2016

2015年12月・2016年1月合併号

■特集 【ハーフの気持ち】

・中年ハーフの気持ち

スリランカで生まれ、母親と日本に来て、小学校では容貌の違いや名前などが原因でいじめにあったが、中学、高校になるとハーフであることが羨望の対象になり、人間不信に陥ったこともあった。ハーフの友人もいなかったので、ハーフの会を作り活動。似た生い立ちの人と結婚して、若い頃の悩みとはほぼ無縁の生活をしている。子供達ものびのび育っている。

・38歳になった晩、いろいろ考える

在日という立場を意識せずに日本で育った後、韓国人と結婚して、現在韓国に住む。自分は日本と韓国の間に立って悩む事が多いが、子供達は普通の韓国人でいる方がいい。ただ、同胞達の事は忘れないで欲しい。

・三つの国

幼少期にマレーシアに住み、中華系の学校で教育を受けた。その後日本に帰国し、日本語以外の言語を全て忘れたが、米国に高校留学し、更に大学で中国へ留学。日本では「マレーシア人」、マレーシアでは「日本人」、アメリカでは「アジア人」と、国によって見られ方が違うのもハーフの宿命かもしれない。ハーフをあえて自分の武器にするのならば、その両国の中立的な立場になれるのではないかと思う。

・アメリカ人?日本人?

日本で育ち、インターナショナルスクールに通った。現在アメリカで大学二年生。両親は自分が「ハーフ」であることを理解し、二つの文化、習慣の中で異なった価値観を教えつつ育ててくれた。だが、時として自分がアメリカ人であるより日本人、日本人であるよりアメリカ人であると感じることはある。でも自分の様に二つの文化を理解できる者が、二つの国、文化の架け橋となり、どこにも所属できず悩んでいる人たちに共感を示し、サポートする存在になれるはずだ。「ハーフ」であることの可能性は大きいと思う。

・ドイツと日本で生きる

ドイツ人の父親と日本人の母親のハーフで、母を亡くした後、日本に住むことを決意した。モデルとして仕事をしながら日本語の勉強に励んでいる。今、日本で仕事、生活をしながら、日本人としての自分の一面を発見していくことに喜びを感じている。

・異星人の誇り

幼い頃ハワイに住んでいたが、その後日本に引っ越し、公立の小学校に馴染めず辛い思いをした。インターナショナルスクールで自分の様なハーフの友だちが出来て楽しく過ごせた。家族には自分の気持ちがなかなか分ってもらえないと思う。でも自分は以前より強くなった。アメリカと日本、両方自分のアイデンティティーであり、誇りでもある。

・異国で育つという事

中国と日本で幼い頃を過ごし、小学校1年生からアメリカに住む。ハーフや異国に住む子供は周囲の理解を得にくく、誤解されやすい。人生を通して自分のアイデンティティーを探し続けなければならず大変だ。

・第三国に住む日本人ハーフとして

パキスタン人の父と日本人の母のもと、カリフォルニアで育った。周囲にも自分と似た生い立ちの人が多く、違和感は無かったが、大変恵まれた環境にいたと思う。

・ハーフであること

18歳までドイツに住み、現地校と補習校に通っていた。日本で大学を卒業するまでは恵まれた環境にいたが、社会に出てから、ドイツのことも日本のことも、全て完璧に理解し、文化習慣も100%持ち合わせていなければ、というプレシャーを自分にかけるようになってしまった。日本ではハーフに憧れる若い女性が多いが、毎日、「ハーフ」ではない人と同じように生活して、普通の悩みを抱え、その上やはり「自分は他とは違う」という些細な違和感を持って生きていることを理解して欲しい。ハーフである私たちは、自分の持ち合わせている二つの文化を否定せずに心に持てば、人種と国籍の枠を超えた自分として生きる事がはできるはずだと思う。

・親の立場から

結婚当時、外国人が殆どいないアメリカの町で子育てをした。夫も日本に尊敬の念を持ち、自分も日本人である事に誇りを持って生きていたので、子供達はハーフであることに悩みや問題を感じなかった様だ。日本の文化を紹介することも前向きに捉えて来た。

■次号記事募集/署名を送って下さい!/2016年度会費振込のお願い

■編集後記

2016年2月・3月合併号

■AMFニュース

・新会員自己紹介

・東日本活動報告

・新年会に参加して

・ホームページアドレスが変わりました

会のホームページアドレスが http://amf.world.coocan.jp/ に変更された。

・東日本総会のご案内

4月3日 台東区立浅草文化観光センターにて

■先月号の特集に寄せて

・ハーフじゃない。私は私

ハーフのくくりとは一体?そこでひとくくりにする必要があるのか?

・浦島花子、平成見聞録 その2

スイス在住25年の日本人の7年ぶり帰国レポート、2015年10・11月号掲載記事の第二弾!

日本の外に住む故に見える、変わりつつある日本の持つ価値とは。

■夫婦同姓合憲判決について

どうおもいますか?アンケートの結果。「夫婦別性認めぬ規定合憲」判決に思う。

■今月の特集 【AMFと私】

9人の会員がそれぞれAMFと出逢った経緯や、かかわり合い方を書き綴る。時代背景も、事情も違った会との出会いや、これからの会に対する希望も綴られている。

■会報4・5月号原稿募集

特集テーマは「我が家の性教育」。

2016年4月・5月合併号

■総会報告 (東日本、西日本)

■署名の書き方についてのお願い

印鑑使用の場合の注意点など

■二重国籍者の日本パスポート更新

最近日本パスポートの申請や更新の際、二重国籍であるかという質問がされるようになった。その対応如何では国籍喪失されるケースもでているが、その一方で直接の影響を認めない旅券事務所もある。質問には回答しないというやり方でパスポートの申請・更新は可能のようだ。

■特集 わが家の性教育

・同性の親と一泊旅行

・あらかじめ性教育の本を用意しておく

・肝要なアドバイスにとどめる

・男子校の性教育に感服

・年齢に合わせた親子の対話

・家庭によって性教育が違うことを子どもに納得させる

・性教育=生教育 子どもたちの話を丁寧に聞き、自分を大切にするよう忠告する

■女性がセクシーであることの社会的意味

イスラエルにおいてセクシーな恰好をすることは、自分が社会的な責任と自覚をもっているという宣言である。

■10年ぶりと18年ぶりで考えたこと

「10年ぶりの日本人力士優勝」「18年ぶりの日本人横綱なるか」という報道から見えた「出身」偏重。

■我が家のバイリンガル考察

イギリスと日本の間を2回往復して引っ越し貧乏になりながら、子どもたちをバイリンガルにすべく一家を挙げて努力した体験談。

■わが街パース

自然が豊かで風光明美なオーストラリアの都市【キングスパークからのパースの街/奇岩のPinnacles(パースから車で2.5時間)/野生のワイルドフラワー(カーペット状)/元旦のコテスロービーチ(パースから車で15分)/アウトバック、Pinnaclesに行く途中】

■私のヘムスケルク

人口の18%が外国人という街に30年間快適に暮らしてきた

■本の紹介『折られた花』

戦争慰安婦にされたオランダ女性

■新会員自己紹介

ウガンダ人夫と娘のいる家庭

■お墓?

夫の墓のことがきっかけで、自分自身はどこに骨を埋めるかを深く考えてしまった話

■会報6・7月号原稿募集

「お墓」と「社会貢献」が特集のテーマ。

■編集後記

2016年6月・7月合併号

■特集「お墓」

・お墓はやっぱりあった方がいい

墓を作らぬよう遺言した友への思い。

・お墓

墓に要する費用や死後の考え方の違いの問題。

・樹木葬

ドイツで選ぶ人が増えている新しいお墓の形。

■電子版会報の希望者受付開始!

PDF版の会報配信、希望者受付中。

■2016年度全体世話人会報告

5月22日、新宿で開催。

会の宣伝とメーリングリストの活用、海外会員との交流、セミナー等の広報活動について。/講師への謝礼、会費の督促、監査等、会計関連の報告と今後について。/情報のデータベース化やインターネットを活用した請願運動など、今後の方針。

■第190回通常国会 請願報告

■近況報告

ドイツの弓道クラブに60歳を超えて参加した体験談。

■日本国籍法の解釈と、出生による重国籍者の在外公館での対応の仕方

会報前号の記事「二重国籍者の日本パスポート更新」の内容に関連する、過去に会報で報告された情報のまとめ。

法務省・外務省の認識は〈出生による重国籍者〉と〈自己の意思による外国籍取得者〉とでは全く異なり、2011年時点での対応と比べると、かなりの改善が見られる。

■びっくりぽん!のレセプション

パリとブリュッセルで起こったテロ事件の衝撃の中、フランス語学校のスペイン人のクラスメートとベルギー人が結婚。ベルギー在住の会員が経験した長いレセプションと出入国時の対応の違い。

■新入会者 自己紹介

■放蕩息子がのびのび育つベルリン

フランス人の夫との間に生まれ、放任の中で育った息子の成長と性。

■ベルリン匿名さんの息子Y君

前出記事「放蕩息子がのびのび育つベルリン」に登場する息子さんは、音楽の才能豊かな礼儀正しい好青年。

■8・9月号原稿募集

特集のテーマは「一人の老後」「子育ての理念」。

■編集後記

2016年8月・9月合併号

■東日本7月定例会報告

新協力会員の武田里子さん(アジア太平洋研究センター客員研究員)を迎えて11名の参加で開催。

■グローバル化時代の国際結婚家族

上記定例会における武田さんの講演の要約。

・国際結婚の歴史的位置づけ

・東アジアの国際結婚現象

結婚移住者の送出・受入社会の双方で家族をめぐる社会変動の中心にいる「変わる女性」たち。

・日系国際児の存在

グローバル人材養成が急務とされる中で十分に認識されていない日系国際児の存在。

・さいごに

多様な国際結婚家族の参加により積み重ねられてきたAMFの経験やノウハウへの期待。

■海外会員へのラブコール

日本へ里帰りの際に、会ってお話をうかがいたい。

■連合王国のEU離脱と新しい国籍を求める人々

ラジオ・フランス・アンテルナショナルの8月の放送から。EU離脱決定後に増える、もう一つの国籍を求める人たちのドキュメント。

■重国籍者への行政手続き実務

行政書士の実務経験から解き明かす、入国管理局他の行政現場における重国籍者への入管法、旅券法、住基法適用の実態。

・重国籍者数の現状

・重国籍者または重国籍者であった者への行政の対応

出生時から重国籍で22歳に満たない者の入国管理局他での行政実務/他の四つの類型の重国籍者の入国管理局他での行政実務/外国籍に帰化した者他の入国管理局他での行政実務

重国籍者を扱う法律には大きな行政裁量が存在し、一貫して最も穏やかな基準で運用されている。

■「社会貢献」とは言えないのでしょうが…

海外で暮らす人たちの助け合い。信頼に支えられた、時にささやかな、時に強力なサポート。

■民進党代表になった蓮舫氏と二重国籍問題について思うこと

根拠のない非難の先に見えたポジティブな展開。日本記者クラブでAMF会員が記者会見に臨むことにも。

■知らなかった!

ゾロアスター=ツァラトゥストラ。

■パスポート申請

ベルギーからの帰国中に出向いた日本のパスポートセンターでの顛末。

■カラフルな婚姻届用紙

SNSの流行による婚姻届提出のイベント化で登場した、凝ったデザインの用紙。

■請願署名の個人情報保護について

国会の請願課に残るAMFからの個人情報は代表者の氏名住所のみ。

■講演会へのお誘い

国連大学女性協会が主催、講師は Opal Dunnさん。

■東日本11月定例会のご案内

■署名のお願い

■10・11月号の原稿を募集します

特集のテーマは「子供や孫たちに、どのように日本人としてのアイデンティティーの種を植えていますか?」。

■編集後記

2016年10月・11月合併号

■AMFニュース

■新会員自己紹介

■西日本定例会・オープン企画「ここが知りたい!重国籍大勉強会」

森木かずみさん(グローバル時代の国籍について考える~国籍法改正から30年)、近藤ユリさん(アメリカでの法律相談から~苦労を強いる国籍法の改正を)、吉田容子さん(成人の重国籍は本当に違反?)、朴沙羅(パク・サラ)さん(蓮舫議員の国籍問題とは何か? レイシズムとしての入管体制)、水谷麻里子キャロラインさん(複数国籍を求めて~国会への働きかけ報告)を迎えて、11月19日に開催。

■東日本新年会のお知らせ

■お役立ち情報

重国籍のジャパンレールパスの引き換えに関するJR内での運用変更のお知らせ。

■特集「日本人を育てる種」

・そんな種があるのでしょうか? 複数国籍を持つ子供達の子育てに悩む方々へ

・複数国籍に関する議論

そもそも「国籍」とは何なのか? 2016年9月8日放送TBSラジオ萩上チキ・Session-22「蓮舫議員をめぐる国籍問題から改めて考える『国籍』とは?」より。

・国籍法改正:新しい運動の動き

新しい方向からの国籍法改正を求める動きがスタートしました。

・日本記者クラブの記者会見を傍聴して

2016年10月27日、日本記者クラブにて、「海外に住む日本人と複数国籍」というテーマで、AMF会員の トルン紀美子さんが、個人で陳情歴の長い ピレー千代美さん、アジア太平洋研究センター客員研究員・武田里子さんと共にお話をされました。

■京都ねーねーず、高江に行く

京都から女性8人で、沖縄高江のヘリパッド建設反対運動に参加した際のエピソード。

■知らなかった!シリーズ

「鳥」と「烏」

■会報12・1月号への原稿募集

特集テーマは「子供の教育方針」と「海外生活での驚き体験」。