寺林ゼミについて
ゼミでの活動とは
心コミの1年生は基礎的な知識やスキルを身につけ、2年生は調査法を知るとともに長い文章を書くトレーニングをこなします。
いよいよ3年生以上のゼミでは研究の「質」の向上を目指し、自分で調べる力、調べたことを分析して議論する力を養い、集大成として卒業研究を完成させます。
寺林ゼミでは卒業研究として、フィールドワークをもとに論文を書く人が多いです。ただし、アンケートや文献調査を行う人もいますし、「聞き書き」や「フォトブック」などの作品を制作する人もいます。テーマは社会的なことであれば、ある程度は何でも構いません。テーマよりも調査や分析の方法が大事です。皆さんが決めたテーマをいかに「研究」にしていくのかが、ゼミの大事な役割になります。
また、ゼミでのフィールドワーク経験などを就職活動に活かす方も多くいます(公務員、旅行業、企画会社などなど)。
ゼミの主役はみなさんです。自分なりの「問い」を見つけ、研究につなげる場がゼミであり、それをサポートするのがゼミ教員の役割です。
ゼミを希望する可能性がある方へ
面談やゼミ見学を受け付けています。個人で来ていただいても複数人で来ていただいても構いません。
「卒業研究でこんなことをしてみたいのですが、できますか?」「まだテーマが決まっていないのですが、どんなテーマがあるのでしょうか?」などなど、ゼミや卒業研究について、いつでも遠慮なく相談してください。相談希望の方はメールなどでご連絡ください。
仮にゼミ選考が必要になった場合には、志望理由書の内容のほか、事前の相談内容も判断材料になる場合があります。
ゼミの2年間のイメージ
3年前期 プロジェクト実習
卒業研究のテーマ探しの時期です。フィールドワークで現場から刺激を受けつつ、文献購読で知識を深めながら、各自の卒業研究のテーマを見つけていきます。
小グループでのフィールドワーク(札幌またはその近郊、教員も参加)
調査準備、調査後のデータ分析・取りまとめを体験する
各人の関心に沿った文献の購読
3年次 ゼミ合宿
ゼミ生全員が参加するフィールドワークです。2023年度は夏休みに八雲町で行いました。
現場で「リアル」を学ぶ
現場で活躍する人々と交流し、刺激を受ける
合宿報告書の執筆で調査のまとめ方を学ぶ
3年後期 専門演習I
夏休みが終わる頃には、なんとなくの卒業研究のテーマを決めていきます。ゼミでは各自の卒研発表も始まり、ゼミの仲間と内容を磨いていきます。この頃から実際に卒業研究の調査を始める人も多いです。
ゼミ調査・ゼミ合宿のまとめとして『ゼミ論執筆』によって卒論の書き方を学ぶ
卒業研究構想発表、ゼミ内でのディスカッション
卒業研究に関する調査(文献調査、現地調査など)の開始
4年前期 専門演習II・卒業研究I
就職活動を応援しつつ、卒業研究もしっかりと行っていきます。卒業研究の構成の指導とゼミ内での卒研発表などが主な内容です。
卒業研究の執筆
各自の調査(文献調査、現地調査、アンケート調査など)の実施
卒業研究中間発表、ゼミ内でのディスカッション
4年後期 専門演習III・卒業研究II
4年間の集大成として、卒業研究を完成させます。論文のほか、フィールドワークの成果を聞き書きやフォトブックなどの作品にまとめて卒業研究にする学生もいます。
卒業研究の完成!
卒業研究ゼミ内発表会
卒業研究全体発表会
ゼミ生の卒業研究テーマ
心コミ部屋に『寺林ゼミ卒業研究論文集』があり、読むことができます。
2020年度(1期生)
札幌軟石を使ったまちづくり
子ども食堂の活動意義 ~子どもの貧困と居場所づくりに着目して~
巡礼地としての嵐神社 〜ファンが作り上げた文化に着目して〜
厚別区のまちづくりから見る地域性 〜副都心化からみる厚別区の成り立ちと未来とは〜
北海道空知地方におけるワイン振興による地域再生の現状と課題
都市農村交流施設が中間組織として地域に果たす役割と可能性 〜北海道江別市「都市と農村の交流センターえみくる」を事例として〜
苫小牧市を事例として自治体防災のあり方を考える 〜被災体験を通して見えるもの〜
人口減少時代における地域活性化に向けた取り組みについての考察 〜北海道札幌市清田区のまちづくり活動に着目して〜
グリーフケアの実態と展望
2021年度(2期生)
色彩をいかしたまちづくりの研究
観光から始まるまちの活性化 〜上川町の新しいまちづくりを事例に〜
自然とのつながり、人とのつながり 〜石狩市五の沢地区の聞き書き〜(聞き書き作品、ゼミ論第5号として冊子化)
戸建て住宅産業の実態とこれから 〜中古住宅の流動化に伴う新築住宅の在り方についての考察〜
職人の技術継承 〜ポップカルチャーとの関わり〜
食品ロスの現状と今後の課題 〜札幌市を事例として〜【2021年度心理・応用コミュニケーション学科優秀卒業研究】
定山渓の魅力と課題 〜温泉地の課題と活性化〜
みなとオアシスの現状とこれからの課題 〜瀬戸内海周辺地域と北海道苫小牧市を事例として〜
地域の観光のあり方 〜標茶町を題材として〜
2022年度(3期生)
戸建て住宅の庭が持つ社会的役割 ~庭づくりを介した家族・近所・社会のコミュニケーション~【2022年度心理・応用コミュニケーション学科優秀卒業研究】
障がい者の自立と地域共生 ―北広島市を事例として―
総合型地域スポーツクラブの役割とは何か
ヒグマの出没と地域の課題
コロナ禍を受けた宿泊形態の変化と多様化
シーニックバイウェイを活かした北海道のドライブ観光
持続可能な観光の実現に向けた取り組みとその課題 ~北海道小樽市を事例として~
定年退職後の高齢者の居場所づくり
小樽市の子育てとまちづくり
廃校活用から始まるまちづくり
カナダの留学・ワーキングホリデーの日常(動画作品)
野球独立リーグの役割と課題 ~北海道フロンティアリーグを事例にして~
2023年度(4期生)
マイプレイス型カフェの多様性とそれぞれの機能
flown 〜北広島市島松沢でのフォトブック作成〜 (共著、フォトブック作品、ゼミ論第7号として冊子化)
過疎地域における人口減少緩和に向けた取り組み ~滝川市と砂川市を事例に~
公園を活用したまちづくり ~北海道鷹栖町パレットヒルズを事例として~
歴史的建造物の保存活用とまちづくり ー札幌市を事例としてー
飲食店の“間借り”の現状 〜札幌市内のカフェを中心とした分析〜
世代間交流が地域に与える効果 ~当別町 社会福祉法人ゆうゆうを事例に~
アクションリサーチを通じた規格外野菜の啓発活動 ~“食”への感謝プロジェクト~(共著)【2023年度心理・応用コミュニケーション学科優秀卒業研究】
真駒内の発展と人々の暮らし ~ライフヒストリー研究をもとに~
道の駅の特色づくりが与える地域社会への効果 ~道の駅あびらD51ステーションから考える~
食における生産と消費の過程 ~鶏絞めワークショップの事例から~
書店や図書館におけるコミュニティ形成の可能性 ~現代の大学生における本離れをふまえて~
歴史的建造物を活用したカフェが地域に与える影響
2024年度(5期生仮テーマ)
漁業の現状とまちの再生 〜様似町を事例にして〜
ダンス業界と趣味としてのダンスのあり方 〜多世代へのインタビュー調査から〜
人口減少社会における働き方の希望と現実
旅行時による航空会社の選択とその要因 〜人々はなぜLCCを選ぶのか〜
アプリによる農業の労働力確保 〜デイワークを事例として〜
北海道におけるインバウンドの利点と課題
現代の多様化する結婚式の分析
ハンドメイドを通した人とモノのつながり
観光都市における関係人口の可能性 〜小樽市のまちづくりを事例に〜
保護ペットの社会共存
地域のSDGsを実現するための取組み
どうすれば日本人の多くが英語を話せるようになるのか
オタモイ遊園地のこれまでとこれから
研究報告書(ゼミ論ほか)
心コミ部屋で読むことができます。
第1 号「『ともに』と歩むさんぽまち:北広島団地地区『生きることの学び舎』としての廃校活用」(2019年度3年生ゼミ論)
第2 号「石狩市五の沢の農泊事業:ウィズコロナ時代の展望」(2020年度3年生ゼミ論)
第3号「北海道北広島市ボールパークとまちづくりに関する調査報告書」(2021年度3年生プロジェクト実習報告書)
第4号「自然とのつながり、人とのつながり:石狩市五の沢地区の聞き書き」(2021年度卒業研究を冊子化)
第5号「子育て・福祉・農業から考える北広島市の地域活性化:ボールパーク開発による期待と課題」(2021年度3年生ゼミ論)
第6号「人々の繋がりを強くする多義的実践:札幌近郊の地域を事例に」(2022年度3年生ゼミ論)
第7号 フォトブック『flown: in Shimamatsuzawa』(2023年度卒業研究を冊子化)
第8号「寺林ゼミ八雲町合宿報告書」&「コミュニティの多義的な実践」(2023年度3年生ゼミ論、2冊に分割)