2018

2017年12月・2018年1月合併号(第375号)

■愛するものの死に臨んで 愛犬の旅立ち

逝ってしまった愛犬との日々を振り返り、絆の深さを確認する。

■水原希子の「芸名問題」にみる日本の閉鎖性と人種差別

芸能人の名前を発端として、日本社会に厳然と存在する人種差別を指摘し、著者の住むアメリカの状況を振り返る。そこにもやはり差別はあるのだ。

■ミックスルーツ・ジャパンの催し

AMF会員からすればちょうど子どもにあたる年齢の方たちの集まりミックスルーツ・ジャパンが9月に東京で開いた催しに参加して、意見交換や観察の後に得た情報(運営や世代間格差の問題、日本に住むことの難しさ)の報告。

Mixpedia

当事者たちが立ち上げたミックス専門情報チャンネルの紹介。

■請願書配布のご報告 

請願委員より、10月末に議員会館を回って、国籍法請願書を紹介議員に委託したことの報告。

■東日本例会報告 10月29日

予定していた新宿御苑散策は台風のため中止になったが、代わりにレストランで会食した。

■国籍法学習会

武田里子さんが中心となって定期的に開催されてきた勉強会に関する情報。

・3回目学習会=12月17日講演「保守化する時代と重国籍」青森公立大学准教授 佐々木てる氏

・4回目学習会(予定)= 2月17または24日。過去に3件の国籍法裁判を担当された近藤博徳弁護士のお話

・2018年移民政策学会ミニシンポジウム= 5月26日東京大学駒場キャンパスにて、学習会のまとめとしてのミニシンポジウムを企画中。

・2回目学習会:武田さんのメモの一部……2回目を終えた時点での武田さんの所感。国籍法にまつわる現状を変革していくためにできることをやっていく、という意図で、4点の提案をされている。その他問題点の分析。

■日本国籍喪失

スイス国籍を取得したために、日本国籍を喪失した人の報告。その経過において在スイス大使の職権逸脱があったという。

■国籍法11条改正促進有志の会

スイスに本拠地を置く同会より、AMF会員に協力の依頼があった。国籍法11条とは、自己の意志によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う、というもの。

■2017年気になったトピックス

・国籍選択届 初の3千件超 政治家の「二重国籍」問題影響か/・女子高校生不登校事件/・日系4世若者に就労資格/・夫婦別姓「じゃあ僕が」/・無戸籍対策、官民が連携/・外国籍の子の出生届は「ひらがな」不可/・議場に乳児/・「アフリカを蔑視」山本氏発言に研究者ら抗議文

■特集「海外グループ」連載の最終回 

・海外グループ制度について、AMF内での移り変わり……いつ、どのようにスタートしたか/当時のグループと、グループ数の増減/最低人数条件の変遷/円建てvs. ドル建て支払い/海外グループでも会報編集するようになったのは/日本にもグループ制度? 昔、関東地方にあった「地区割りグループ」

・終わりに……番外編情報:グループ人数を増やすユニークな方法/アンケート調査係が気づいたこと/謝辞

■わたしのお薦め 

映画「レジスタンスなう!」/映画「否定と肯定(Denial)」/本「家族と国籍 国際化の安定のなかで」/本「越境とアイデンティフィケーション ― 国籍・パスポート・IDカード」/本「日本の無戸籍者」

■新入会会員 自己紹介 

■東日本新年会 1月21日開催

■2018年度の会費納入のお願い 

■募集!会報コーディネーター・会報編集者

■次回会報原稿募集 メインテーマ「ルーツ」 

■編集後記 

「根っこは同じ」フランス社会のロボット化現象を驚いて報告したところ、日本ではその逆の現象が見られたが、状況は対照的のようでも実状は似たようなものではないか、という返事をもらった。

2018年2月・3月合併号(第376号)

■テーマ「ルーツ」

■始めに  編集者から

インターン、且つ国際結婚により生まれた「子供世代」の立場から国籍の意味を問いかける。ルーツとは何か? 国籍を超えて、親世代と子供世代をつなぐものではないか?

■会員からのテーマに関するストーリー

・ある民族的マイノリティ一家の歴史

・私は何ものか

・シャルル三世とノルマンディ事件・庚午事変と北海道

・私から娘、そして孫に伝えるルーツ

・ルーツと宗教

■非会員からの報告

・ハーフ顔に生まれて

日本人の両親から生まれた方の意見。

・神奈川で国籍法勉強会開催の報告

■報告

・国籍法学習会 第三回(12/17/2017)

・国籍法学習会 第四回 (24/02/2018)

・新入会員自己紹介

・海外からの年会費送金方法

■予告

・ミニシンポジウム開催

国籍法学習会のしめくくりとして、5月26日に東京大学 駒場キャンパスにて、複数国籍をテーマにしたミニシンポジウムを開催。

・「東日本総会」のお知らせ

4月21日(土)2時~5時 肥後細川庭園 にて。

・第五回国籍法学習会予定

武田里子さんを中心に、4月14日(土)14時~17時、LIFULL HUBにて。

・次回の会報原稿募集

引き続き「ルーツ」をテーマとして扱う予定。

■編集後記

多くの投稿を得て自分(編集者)のこれからの役割と可能性に気付くことができた。

2018年4月・5月合併号(第377号)

■わたしたちの国際女性デー

3月8日の国際女性デーに会員たちがとった行動を、伊丹市、パリ、ベルリンから報告。

■特集「ルーツ」Ⅲ 

・海を渡るルーツの物語

母方は海を渡ってきた南方系、父方はケルト系だといえるのが楽しい。

・ルーツの話

弱々しいスコットランド人家系の義父、ドイツの北欧の血統の混じった義母、そして生まれた自分の夫。かたや自分には特攻隊員だった父がいるが、戦争中に義父と父は空中で出会ったかもしれないと想像してしまう。

・スロベニアに親戚発見!我が家の家系図

アメリカ人の夫は、義父の死後音信不通になっていたスロベニアの親戚をさがしあて、また新しい世代同士で交流がはじまった。息子はまた、10歳のとき、日本人母とスロベニア系アメリカ人父の家系図を作成した。

・ハワイのおばさん

今年10月100歳を迎える「ハワイのおばさん」は、その昔ハワイに移住した日本人青年の花嫁募集に応じて単身ハワイに渡った。太平洋戦争勃発後もハワイに残り、その時の体験を聞かせてくれた。

■カンパ報告とお礼

カンパをしてくださった方の名前をお礼とともに公表。

■署名のお願い

署名運動は国会請願の記録を確実に残す手段であり、会員の一層の協力を求めたい。

■会計報告2017年度

1、地域別(海外、東日本、西日本)の決算報告

2、総合部の決算報告

■総会報告

【東日本】

2017年度東日本の活動報告、会計報告と予算など。また総合部の2018年度会計の運営、活動方針も。

【西日本】

2017年度の会計報告、シンポジウム参加報告、2018年度の定例会プラン。

■シンポジウム「二重国籍と日本」

1、企画の動機とシンポジウムの構成

2、報告 主催者側と参加者側から――日台重国籍者について、これまでの概念を覆す発言があった。

3、後日談――さらに新な事実が発表された。

■提訴「外国籍取得したら日本国籍喪失」は違憲

成人してからの二重国籍を認めない日本国籍法11条1項は違憲だ、として、海外在住の日本人8人が東京地方裁判所に提訴した。

■仲晃生弁護士への質問とご回答

原告団の弁護士に、裁判の見通しについてAMFから質問し、回答を得た。

■新入会員自己紹介(3人)

■訂正とお詫び

■ジャパンタイムズ記事

■次回会報予定

2018年6月・7月合併号(第378号)

■国籍法違憲訴訟、または国籍法11条1項裁判

7月5日東京地裁で、初公判が開かれ、成人に達してから外国籍を取ったため日本国籍を失った原告2人の意見陳述があった。公判のためスイスから出席した原告たちが切々と語る日本や国籍についての深い思いに、法廷全体に感動的な雰囲気が漂った。その後の記者会見の動画は当HP内「オピニオン」を参照のこと。次回公判は10月9日。

■ミニシンポジウム:複数国籍の是非と「国のあり方」―国籍法と実態のギャップから

5月26日、東京大学駒場キャンパスにて。去年7月より始まった国籍法学習会シリーズの締めくくりとして、日本移民学会年次大会の場を借りてミニシンポジウムが開催され、佐々木てる、宣元錫、サンドラ・ヘフェリン、吉田知浩、近藤博徳の各氏が報告とコメントを行った。今号では近藤博徳弁護士の報告「国籍法と複数国籍―国籍法は複数国籍を禁止しているのか」を全文掲載。

■阿久津議員国会質問

請願委員より、陳情と請願書配布の活動の結果として、外務委員会で質疑が実現したことの報告。

■【二重国籍】国籍選択済に滞在証明はいりませんと言われました

昨年からか、在オーストラリア某日本領事館は、在住邦人に、日本旅券発行の際オーストラリアでの滞在証明の提出を求めるようになった。しかしメールで来た手続き案内には二重国籍者については全く言及がなかったので、筆者は電話で問い合わせをした。

■ルーツⅢ 運の悪い人たち

戦争のために若いカップルは引き裂かれ、女性は軍需工場に男性は南に島へ出征。6年後やっと二人は結ばれるが、周囲のいろいろな思惑やしがらみのためにその後も生活は並大抵の苦労ではなかった。これがあなたがたの祖父母だ、と筆者は子どもたちに語りかける。

■日本語教科書「おひさま」の刊行

主に国際結婚家庭や海外在住の日本人の子どもが対象 (幼稚園から小学校低学年)

■死刑制度についてどう思いますか?

(AMF-MLよりダイジェスト)「死刑制度反対」から「賛成」まで7人の意見のやり取り

■東日本7月定例会報告

7月14日、文京区にて、「アメリカに暮らして27年」というテーマで会員のリード真澄さんが講演会を行った。参加者も多く、子育ての参考になった、もっと聞きたい、という声の中で好評のうちに閉会となった。

■あなたの国の外国人施策は?

6月18日の大阪大地震をきっかけに、災害時の外国人のための施策が気になってきた。各国にはどういう施策があるのか、知りたい。

■ベルギーの移民形態について

一口に外国人と言っても、ベルギーの場合は、日本よりその形態はかなり複雑だとする分析。

■次回(8/9月号)会報記事募集

災害時外国人施策、ルーツ、マイブーム、バイリンガル、などのテーマで8月末までに。

■9月全体世話人会予定

会の来年度からの体制について、9月後半2日間にわたって世話人たちが埼玉県のある会員宅で話し合う。

■あなたもAMF-MLにはいりましょう!

AMF会員に向けて、AMF-MLへ加入のお誘い。

■銀行の英語表記にご注意

海外から会の口座へ振り込む場合の注意。

■IT社会に生きる まんじゅう怖い!

まんじゅうの形をしたスピーカーを購入した筆者が、ある日それが自分の情報を逐一収集するスパイだと気がつくまで。

2018年8月・9月合併号(第379号)

■フィンランドの夏休み 「多文化センターGloria」

娘が在外研究のため滞在しているフィンランドに行った筆者は、ユバキュラス市で移民家族の支援活動をする「多文化センターGloria」を訪れる。行政と民間が連動してうまく運営している好例。

■海外生活33年の日本人夫婦の決断

1980年の渡米を皮切りに今年9月まで海外で暮らしてきた両親の足跡を辿りながら、外国で暮らすコツを、筆者は「その場所で自分にとってベストな生き方をすること」にあると考える。

■在日外国人(在外日本人)のメンタルヘルス 

現在精神障害者の自立支援施設で働く筆者は、家庭内暴力(DV)や鬱に悩む在日外国人を描き、今の時代は誰もがメンタルの不調に陥る可能性があると考える。また多文化間精神保健専門アドバイザー資格についても紹介。

■【本の紹介】 家(チベ)の歴史を書く

「私の家族はいつどうやって、なぜ日本にきたのだろう」という疑問から発生した、家族への親愛と歴史の洞察に満ちた、ある家(チベ)の記録。

■ポーランド語格闘記

今年3月から一年間の予定でポーランド夫と共にワルシャワに暮らす筆者が、がっぷりと四つに組んだポーランド語初等クラスはなかなか手強かった。ときにはサボったりしながらも、修了試験に無事合格。さらに次をめざす。

■サッカーW杯に見るインテグレーション

#metooならぬ#metwoがドイツで広まったのは、トルコ系サッカー選手の差別を非難する発言から。一方W杯に勝ったフランスチームといえば、アフリカ出身者がその半数以上を占め、これまた話題になった。

■続編【二重国籍】 在外日本公館から二重国籍について知らせがきました

前号に続いて、オーストラリアの同じ領事館から、今度は二重国籍を持つ日本人への注意が来た。

■ドイツ国籍法ー複数国籍容認についての規定

「ドイツ国籍を取得する外国人は、元の国籍を放棄すること」と法律で定められているが、例外条項があり、こちらが適用される場合がとても多い、と新聞記事を引用して説明。

■国籍法11条1項違憲訴訟第2回公判

予告:10月9日東京地方裁判所にて。その後弁護士会館にて報告集会。

■第7回複数国籍学習会のお知らせ

予告:10月13日東京麻布セミナーハウス

■国籍選択:会に出来ること

大坂なおみ選手の活躍で、国籍選択制度にスポットライトがあたっているが、キャリア先行の有名人の例は一般人とは区別すべきとする筆者は、蓮舫事件から結論を得て、国籍選択をどのようにとらえるべきか、説明する。

2018年10月・11月合併号(第380号)

■全体世話人報告

9月に行なわれた全体世話人会での決定事項。来年度から紙の会報発行がなくなり、電子版のみに。それに伴い、会のあり方が大きく変わる。

■2019年4月1日より会は新体制に入ります

年会費を振り込む口座はひとつにまとめられ、年会費も3000円に変更。AMF-MLは閉じられるが、時代に合ったより快適なネット空間を会員に提供したい。

■国籍法11条1項違憲(成人二重国籍)訴訟第2公判報告

10月9日東京地裁にて、スイス在住で、現在スイス国籍取得を考えているIさんの意見陳述が行なわれた。

午後には原告団報告集会があり、海外からスカイプでの参加もあり熱心な話し合いとなった。

国籍法11条意見訴訟支援ネットワークのサイト http://yumejitsu.net/

■「国籍制度の改定に向けてー諸外国の制度を参考に」というテーマで行なわれた複数国籍学習会に参加して

諸外国の国籍法の概要を見ると、日本のように原則的に重国籍を認めない国は少数派であることが確認される。しかし、日本の国籍法と戸籍との関係は完全ではなく、実際には乖離している例の説明も。後半は武田里子氏が日本社会学年次大会で議論された「重国籍制度に関する比較社会的研究」についての報告。

■国籍法のなにが問題?

署名を集める時など、国籍法のなにが問題なの?と聞かれた時に役立つ、国籍法に関する分かりやすい説明。

■子供の言語教育について

7月14日の定例会での講演、「子供の言語教育」についてのまとめ。親として避けるべきこと、そして大切なこととは。

■私のバイリンガル教育史 

小学校と中学校時代を米国で過ごした著者が、ドイツ系3世の夫と共に米国で子育て。日本語と英語の環境をどのように作り、子供がどのように反応していったか等振り返る。

■「家庭内(日本在住)で3つの言語を使って会話しています。(父親→スペイン語、母親→日本語、夫婦→英語)子供の言葉への影響を知りたい。」という質問に対して

家庭内で3つの言語(日本語、ドイツ語、フランス語)を使って子育てをしてきた著者が、経験を元に答える。

■言語とアイデンティティー

著者の父、本人、娘、孫とそれぞれの生き方を見つめ振り返り、言葉とアイデンティティーの関係を考える。

■親の遠隔介護と自分のこれからの人生

遠隔介護ハンドブックとライフデザインノートの著者(米国在住)が、親の介護について、離れていても出来ることを提案。

■遠隔介護(国際介護)セミナーに出席して

米国在住の著者がセミナーで学んだヒント、そして自身の経験を通して感じたこと。

■新入会員自己紹介

■西日本秋の定例会の報告

■東日本定例会のお知らせ

■東日本新年会のお知らせ

■国籍法改正の請願署名のお願い