ヒト
八百八郷で社会を形成している種族。概ね現実の人間と同じ。特殊な能力などは持っていないが、化学※後述 の技術による道具を用いて不思議な力を扱うことは可能。
八百八郷のジンコウの95%を占めている。
ヒトに対しても動物に対してもモノに対しても土地に対しても、とにかく固有の名前を付けて呼ぶのが好きな種族。
化妖
種の定義:ヒトと類似性質の<心>を持った、人ならざる存在。
外見はヒトから動植物・妖怪・半獣・無機物他、大小さまざまで決まった定義は無い。
ヒトの空想や信仰であったり、強い想いを注がれたモノや生き物などから生じると言われているが、種の詳しい起源は不明。
化妖同士でコミュニティを形成していたり、ヒトの社会に潜り込んだりして生活している。
(メタ情報:概ね『妖怪や獣人や魔族のようなもの』という認識で合っているが、独自設定を色々付けているし割となんでもアリだし、そこそこヒトに近い存在なので<化妖>というオリジナル名称を設定した。)
※本能のみで行動する異形の存在は『怪異』と呼ばれる 。モンスターである。
基本性質
・姿を変えられる能力を持っている →変化能力について
・基本的に固有名を持たない →化妖と名前について
・変化の能力を応用した不思議な力を操れる者もいる →その他の能力について
・肉体の成長や衰えによる決まった寿命は無い →寿命について
・存在自体は割とヒトから認知されている →社会的立ち位置
変化能力について
どの化妖も持っている基本的な能力。ただし、何にでも自由に姿を変えられるわけではない。
変化には<心の在り方>が反映されるため、各々の心によって変身できる姿やその数が違う。心の在り方が大きく変わると、変身できる姿が変わったりもする。ヒトやそれに近い姿に変化できる者は割合多い。
基本的にはヒトが呼吸をするような感覚で変化・維持が可能。身体が甚大な損傷を受けたり、心身のバランスを著しく崩すような状態になると変化を維持できなくなり、その者にとって最も原初に近い姿に戻る。
かなり無理をすれば心に沿わない別の姿にも変化することもできるが、その場合かなり集中しないと姿を維持できず、精度も低い。ちょっとしたショックでも解けてしまうことが多い。
ヒトや生き物に変化した場合、基本的には同じ身体機能・構造になる。(その性能や強度は心の在り方によって決まる)栄養や睡眠など、生命維持に必要なものが不足すると普通に衰弱する。
作ろうと思えば子供を作ることもできるが、生まれるのはその生物の子供であり、化妖の力は使えない。
化妖と名前について
・<固有名>が付いているモノや生き物からは生じない
(例:池の化妖…名もなき池からは化妖が生まれるが、名前がついたor多くの人に共通の呼び名がある池から化妖は生まれない)
※化妖はヒトの想いや空想から生まれるという見方が強い一方、<名前の無いものからしか生まれない(=ヒトは思い入れると名前をつけがちなのに名前が無い)>という矛盾を抱えている。何故なのかはまだ考えていない。
・基本的に『固有名』を持たない。
・ただ、ヒトの社会は固有名称の世界なので、ニンゲン社会に進出する化妖は名を名乗ることが多い。他にも、ごく少数ではあるが名が必要な事情を持つ化妖もいる。
・化妖は名前や外見情報が無くとも対象の化妖を個として判別することができる。対象がヒトの場合は『ヒトである』ということが分かる。
その他の能力について
<心の在り方>に沿ったものであれば、特殊な力(いわゆる魔法のような力)を使うこともできる。自身の起源に馴染みのある、連想しやすい能力はかなり行使ししやすい。
根本にあるのは<変化>と同じ能力なので、『他の何かを変化させる』『自身から生み出るものを別のものに変化させる』というのが本質にある。無から有を生み出すようなことはできない。
また、そんな化妖の能力を応用し、道具などに力を込めることでヒトにも類似の力を扱えるようにする学問<化学>が近年急速に普及し、ヒトの生活を豊かにしている。→リンク
寿命について
・ヒトのように身体が成長・衰弱しないため、決まった寿命は無い。
・心が朽ちると死ぬ。そのため、数年で世を去る者からとんでもなく長生きする者まで様々。
・とは言え、長期間<心>を維持するのは非常に難しいため、数百年以上生きている者はかなり少ない。
社会的立ち位置について
・洛歴500年前後は単純な怪異と同一視されており、社会的地位は皆無だった。
・100年近く前、化学革命が起き、化妖の存在は暮らしと文化を向上させた象徴的な存在となる。認知度も向上し、化妖は人の暮らしや社会の中に受け入れられるようになる。
・現在はある程度一般的な存在となっている。だが、化妖の詳しい性質などはまだあまり広くは知られていない。
メタ補足:町中で化妖を見かけた時の感覚は、現代日本人が日本で外国人を見かけた時の感覚に近い。目を引くが、特別騒いだりするわけでもない感じ。(外見が特別奇異な場合は別だが、これはヒトでも化妖でも変わらないと思う)
ヒトにしか見えない外見の化妖も多いため、気付かれないことも多い。
・未だに根強い偏見や反化妖団体も存在する。怪異被害と混同されることもあり、化妖の犯罪者や容疑者は色眼鏡で見られやすい。また、地域によっても化妖に対する認識に差がある。
・<化遣衆>という団体が化妖の社会進出を支援している。
化遣衆
化妖の社会進出を支援する事業。<ヒトの社会で生きていきたい化妖>と<何らかの不足(スキマ)を持ったヒト>を引き合わせる活動をしている。
・仕事の人員補充
・ニンゲン関係の不足を補う
主にこの2種類。化妖は心によって生きる存在なので、長く生きていくにはヒトの社会で刺激を受けるのがかなり有効なのである。
『化妖の力で人助けをして社会的利益を生み出していく・それによって化妖の心を満たし良い感じに生きていく』win-winな関係を作っていくことが団体としての目的となる。
化妖の派遣を担当するエージェントは各地を巡っている。雇用関係というよりは事務所と個人事業主のような関係。
<スキマ>を持つ人を見つけ、有用な力や性質の化妖を召喚して引き合わせている。成績に応じて報酬あり
表記メモ
・ヒトは<ヒト><ニンゲン>のカタカナ表記で統一
・この世界では<人>という字をヒトに限定しない
・『本人』『一人』『人望』『人生』『人脈』のような『人』の付く言葉はヒトと化妖などを包括する意味で使われる
(人外込みで頭数カウントする時などに『●人』という言葉などを使うことについての違和感を解消するためです)(という規則にしているが、表記ミスすることもあると思います。気付き次第修正します)