キロ弱(下り勾配を考慮)でノッチオフ、そのまま停車。
朝霞~朝霞台(外)(区間制限速度90キロ):70~80キロ弱まで加速。そのまま停車。長い下り勾配でブレーキかけず、90キロ制限を超えないようにノッチオフすると良。
朝霞台~志木(下本)(区間制限速度80キロ):75~80キロ程度まで加速、そのまま停車。
志木~柳瀬川(区間制限速度85キロ):80~85キロ程度まで加速、そのまま停車。
柳瀬川~みずほ台(区間制限速度80キロ):80キロ程度まで加速、そのまま停車。
みずほ台~鶴瀬(区間制限速度80キロ):80キロ程度まで加速、そのまま停車。
鶴瀬~ふじみ野(副本線)(区間制限速度95キロ):90キロ程度まで加速、第一閉塞信号機付近から場内注意へ向けて制動開始。停止照査に注意し停車。
ふじみ野~上福岡(区間制限速度85キロ):45~55キロ程度まで加速(VF車はP2/P3加速が良、VF車以外では手動進段活用も)、制限解除後に信号現示に特段注意しながら80キロ程度まで加速、その後、停車制動。
上福岡~新河岸(区間制限速度95キロ):95キロまで加速、そのまま停車、下り勾配注意。
新河岸~川越(区間制限速度90キロ):90キロまで加速、そのまま停車。
川越~川越市(副本線)(区間制限速度70キロ):55キロまで加速。場内注意、出発停止パターン、10キロの2点タイマー速度照査に注意し、停車。
川越市~引上1番(入換制限速度25キロ):入換運転取り扱いは、当ページ最下部([各列車共通]入換運転)を参照。
お疲れ様でした。
平日夕ラッシュ突入直前の、17:15に池袋を出発するオカマ行き急行です。この時間の下り優等はすでに乗車率は高めで、立ち客も大勢いる状況です。
カミで先発イケ17:09発の普通森林公園行き223レを追い抜きます。ワコで地下鉄からの普通川越市行きに乗換られます(接続は無し)。ミノで先発イケ17:07発の3347レ準急川越市行きとの接続を行います。
先行電に接近するナイ~カミを除き、ダイヤは優等らしからぬ厳しさです。
キビキビとした運転が求められ、特に8000系などでは、性能をMAXに使った運転が求められます。
志木~川越の約13キロは、東武らしく線形もよく、制限速度もシキ出発直後のS字曲線以降、95キロを一度も下回りません。
日本一広大な関東平野のベッドタウンを、一路川越へ向けほぼ一直線で、
唸るモーター音が平穏な関東平野の弛んだ空気を劈き、フラットの振動が関東ローム層(赤土)の地中深淵へと木霊するように、叩き込むように爆走する、
これぞ「東武電車」(個人的イメージ)といった運転になります。
池袋~北池袋(区間制限速度80キロ):45~55キロ程度でノッチオフ。制限解除後70~80キロ程度まで加速。キタ場内相当閉塞手前付近から55キロ制限へ向けて減速開始。50キロ程度(下り勾配で制限55を超えないように)でブレーキ緩解。
北池袋~下板橋(区間制限速度65キロ):惰性走行。
下板橋~大山(区間制限速度75キロ):留置線脇の出発信号機(下板橋出発相当[第2場内]ではない)の進行現示を確認喚呼後、75キロまで加速。オヤの曲線制限は上り勾配を利用して減速。
大山~中板橋(区間制限速度80キロ):65キロ制限を抜けたら75キロ程度まで加速。下り勾配中、区間制限80キロに注意。
中板橋~ときわ台(区間制限速度80キロ):先行退避電に注意。トワ場内相当閉塞確認喚呼後に、制限70キロまで弱い制動をかける。
ときわ台~上板橋(区間制限速度85キロ):先行退避電に注意。カミ第一場内開通を確認後、加速。
上板橋~東武練馬(区間制限速度90キロ):85キロ程度で走行。
東武練馬~下赤塚(区間制限速度90キロ):駅通過後、85キロ程度まで加速。
下赤塚~成増(区間制限速度85キロ):惰行。下り勾配に注意して駅停車。
成増~和光市(区間制限速度95キロ):余裕は一切ありません。95キロまで加速、そのまま停車。
和光市~朝霞(外)(区間制限速度90キロ):次駅停車駅/種別再確認!85キロ弱(下り勾配を考慮)でノッチオフ。85キロの制限を抜けても、次区間の下り勾配に備え、再加速しないことが多い。
朝霞~朝霞台(外)(区間制限速度90キロ):駅通過後も80キロ弱で惰行、再加速しないことが多い。下り勾配で制限90を超えないように注意する。そのまま停車。
朝霞台~志木(下本)(区間制限速度80キロ):70~80キロ程度まで加速、そのまま停車。この区間はシキの停車時分含めて、比較的余裕があります。
志木~柳瀬川(区間制限速度95キロ):ミノまであまり余裕はありません。曲線制限90キロに注意しつつ、80~90キロまで加速。
柳瀬川~みずほ台(区間制限速度100キロ):駅通過後90~100キロ程度まで加速。駅通過後に下り勾配があるため、ミホ通過時はMAXでも95キロ程度で。
みずほ台~鶴瀬(区間制限速100キロ):85~100キロ程度で走行。
鶴瀬~ふじみ野(下本)(区間制限速度95キロ):ツル通過後90~95キロ程度で走行、下り勾配中は制限速度に注意。ミノの停車は高速域からの制動につき、速度注意。第一場内付近から制動を強く意識。
ふじみ野~上福岡(区間制限速度95キロ):ハエまで余裕がありません。95キロまで加速。オカ通過時は、次区間の下り勾配に備えMAX90キロ強程度で。
上福岡~新河岸(区間制限速度95キロ):この区間は速度低下したら、90~95キロへ再加速も。
新河岸~川越(区間制限速度100キロ):カシ通過後、100キロ程度まで加速。そのまま駅停車。スジ余裕一切なし!
川越~川越市(下本)(区間制限速度70キロ):55~70キロ程度まで加速。第2場内注意、出発停止パターン、10キロの2点タイマー速度照査に注意し、停車。引継。
「第1047列車、○○型10両、運転状況、車両状況、異常ありません。よろしくお願いします。」
お疲れ様でした!
2008年6月、TJライナーが登場した改正時、「特急」の事実上の後継ぎという形で新設された種別です。TJライナー(50090型)以外の一般車両で運用される最優等種別で、2013年改正までは特急時代同様に緑色の種別幕を纏っていました。2013年以降は快急は青色へ変更。2019年の川越特急登場以降も、一般車両最優等種別ではありますが、直近2023のダイヤ改正において川越市以北が各停となり、川越特急が実質的には従来の特急・快急の役割を担うこととなり、東上特急の系譜はかなり薄れたと言えるでしょう。
2013年改正では、池袋6:30発の51レ、7:30の53レ、8:30の55レの3本が設定されました。そのうち53レは原則50090型の運用でしたが、51、55レは一般車で運転されました。今回は一般車運用でかつ、最も需要があり、前日から運用が読めたため8000系が入った際はよく撮影に行っていた、東上ファン思い出の?55レをリバイバルしました。
川越以北への行楽へ向かう乗客で車内はそこそこ混み合い、山靴を履いたハイカーや、ゴルフバック、折り畳み自転車を持つ旅客も見られます。乗車率は池袋発車時座席7割、和光市で座席満席、志木でさらに増え、川越以降で徐々に減っていくイメージです。
スジ自体は、休日とはいえ本数の多い時間帯ですからそれなりに寝ています。全力で飛ばしますとすぐ先行に追いつき、信号現示制限のたびに加減速しているようでは乗り心地も悪いですから、速度を抑えて平坦な運転曲線を描くよう、経済運転に努めましょう。優雅な休日の朝に花を添える運転を心がけてください。
東上線最優等種別のTJライナーの川越市までの所要時間は28分、本列車は29分(表定速度:63.9kn/h)とライナーと遜色ないスピードで駆け抜けます。
池袋~北池袋(区間制限速度80キロ):45~55キロ程度でノッチオフ。制限解除後70~80キロ程度まで加速。キタ場内相当閉塞手前付近から55キロ制限へ向けて減速開始。50キロ程度(下り勾配で制限55を超えないように)でブレーキ緩解。
北池袋~下板橋(区間制限速度65キロ):惰性走行。
下板橋~大山(区間制限速度75キロ):留置線脇の出発信号機の進行現示を確認喚呼後、75キロまで加速。オヤの曲線制限は上り勾配を利用して減速。
大山~中板橋(区間制限速度80キロ):退避あり、第一閉塞進行(=場内開通)を確認後、65キロ制限を抜けたら75キロ程度まで加速。下り勾配中、区間制限80キロに注意。
中板橋~ときわ台(区間制限速度80キロ):トワ場内相当閉塞確認喚呼後に、制限70キロまで弱い制動をかける。
ときわ台~上板橋(区間制限速度85キロ):通過後70キロまで加速。
上板橋~東武練馬(区間制限速度90キロ):通過後80キロまで加速。
東武練馬~下赤塚(区間制限速度90キロ):駅通過後、85キロ程度まで加速。
下赤塚~成増(区間制限速度85キロ):退避あり。先行注意!種別再確認!ナリ通過!
成増~和光市(区間制限速度95キロ):駅通過後90キロまで加速、そのまま停車。
和光市~朝霞(外)(区間制限速度90キロ):次駅停車駅/種別再確認!85キロ弱(下り勾配を考慮)でノッチオフ。以後惰行、再加速不要。
朝霞~朝霞台(外)(区間制限速度90キロ):朝霞通過後惰行、再加速不要。下り勾配で制限90を超えないように注意する。種別再確認!アイ通過!
朝霞台~志木(下本)(区間制限速度95キロ):85キロ程度まで加速、そのまま停車。
志木~柳瀬川(区間制限速度95キロ):シキ以降、スジは寝ています。無駄に加速して減速するような非効率な運転は避けましょう。75キロでノッチオフ。
柳瀬川~みずほ台(区間制限速度100キロ):駅通過後85~90キロ程度まで加速。
みずほ台~鶴瀬(区間制限速100キロ):惰行。先行注意!
鶴瀬~ふじみ野(下本)(区間制限速度95キロ):惰行。先行注意!第一閉塞進行現示(=場内開通)確認後95キロ程度まで加速。種別再確認!ミノ通過!
ふじみ野~上福岡(区間制限速度100キロ):惰行。
上福岡~新河岸(区間制限速度95キロ):駅通過後下り勾配で速度超過しないよう留意しつつ、95キロへ再加速。
新河岸~川越(区間制限速度100キロ):カシ通過後、直線に入って見えるこの先の閉塞の進行現示を確認後、95キロ程度まで加速。先行注意!
川越~川越市(下本)(区間制限速度70キロ):55~70キロ程度まで加速。第2場内注意、出発停止パターン、10キロの2点タイマー速度照査に注意し、停車。引継。
「第55列車、○○型10両、運転状況、車両状況、異常ありません。よろしくお願いします。」
お疲れ様でした!
各列車共通 入換運転取扱方
知らせ灯点、進路開通を確認後、車掌に「進出してよいか」長一打(-)のブザー合図を行い、車掌からの「進出支障なし」長一打(-)の合図を確認後に発車して下さい。※運転車両によっては、このギミックに対応していない場合があります。
入換する際は、一旦起立の上、入換信号機および進路等を再確認する。
入換時の制限速度は25キロです。
入換線も当然ですがATSがありますので、照査パターンには気を付けて下さい。
実際の入換方法とは異なる場合があります。
各車種別基本ブレーキ操作
9000系列、10000系列、30000系、50000系列
ハンドルを4ステップで一旦止め、その後全ステップ位置へ、速度に応じて徐々に弛めて、1~2ステップ位置で停車する。
8000系
ハンドルを約60度で一旦止め、その後に全ブレーキ位置へ、速度に応じて徐々に弛めて停車する。
実際の運転シーンでは、2~4ステップ位置程度で数秒止め、その後に5~6ステップ程度に移して、徐々に弛めて停車がよく見る運転です。
ゆっくりと電制を立ち上げて、その後に強めていくイメージです。一気に5ステップ以上に持っていくことは、あまりありません。
常用最大ブレーキを使用しての停車も、ほとんどありません。ゆっくり、優しく、十分な余裕をもって停めましょう。
※見習い運転手さんは、一人立ちまでの間に、上記の基本制動+75キロ弱の高速進入+追加制動無しで定位置停車する技術を習得することが徹底されているようです。
より詳しい説明、東武スタイルの運転方法などの説明は当方ブログにて解説しております。
実際の東上線ATS時代に即した運転を行いたい方はこちらも併せてご確認ください→当方ブログ
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