倉沢里山を愛する会

アリスの丘・風の丘ファームへようこそ!!

「日野にもこんなにいい所があったの!!」と、初めてここを訪れる人はたいていこんな風に驚き、そしてリピーターとなります。百草の倉沢里山は東京日野市の東南のはずれにあるため、日野市民であっても知らない方が多いと思いますが、昔ながらの里山の風景と武蔵野の自然が残り、市民にとって大変貴重な財産とも言えるところです。周辺に開発の波が押し寄せる中にあって、ここには谷戸田が残り夏にはホタルも飛びます。谷戸の南側の台地、万蔵院台ではリンゴ、ブルーベリーの観光農園があり、季節ごとに里山はにぎわいをみせます。

市民農園「アリスの丘ファーム」では、皆思い思いの野菜や草花などを育て土に親しんでいます。畑のまわりには雑木林や竹林があって、市民による農園との間で昔と同じような自然的循環を保つ試みもなされ、貴重な動植物も少なくありません。このような環境が現在まで残されてきたということは奇跡的といっても過言ではないでしょう。

 2001年にここ倉沢で起きた相続に伴って相続人による寄付や物納等を組み合わせて、また倉沢里山を愛する会の活動と日野市の努力と配慮とがあいまって、他にあまり例を見ない貴重な形で保全されたものです。この里山内には今まで市の緑地が2カ所ありましたが、これにより日野市所有の緑地が一気に拡大することになりました。そしてこの環境が永遠に保全されることになりました。

2004年3月には、日野市と本会との間で倉沢里山の保全のためのパートナーシップ協定が結ばれ、新しい形での市民主導による緑地管理・運営がスタートしました。

林の中に入るとその季節の野草が自然のままに見られ、上に目をやれば野鳥がのびのびと遊んでいます。「倉沢里山を愛する会」のボランティア仲間もこの林で下草刈りや落ち葉掃きなど林の維持に汗を流しながら、自然と一体となってリフレッシュしています。作業後は野外料理で舌ツヅミも。

こうした活動を通して地域住民の新しいコミュニティーが形成されており、特に高齢者の、さらに世代を超えた新しい社会参加の場も形成されているのです。アウトドアの好きな方や緑地保全に関心のある方、ご一緒に活動してみませんか。