当研究室は、高井研の中にある山上グループです。したがって、当研究室に参加するためには、まず高井研究室に配属され、その後、内部で高井先生のグループ、冨川先生のグループ、山上のグループに分けます。当グループは発足したばかりですが、博士課程の学生2名や早期卒業に挑戦中の学生1名を含め、活気のあるメンバーが揃っています。やる気のある学生さんの参加を心よりお待ちしております。
当研究室の考え方
当研究室では、生命現象を物理・化学的に究明したいと考えています。
生き物に興味があり、生き物を合理的に理解したい人が、当研究室には向いています。
当研究室は実験科学の研究室です。
残念ながら、現代の科学は、生命現象すべてを理論的に理解できる段階にありません。仮説は立てますが、それをいかにして検証するかが、実験科学の醍醐味です。生き物や生体分子を使った実験は、とても時間がかかります。ですから、どっぷり研究にひたれる人が向いています。
生き物の研究は、うまくいかないことも多いです。いくつも仮説を立てて全部まちがいだったと気づいて、ふりだしにもどることもよくあります。それに耐えられる精神力が必要です。
現代の生命科学は、一匹狼ではやっていけません。とくに、研究室に入りたての卒論生や三回生の間は、多くの先輩にきかないと実験できません。たとえば、ゴミひとつ捨てるにせよ、捨て方がわからないと思います。ですから、研究室の中で、先輩や同級生と、うまくコンタクトをとって、研究を進めれる人でないと、やっていけません。
当研究室は、国内外の多くの研究機関と共同研究をしています。
他の大学の先生や大学院生と約束したことは、きちんと守れる人でないといけません。
私は、当研究室の出身者全員が、研究者や技術者になる必要はないと思っています。
向いていないと気づけば、転進するのは大賛成です。むしろ、多方面で、卒業生が活躍してくれることは、研究室の財産だと思っています。物事を合理的に推論する、それを検証することを試みる....そういう科学的な物の見方や考え方は、生命科学分野を離れても、必ず、社会に出て役にたつと信じています。
達成感をもって、大学・大学院を卒業したい、努力できる人を求めます。