デジタルハプティクス&エクスペリエンス経済圏拡大のための基盤技術開発プロジェクト
ミッション
ユニバース領域とメタバース領域のコミュニケーションを円滑・効率化したインターバースにおける、触感や運動感覚を活用したデジタルハプティクス市場は、現状ニッチな市場であるものの、将来は超巨大市場に変貌する可能性があります。デジタルハプティクスで日本がタッチポイントをとれば、市場の風景は一変し、触体験のあるユニバースと顧客提案に優れたメタバースの両者の強みを併せ持ったデジタルハプティクスによるインターバース市場を誕生させることができます。そこで、ユニバースとメタバースの価値を接続するための「デジタルハプティクス&エクスペリエンス基盤技術」の研究開発を行い、触覚や運動覚を含めたハプティクス体験ができるプラットフォームを整備してデジタルデータと物理製品をつなげるスキームを創出し、インターバースを活用したプロダクト開発・ヘルスケア支援・体験伝送サービスの事業開発に挑むとともに、デジタルハプティクスに関する人材育成ならびに標準化・ELSIの検討を行います。
デジタルハプティクス基盤技術の研究開発
デジタルサーフェス技術の研究開発
製造プロセスの各工程でのデータ受け渡しを共通化したフォーマットを策定し、共通化データから触感を評価・予測する技術、所望の触感をもつ物理サンプルを生成できる技術を開発します。
体験情報設計・共有技術の研究開発
多様なユーザに対して力覚・振動提示を通じて運動感覚を伝える技術の開発、ユーザ属性や状態に関する情報に基づきフィードバックをパーソナライズする技術の開発を行います。
デジタルハプティクス&エクスペリエンスサービスの事業開発
インターバースサービスを提供するプラットフォーム開発
デザイナーやブランドオーナーが同じプラットフォーム上で相談できる場を提供するとともに、ヘルスケア支援、体験伝送に関する事業開発を行います。
デジタルハプティクスコンソーシアムの構築と付加価値の検証
デジタルハプティクス技術情報の発信や人材創出の教育、プラットフォーム活用による試作開発によって生まれる課題の共有、実装に向けたサービスの課題を共有します。
デジタルハプティクス人材育成ならびに標準化・ELSIの検討
ユニバースとメタバースをつなぐデジタルハプティクス人材育成
触覚に関わる生理学的知識、工学的知識だけでなく、オペレータ・エンジニア・アントレプレナーがインターバースにおける触覚体験を通じて経験的にデジタルハプティクス技術を学ぶ環境を構築します。
デジタルハプティクス技術の標準化とELSIの検討
インターバースプラットフォームにおける測定条件基準とデータフォーマット作成するとともに、
ELSIに関する調査、社会的受容性・期待・懸念の調査、社会と対話する公開セミナーを開催します。
活動内容
2023年より,NEDOの支援をうけて次の活動を行っています。
デジタルハプティクス&エクスペリエンスに関する基盤技術開発
学会,論文誌,展示会での発表
研究成果を応用した事業開発
メンバー
広島大学・大学院先進理工系科学研究科・栗田雄一研究室
広島大学・大学院先進理工系科学研究科・古居彬研究室
広島大学・大学院医系科学研究科(保)・前田慶明研究室
広島大学・大学院人間社会科学研究科・角谷快彦研究室
広島大学・大学院人間社会科学研究科・澤井努研究室
広島大学病院・リハビリテーション科(三上幸夫教授、平田和彦医療支援部部門長)
近畿大学・理工学部・池田篤俊研究室
奈良女子大学・工学系・佐藤克成研究室
産業技術総合研究所・情報・人間工学領域・金山範明
DIC株式会社
株式会社ピクセルエー
(順不同)
外部資金実績
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備/デジタルハプティクス&エクスペリエンス経済圏拡大のための基盤技術開発(2023~2025年度)
業績
TBA