学生優秀発表賞セッションで発表いただいた学生の皆様,多数の発表を申込いただき,ありがとうございました.
審査結果と審議を踏まえ,雪氷研究大会(2025・津)の学生優秀発表賞の受賞者を決定いたしました.受賞された皆様,おめでとうございます.
【口頭発表部門】
最優秀賞 鈴木舞生氏(総合研究大学院大学)
B1-15「グリーンランドSE-Dome IIアイスコアを用いた19世紀以降の詳細なCH4濃度復元」
優秀賞 諸本大輝氏(新潟大学)
C1-12「山地積雪に適用可能な全層平均密度の時間変化の推定方法」
優秀賞 今津拓郎氏(北海道大学)
B1-12「グリーンランド北西部カナック氷帽およびその周辺地域における表面質量収支の数値実験」
【ポスター発表部門】
最優秀賞 Xie Yu Chen氏(東京科学大学)
P2-47「吹き払い柵の設置環境による防雪能力の定量評価(2) - Part 3: Effects of Snowbanks around Blow-off Type Snow Fence -」
優秀賞 横山大輝氏(岩手大学)
P2-44「多雪ブナ林における埋雪木と雪上木の雪圧による幹上応力分布の解明~積雪期と非積雪期の幹曲率の違いに着目して~」
審査にご協力くださった審査員の皆様,どうもありがとうございました
雪氷研究大会では学生の研究発表を歓迎いたします.学生の研究意欲を高め,研究発表を奨励するため,雪氷研究大会の学生優秀発表賞セッションにおいて優秀な発表(プレゼンテーション)を行った日本雪氷学会及び日本雪工学会の学生会員に対し表彰します.口頭発表部門及びポスター発表部門のそれぞれについて,学生優秀発表賞を審査委員会が選考し,受賞者には大会実行委員会より賞状と副賞が贈呈されます.
選考対象者は,研究発表登録時に学生優秀発表賞にエントリーした学生会員に限られます.非会員の学生は選考対象者になれませんので,学生優秀発表賞にエントリーする学生は参加登録の前に日本雪氷学会もしくは日本雪工学会へ入会してください.入会方法については,両学会のホームページを参照ください.なお,口頭の部とポスターの部の両方に発表登録をすることはできません.また、昨年度大会までの受賞者の発表登録を妨げません。
学生優秀発表の評価項目は「研究内容」と「発表の質」です.評価基準は,発表者自身の研究のモチベーションや創意工夫,得られた結果の重要性などをわかりやすく説明し,理解しやすくインパクトのあるスライド やポスターで伝える工夫をしていたか,といった点です.
会期中の柔軟なプログラム編成,審査委員会や担当委員の時間的制約の緩和などの理由から,本大会では受賞者の発表は会期終了後二週間以内に大会及び両学会のHP上での公開とします.研究技術交流会等での表彰式はありませんのでご承知おきください.
昨年度の雪氷研究大会(2024・長岡)での学生優秀発表賞は,実行委員会などでの開催方法の検討を元に以下の形式で行われました.
学生優秀発表賞セッションを設ける.
集計結果と受賞候補者について審査委員内でメール審議等によって審査委員間で合意を得るプロセスを設ける.
大会期間中に表彰式は実施せず,後日大会及び学会 HP 上での公開と両学会誌上での発表に変える.
本年度の開催方法に関して大会後のアンケートの集計結果を元に実行委員会で議論し,本年度は昨年度の開催方法を踏襲することになりました.
昨年度のアンケートでは,学生優秀発表賞セッションを設けることに賛成の方は,回答者全体で63%に対し,通常セッションにすべきである,という意見が31%でした.また,審査員で参加された方に限ると,それぞれ 58%, 37% という結果でした.多くの意見は学生のモチベーションと審査員の負担のバランスを考慮したものであり,どちらが是で非というものでもありません.また,同じ観点でも相反する意見もありました(例.学生セッションでまとめる方が他分野の話が聞けて学生には刺激になる vs 通常セッションで発表する方が専門家の意見が聞けて学生には刺激になる).
実行委員会の中でも特に議論になりましたが,「セッションがあることが発表者のモチベーションになる」といった多くのアンケート回答を踏まえ,特別セッションにしたという経緯です.
参加される学生の方には,他分野の専門家も集まったユニークなセッションである,というこの機会を是非有効に活用していただけるようお願い申し上げます.また,同様に審査員として参加される方は,馴染みのない分野の最新の若い発想に触れるまたとない機会として有効に活用していただけるようお願い申し上げます.