テーマ: データ構造の解析と可視化の方法
共 催: 岡山統計研究会(第176回)
日 時: 2021年 11月13日(土)15:00~16:30
オンライン開催(Zoom)
【注意】参加には事前申し込みが必要です。参加を申し込まれた方に Zoom ミーティングの情報をお知らせします。
座長:坂本 亘(岡山大学)
15:00 梶西 将司(中国学園大学): ホットスポットクラスター検出のためのソフトウェア開発と空間データの構造解析
15:30 姜 佳明 (岡山大学): 社会ネットワーク分析法を用いて特許権に関わる社会関係についての分析
16:00 総合討論
16:30 閉会
梶西 将司(中国学園大学): ホットスポットクラスター検出のためのソフトウェア開発と空間データの構造解析
本研究では,空間スキャン統計量を用いた,統計的に有意に高い値が集中している地域を検出する方法について述べ,空間データの位相的な構造を系統的かつ客観的に見つけることのできるEchelon解析を利用した走査の方法について紹介する.また,これらの解析を実現できるソフトウェアを開発し,Web上に公開した.さらに,空間データの構造に焦点をあて,Echelon解析で生成されるEchelonデンドログラムを用いて「パターン」や「ステージ」などの指標を提案した.本研究では,東京23区における65歳以上人口の割合のデータを用いて解析し,時間変化に伴い変動していく空間データ構造の評価において,提案指標の有用性を確認した.
姜 佳明 (岡山大学): 社会ネットワーク分析法を用いて特許権に関わる社会関係についての分析
特許権は知的財産権の一種であり、発明と呼ばれる比較的程度の高い新しい技術的アイデア(発明)を保護する。特定技術分野に関する分析においては「ノード」として知的財産権の所有者間の関係、例えば、特許引用関係や共同研究(共同出願)関係等のすべてが社会ネットワークである。社会ネットワーク分析法を用いて行為者間の競争や協力などの社会関係を分析出来ると同時に、知的財産権の所有者のポジショニングと関連する知財戦略と探ることも可能になる。