姿勢反射の一つで、身体が重力や外部の力によって傾いたり、崩れた際に無意識に頭部や体幹を正しい位置に戻す反射です。
これにより転ばずに体勢を整えたり姿勢を維持することが出来ます。
電車でカーブ等で体が傾いても真っすぐを保とうとしますね。
迷路性立ち直り反応は重力に対する頭部の垂直位への位置づけを調整します(内耳の迷路が刺激源)。目隠しをした乳児の腰を支えて身体を傾けても、頭は垂直方向に保たれます。
視覚性立ち直り反応は視覚情報を基に頭部を垂直位に保つ反応です。倒れたように見える部屋に入ると、視覚的な錯覚により頭や首を傾けそうになります。
頸の立ち直り反射頭部の運動で頸部にねじれが生じたとき、頸部筋群の固有感覚が刺激され、体幹を頭の運動方向へ回します。寝返りの際、頭が回旋すると、それに続いて体幹も回旋し、寝返りを完了させます。
体に働く体の立ち直り反射は体幹の一部に加わるねじれを元に戻し、体幹を対称的な位置に保つ反応です。寝返りや起き上がりの際、体幹のねじれを分節的に戻し、スムーズな動作を可能にします。
このように種類がありますが、自然にこういった反応を身に付けています。頭部を垂直に保つことは内耳が関わっており、傾くと耳石により傾きを感知することとなります。そこで脳機能が働きますが、柔術ではなるべくこの機能は働かないように、つまり自身の頭部は垂直を保っていて、なおかつ相手が傾いている状態がベターかもしれません。こちらが向かおうとすると前傾姿勢となり、傾きに対して脳機能が働きほかのことに脳機能を割くことが難しくなる可能性があります。
体に働く体の立ち直り反射についても面白いですね。より細やかな分節での働きが出来ると非常に滑らかな動きとなりますが、丸太様にまとめてひと固まりのまま回ると滑らかさに欠ける動きとなります。柔軟性も大切ですし、脊柱に付いている細やかな筋肉が働くようになるとよいですね。
身体のバランスが大きく崩れ、立ち直り反応だけでは体勢を維持できないために、転倒を防ぐために体幹や手足を使ってバランスを立て直そうとする一連の反応です。
電車で急激に揺れた際に体が傾いてバランスを保とうとするも間に合わず、足を一歩出して踏みとどまるといった反応です。
支持基底面から重心が外れた際にはバランスを崩します。
その為に足を一歩出し、新たな支持基底面が出来ることでその中に重心を収めることが出来ればバランスを保てるということになります。
支持基底面・・・身体が床や地面などの指示面に接している部分、およびその接している部分の間に出来る領域
柔術では相手を崩す時に相手の支持基底面の外に重心を出して、立ち直り反応や平衡反応を起こさないように、あるいは反応できない速度で行えれば崩れ、倒れることとなります。
ただし、支持基底面の中で崩す方法もあるのがまた面白い所で不思議な所でもあります。
支持基底面は上記の通りヒトが地面などの支持面に接している部分(足の裏、座っている場合はお尻や太ももなど)をすべて囲んでできる面積のことを指します。
安定性について支持基底面が広いほど、重心が移動できる範囲が広くなるため、姿勢は安定しやすくなります。例えば、足を広げて立つと安定性が増します。
逆に支持基底面が狭いほど、不安定になりやすく、バランスを保つのが難しくなります。例えば、片足立ちや、座っている状態から立つ動作などが該当します。
この支持基底面の中に重心を留めておくことでバランスを保っています。重心が支持基底面から外れると、バランスを崩し転倒します。
安定限界とは、支持基底面を変化させずに(つまり足を踏み出したり、手で支えたりせずに)、バランスを保ちながら重心を移動できる最大の範囲のことを指します。
安定限界は、その人が自分でバランスを取れる範囲、つまり「倒れないでいられる重心の許容移動範囲」を示します。
安定限界の広さは、筋力や柔軟性、神経系の機能、姿勢の保持能力など、個々人の身体能力によって異なります。同じ姿勢(同じ支持基底面)をとっていても、人によって安定限界の範囲は違います。
重心がこの安定限界を超えてしまうと、人は体勢を立て直すことができず、転倒につながります。高齢者や運動機能が低下した人は、この安定限界が狭くなる傾向があり、転倒のリスクが高まります。
柔術の場合に相手の安定限界を超えて重心を支持基底面の外側に出すとバランスを崩すことが出来ます。
しかしながら立ち直り反応や平衡反応により再度バランスを保てると立て直すことが出来ます。立て直す前に地面まで崩せるかが技になります。また、相手の重心を自分の重心よりも上げて爪先立ちの状態にしてしまえば支持基底面、安定限界とも限定されることとなるためバランスを保ちずらくなります。