石田多紀乃・原田愛 ピアノ・デュオ プロフィール

Takino ISHIDA & Ai HARADA Piano Duo

東京藝術大学大学院ピアノ専攻出身と作曲専攻出身の異色デュオ。専攻だけでなく、性格も出身地も異なる2人が共通して大切にしているのは、時代や世代を越えてゆくもの。何百年も前に作曲家がのこしてくれたメッセージである楽譜と忠実に向き合うことで、今生きている意味を音に発している。東京でのデビュー・リサイタルの日に東日本大震災が起きた事も有り、初年度のチャリティー・コンサートに続き、年1度の定期公演では震災遺児募金を行う一方、南砺市福野の竹田時康氏の協力を得て、1784年製フォルテピアノ(レプリカ)と現代ピアノの弾き比べコンサートを子どもたちと行うなど、音楽を通して対話する事を大切に各地で精力的に活動を続けている。

石田 多紀乃

 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、および同大学を経て、1992年同大学大学院修士課程修了。これまでにピアノを雄倉恵子、二宮裕子、井上直幸、高良芳枝、エディット・ピヒト=アクセンフェルト、テオドール・パラスキヴェスコ、アレクサンダー・イェンナーの各氏に、室内楽を金昌国、岡山潔、菅沼準二の各氏に師事。

 音楽に対して真摯に取り組み、自然な流れと美しい響き、そして説得力の強い表現を持ち味とする。レパートリーはバッハから現代まで幅広いが、中でも内容の奥深い作品の演奏には定評がある。

 1994年より毎年プログラムを変えて東京で行っている自主企画のソロ・リサイタルは25回を超える。1997年より2000年まで東京藝術大学音楽学部の弦楽科伴奏助手を、2002年より2013年まで洗足学園高等学校音楽科の非常勤講師を勤める。リサイタルでの共演、音楽祭での公式伴奏者など室内楽、伴奏での活動も多く、又ゲルハルト・ボッセ氏指揮の神戸市室内合奏団、九州交響楽団と協演するなど、多岐にわたって活躍している。好評を博した1997年のリサイタル(J.S.バッハ:ゴールトベルク変奏曲)のライブCD(LN3229)に続き、「ラ・ヴァルス」(WWCC7466)、「フランク:プレリュード、コラールとフーガ」(WWCC7568)がリリースされている。

 現在、洗足学園音楽大学の非常勤講師を勤める。

オフィシャル・サイト: http://takinoishida.com

原田 愛

大阪府立岸和田高等学校、東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、2002年同大学大学院音楽研究科作曲専攻修士課程修了。これまでにピアノを伊奈和子、岡田敦子の両氏に、作曲を野田暉行、尾高惇忠、川井学、松尾祐孝の各氏に、INA(フランス国立視聴覚研究所)において電子音楽をフランソワ・ドナト、ダニエル・テルッジの両氏に師事。

在学中より、ピアニスト・作曲家である野平一郎氏のアシスタントを務め、創作と演奏の両方の視点から音楽に向かう姿勢を特徴としている。

ヤマハ音楽振興会のJOC活動により、旧西ドイツ、オーストリア、ニューヨーク国連総会議場、メキシコ、インドネシア、ニュージーランドなどで自作を演奏。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス氏などの指揮で国内外のオーケストラと共演。2003年~2013年まで洗足学園高等学校音楽科の非常勤講師を勤める。

アンサンブル・ヴァリエなど室内楽を中心としたピアニストを務める一方、のだめカンタービレでバソンの伴奏を務めるなど人間的な音に興味を持ち、特に子どもたちとプリミティブな音楽対話をする機会を大切に、各地で演奏会を行っている。

現在、洗足学園音楽大学、日本大学芸術学部非常勤講師、成城ソルフェージュ研究会講師、ヤマハ神戸センターで作曲講座の講師を勤める。

オフィシャル・ブログ: http://aiharada.air-nifty.com/