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研究テーマ
ミソサザイにおける非繁殖期のなわばりが繁殖成功に与える影響 (2022 - 現在)
ミソサザイは名前の通り味噌色をした小さな鳥で、主に山地の渓流沿いで繁殖します。一方で、繁殖期以外の時期は低地へと移動する個体が多いと考えられていました。しかし、私の調査地では繁殖期以外の時期にも繁殖期と同様に渓流沿いになわばりをもつ雄がいることを発見しました。これらの雄のうち、どのような個体が繁殖期までなわばりを守り続けることができるのか、また、繁殖成績に影響するのかを研究しています。
研究内容について、バードリサーチ鳥類学大会2022での発表を公開していただきました。youtu.be/wZpZl98mx9Q
芦生の鳥類相調査 (2022 - 現在)
調査をさせていただいている芦生の森は、西日本有数の大規模な森林であり、多くの鳥類にとって生息地・繁殖地となっていると考えられます。しかし、近年シカが増加し、その採食によって森林環境が変化してしまうことが問題になっています。この傾向は全国的にもみられ、藪を利用するウグイスやコルリの減少が報告されています。芦生でも同様に、鳥類が影響を受けている可能性があります。芦生では現在どんな鳥が生息・繁殖しているのか、記録を行っています。
マダガスカルにおける森林火災が鳥類に与える影響 (2024)
近年、熱帯乾燥林では大規模な森林火災による森林の減少が危惧されています。このような火災は、生息する鳥類にも影響を与えてしまう恐れがあります。マダガスカルの北西部に位置するアンカラファンツィカ国立公園においても、2021年に大規模な森林火災が発生しました。そこで、自然林と火災の被害を受けた二次林において、鳥類相の違いを調べました。
参加しているプロジェクト・調査
鳥類標識調査
鳥類標識調査とは、捕獲した鳥に番号付きの足環をつけて放鳥し、再捕獲や観察によって鳥の寿命や移動ルートなどの情報を得ることができる調査です。全国で行われ、鳥類の生態の解明や保全の推進に役立てられています。
冠島調査研究会
京都の冠島はオオミズナギドリの繁殖地となっています。冠島調査研究会はオオミズナギドリの足環による標識や繁殖モニタリングといった調査を行っています。また、オオミズナギドリの生態の紹介や保全に向けた広報活動も行っています。