身体換装研究会

ミッション

身体認知システム変容の本質を科学するためには、身体図式変容と身体イメージ変容を意図的に起こす技術開発、身体図式・身体イメージの意識レベル(前意識/意識)を評価する技術開発、身体換装が脳に与える影響とそのメカニズムの解明を通じて、身体図式と身体イメージのギャップを制御する方法論の構築にいたる新領域の創出が必要です。我々はこれを「身体換装学」と命名して、身体性を中和する工学的インタフェースデザイン、身体イメージ変容によるリハビリ応用検証、身体的自己意識を操作しその意識レベルを評価する技術の開発、身体換装に関する脳内ネットワーク間の因果的関連性に関わる理論構築に挑んでいます。また感性的な評価を対象とする心理学や認知神経科学領域と、実証を対象とする医学・工学領域の産学連携研究と綿密に連携することで、循環型の実用認知医工学へ発展させることを目指しています。

活動内容

身体換装に関係する理解を深めるとともにその成果を社会還元するために、次のような活動を行っています。

  • 研究会の開催,学術・啓発イベントの企画、実施

(例)

    • 第17回計測自動制御学会SI部門講演会「工学×認知心理学インテグレーション:サービスとものづくり」 (2016)

    • 日本心理学会第81回大会「コグネティクス:工学研究者とのコラボによる新しい心理学・脳科学の可能性」(2017)

    • 第24回日本理学療法学術大会(2019)

  • 競争的資金への応募

メンバー

  • 栗田 雄一 広島大学・教授

  • 大鶴 直史 新潟医療福祉大学・教授

  • 原 正之 埼玉大学・准教授

  • 金山 範明 産業技術総合研究所・研究員

(順不同)

外部資金実績

  • 2022~2025年度 科学研究費補助金 挑戦的研究(開拓)「運動感覚改変による着身体・脱身体現象の誘発とリハビリ応用」(22K18418)(研究代表者:栗田雄一)

  • 2022~2025年度 科学研究費補助金 基盤研究(A)「内受容感覚を利用した身体感覚の自然な“脱着”」( 22H00526)(研究代表者:原正之