第34号
第34号
八世紀日本国の「三時」―基から善珠への注釈活動を手がかりに― 渡部亮一
『八幡宇佐宮御託宣集』における託宣観―託宣にめぐる思考を追って― 村田真一
岩瀬文庫本『沙石集』の性格 土屋有里子
『沙石集』と経典における譬喩―『百喩経』との比較を端緒として― 加美甲多
一騎討ちによる発心譚―中世から近世に至る享受と変容について― 佐々木雷太
剣の山の上の美女―妄念の地獄から恋慕の地獄へ― 田村正彦
南北朝期の『日本法花験記』―日光天海蔵『見聞随身鈔』所引説話を中心に― 松田宣史
金陵山西大寺会陽起源の周縁について―忠阿創始説の背景― 中山一麿
僧純編『妙好人伝』と大根屋改革 万波寿子
赤松氏と城山城―築城から嘉吉の乱まで― 市沢哲
諸宗論が語るもの―『峯相記』の叙述特徴をめぐって― 山口眞琴
法道仙人伝承と摩耶山 池上洵一
唐僧法進撰『梵網経註』の史料的意義 東野治之
表白についての序章 後藤昭雄
「仏教文学とは何か」―発表趣旨とシンポジウム報告 荒木浩
仏典漢訳の訓読および仏教文学にあたえた影響 金文京
無住の狂言綺語観と和歌陀羅尼観研究覚書―シンポジウム「仏教文学とは何か」とのかかわりから― 近本謙介
仏教文学会シンポジウムコメント 横内裕人
真宗道場の法座における蓮如上人伝の展開 沙加戸弘