第40号
第40号
奉納縁起としての奈良絵本 ―久間八幡宮所蔵『八幡宮愚童記』をめぐって― 伊藤慎吾
一遍上人の和歌表現をめぐって 山本章博
『宝物集』―「五戒」異同考 ―「提謂長者譚」を手がかりにして― 大場朗
『高山寺明恵上人行状』(『漢文行状』)巻中「建仁二年冬比」の段の検討 ―「増補説」と「改竄説」をめぐって― 野村卓美
「地獄絵を謎解く」こと 田村正彦
閻魔図像を読み解く ―聖衆来迎寺蔵「六道絵」閻魔王庁幅における滅罪の思想― 山本聡美
室町時代後期から江戸時代にかけての六道図像の変容 鷹巣純
立山曼荼羅の図像を読み解く ―目連救母説話図像と越中国南砺系チョンガレ台本― 福江充
東西宗教における〈異端〉 藤巻和宏
中世キリスト教世界の形成と異端問題 ―「カタリ派」迫害への道筋と異端審問による刑罰と赦し― 図師宣忠
持金剛の教団 ―異端と正統が交錯するインドの大乗仏教― 杉木恒彦
南北朝動乱期における神祇と密教 ―正統と異端をめぐって― 小川豊生
宗論・相論とその時代の物語 牧野淳司