空手道専門分科会
活動概要とあゆみ
<設立年月日> 1998年(平成10年)9月4日
<設立趣旨および経緯>
空手道専門分科会の前身は空手道研究会です。武道学会の会員である豊嶋建広発起人らが学会での空手道に関する発表が少なく、また空手道関係の研究者の交流がないことから、全日本空手道連盟の専務理事で日本大学教授の真野高一先生や全日本強化チームのコーチ陣に空手道研究会の設立の起案をしたころから始まりました。その後、空手道研究会は「空手道に関する多角的研究の発展と普及、並びに会員相互の連絡と協力を図るとともに、研究者と現場の指導者間の情報、意見交換の場をつくる」ことを目的に、真野高一先生(全日本空手道連盟専務理事、日本大学教授)を会長に、1995年に会員10名で設立されました。
真野前会長は1995年、病気のため突然この世を去りましたが、空手道の医科学に光をあてられ、本研究会の設立、発展に多大な貢献をされました。空手道研究会会誌第1号の発刊に際して「この会は空手道に関する歴史、心理学、バイオメカにクス、社会学、医学その他あらゆる関連分野における研究発表、情報交換の場として活用していただくべく設立されたものである」と述べておられます。今日まで真野前会長のご意志を継いで、日々着実に歩んでおります。1998年には、日本武道学会理事会において空手道専門分科会設立の承認を受け、活動の範囲が広がってきております。現在、流派、職域、男女を問わず約100名が入会し、空手道の普及、振興の一助に貢献すべく活動しています。
<歴代役員名>
会長 1. 多田 幸信 2. 池田 守利 3. 小山 正辰 4. 豊嶋 建広 5. 鈴木 浩司(現在)
副会長 1.飯出 一秀 2. 三村 由紀(現在)
理事長 1. 池田 守利 2. 豊嶋 建広 4. 嘉手苅 徹 4. 飯出 一秀
理事会代表 1. 三村 由紀(現在)
理事会副代表 1. 岡村 康秀(現在)
事務局 1. 豊嶋 建広 2. 松井 完太郎 3. 井下 佳織 4. 谷木 龍男(現在)
※空手道専門分科会の前身空手道研究会初代会長は、真野高一氏(全日本空手道連盟専務理事、日本大学教授)。
<活動概要>
理事会・総会の開催
学会大会またはワークショップ開催時に空手道専門分科会・空手道研究会の理事会・総会を開き、決算報告、活動報告、活動計画などについて協議し、会としての明瞭性を図っております。空手道専門分科会企画シンポジウム
1995年、日本武道学会第28回大会(大阪学院大学)において、学会大会後第1回空手道研究会勉強会を開催し、5題の発表がありました。その後、日本武道学会大会において、空手道専門分科会企画(初心者指導法、武道の国際化について、中学校武道必須化について等)を開催しております。空手道専門分科会・空手道研究会ワークショップの開催
2000年2月に第1回ワークショップを開催しました。このワークショップは学会大会時のような短時間の発表、質問形式ではなく、発表、質疑応答のための時間をより長く設定し、十分な発表や討議の時間が取れるよう配慮して開催しております。これまで、初心者指導法、空手道の国際化、空手道の歴史、中学校武道必修化、空手道におけるトレーニング法など様々なテーマを取り上げ、指導者、現役選手、研究者など様々な分野の参加者による情報・意見交換を実施しています。2017年4月には第18回を麗澤大学東京研究センターにおいて開催し、「メディアと空手道−イメージの転換期を迎えた空手」、「空手道におけるバイオメカニクス的研究、ブラジルにおける空手道の実態とイメージ」の発表およびディスカッションが行われました。2018年6月には第19回を麗澤大学東京研究センターにおいて開催し、「中学校武道必修化空手道の現状」の講演および「中学校武道必修化空手道の推進」のディスカッションを実施しました。会誌「空手道研究」の発行
毎年1回、会誌「空手道研究」として会の活動、研究の成果、会員相互の情報などを掲載し、これまで第20号を発行しています。今年度の会誌では、空手道の歴史や学校体育における空手道授業のあり方にかんする論文、女性指導者による道場における空手道指導に関する報告や海外事情など多角的に空手道を捉えた内容巻頭言には、毎号、全日本空手道連盟副会長・本研究会顧問など多方面の方々より、励ましのメッセージをいただいております。その他
空手道界はもちろんですが、情報化社会に伴い社会情勢が激しく変化しております。そのような変化に遅れることのないように、事務局の強化、活動の見直しなどを積極的に図っております。
2023年4月1日現在