昨今、このあたりでも地主様の⾼齢化や宅地化が進み、学童への⼟地の無償提供をお願いすることは困難を極めています。そのような中、地元の不動産屋さんから、桶狭間⼩学校近くの⼟地の売却をお申し出いただきました。 自前で建物を用意することについては、名古屋市の助成金制度が大幅に改定され、決して荒唐無稽なことではなくなり、事前資金をかなり要するものの、長期的に見れば資金的なメリットもあると試算されました。名古屋市内のいくつかの学童でも例があります。最近は、真夏には気温が40度近くになり、プレハブでは⼦どもたちが体調を崩してしまいそうな環境となっていることもあり、夏も冬も快適に保育ができる建物は大きな願望でした。このような状況の下、好適な環境と⻑期的に安定した運営を⽬指すため、何度も⽗⺟会を開催し、議論を重ねた結果、前述の土地を購入し、そこに2階建⽊造建物を建築することとしました。
土地購入、建物建築には多額の費用を要すると見積もられましたが、これまで歴代父母のご努力により積み立ててられてきた運営調整基金、現役父母からの高額借り入れにより資金計画に目処をつけつつ進めて参りました。しかしながらここへ来て、昨今の部材費の高騰等により、当初想定していたよりも移転にかかる費用が嵩み、資金調達に困難が生じております。そこで、広く募金を呼びかけることといたしました。有松学童保育所父母OBの皆様や地域の方々におかれましてはこの窮状をご斟酌の上、是非ともご支援いただきたくお願いする次第です。
特に、現在の学童への移転に際しては当時OBの皆様の多大なるご支援があり、そのおかげで今日まで有松学童の運営を続けられていることは重々承知しております。度重なる支援のお願いは心苦しい限りです。しかし今回の移転には、将来の学童の在り方を見据えた夢が詰まっています。何卒ご高配を賜りますようお願いいたします。
2021年度 有松学童保育所 父母会長 田中 友基