グループの紹介

グループ発足の想い

私の20代後半の娘は自閉症です。

彼女は、現在作業所で毎日「ミシン作業」「ロック」「ほとき」などを行っています。

その作業が彼女にとってストレスであるのか分かりませんが、彼女が小学校から毎日書いている絵日記には「今日は××でミシンをしました。たのしかったです。」「今日は××でほときをしました。たのしかったです。」などという文章が毎日書かれています。

そして、彼女はこれからもずっと「ミシン作業」「ロック」「ほとき」などを行っていくのだと思いました。

・・・・残酷な表現となりますが、「彼女の将来はこの状態から大幅な変化は無い」と思っています。

しかし、娘の親である私は彼女が毎日どんな物を作っているのか知りません

きっと発注先から依頼された何かの商品の一部を担当しているのでしょうが、それがどんな物でそのどの部分を担っているかは知りません。


この事に気づいてから、独自に色々な作業所の事について調べてみました。木工細工、印刷、箱作り、梱包、ミシン作業など、発注先からの依頼作業を行って、それにより工賃を頂く作業所が非常に多い事が分かりました。それ以外でも各作業所独自の商品(パン、小物など)を作っている所も有りますが、それらも各作業所で完結してるため、どうしても類似した商品が多く見受けられます。
そのため似たデザイン・商品が多く、それによりそれら商品が魅力的に見えなくなったり、リピート購買の意欲が減少する事が有ると考えました。


その様な事を考え出した時、訪問したある作業所の職員様から「依頼作業が有った場合は作業所の方々に作業をしていただけるが、依頼工事が無かった場合は自分の所で小物やお菓子などを作りますが、それら商品が上手く売れない場合もあり、作業所の方々への工賃への反映が難しくなりますし、在庫として残ったりします。そのため在庫が多い商品を新たに作る事もできなくなり、最悪通所してくださる方々にどんな作業をしていただくか迷う時もあります。」
という言葉を頂いた事が有ります。

企業様からの依頼工事の場合、作業を行った方々の御親族はその方々がどんな商品を作っているか分からない。また各作業所独自の商品を制作・販売しても、それら作業所の設備やアイデアで作られる物には限界が有り、そのためどうしても他の作業所と品質含めて似た物が多くなってしまい、うまく販売できない場合がある。・・・なら各々の作業所の「強み」を活かして、デザインを含めた色々な作業工程を、各々の工程で強みのある作業所に作業をお願いして「Made by Callengedブランド」の商品を作る事が出来れば、今の物よりもっとアイデアあふれた、魅力的な物が作られるのではないか?」と考えました。
それと併せて私は「もし、自分の娘が手掛けた商品が市場に出まわったら、すぐに買って他の人に紹介するだろう。」という思い抱きました。

又この様な「Made by Callenged」の商品が今より多く販売できた場合、作業所の方々の工賃のアップにも繋がりますし、話題性も出てきて、新規の顧客や新たな作業が発生する可能性も現状よりも出てくるという効果も期待できると考えました。


そんなアイデアを思いついたのが約3年前、それからネット上の情報、実際の作業所の職員さん、その他福祉関係の方々へ再度ヒアリングなどを行い、「過去の全国での事例」を調べましたが、その様な活動の実績や活動は全く見つけきれませんでした。

「・・・・無いのなら作れば良い。」そんな思いでサラリーマンを定年退職した今、この活動団体を立ち上げる事にしました。


その事を作業所の職員さんに話した所、「協働で商品を作る事が出来れば、今作っている自分の作業所の商品より魅力的な商品ができる可能性も高くなるでしょうし、私たちもこれから新しい商品のアイデアを出して色々な作業を作業所の方にお願いできますね。」という評価も頂きました。

 

また、この様な活動を行う事を色々な有識者に話した所、「そんな活動で利益(活動資金)がでるのか?」「永続性は?」など、ごっともなご意見も頂いております。

しかし、この活動自体が過去に無い活動ですから、まずはこれらの活動で私たちが持っている概念を変えていく事が最初だと思います。

そして何より、各作業所が連携した「Made by Callenged」ブランドの商品が世の中に出まわった時、真っ先に買うのがその商品を作った人々のご親族であり、作業所の職員さんだと思います。

そして、その商品を他の人に紹介すると思います。

まずは、「そこから」この活動を始めたいと思います。

 

もし、このページを読んで何か引っかかった方々は是非私たちにコンタクトをお願いします。

皆さんで色々な知恵を出し合い、活動していきましょう。

私たちの団体のシンボルマークは、日本全人口の約7%居ると言われているCallengedの方々(7%er)を七福神に見立て、私たちの様な親族、作業所の職員さんなどの「仲間たちという船」に乗せて大海(世の中)を進んでいくという思いを表しました。

そのため「仲間たちという船」は大きければ大きいほど、そして推進力が強ければ強いほど、その船に乗るの方々も多くの人を乗せられ、力強く前へ進む事ができ、色々な未来に連れていけると思っています。

 

長文になりましたが、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。

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