人体モデルを用いた筋活性度推定と力覚介入による

オンライン運動感覚伝送プロジェクト

目的

運動感覚とは,身体の位置と動きに関する意識的な気付きであり,運動感覚には末梢受容器からの求心性入力(末梢感覚)と中枢からの遠心性入力(運動指令)が重要な役割を果たしています.本研究は「筋骨格系の個人差を考慮した情報伝達が運動感覚の伝達の質を高める」という仮説をたて,運動指令をユーザ間で共有するために筋活性度を伝達情報と設定するとともに,力覚提示デバイスを利用して運動のアシストまたはレジストを行い,末梢感覚も一致させる手法を提案しています.これにより,異なる筋骨格パラメータをもつユーザ間においても,求心性入力(末梢感覚)と遠心性入力(運動指令)の両者を一致させる情報伝達技術の開発,ならびにその効果検証を目的としています.

活動内容

2021年より,日本学術振興会科学研究費補助金の支援をうけて次の活動を行っています。

  • 研究開発

  • 学会,論文誌での発表

  • 企業等と連携した研究成果を応用したサービスの検討

メンバー

  • 広島大学・栗田雄一研究室

  • 産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究チーム(多田充徳,遠藤維,丸山翼)


外部資金実績

  • 日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B) 人体モデルを用いた筋活性度推定と力覚介入によるオンライン運動感覚伝送21H01292)(2021~2023年度)

業績

  • Mayuko Minakata, Tsubasa Maruyama, Mitsunori Tada, Priyanka Ramasamy, Swagata Das, and Yuichi Kurita, Safe Walking Route Recommender Based on Fall Risk Calculation Using a Digital Human Model on a 3D Map, IEEE Access, Vol.10, pp.8424-8433, January 2022

  • 小濱遼平,栗田雄一, 筋活動度推定と力覚介入による運動感覚伝送,The 5th Workshop of Robotics Ongoing Breakthroughs (ROOB2021),17,大阪,2021.11.6 ( 優秀プレゼンテーション賞 受賞 )