留学生入試
私はお茶大の大学院試に参加する前に、他の大学で日本語教育コースの研究生として一年ほど在籍しました。お茶大出身ではないので、院試準備の時沢山苦労をしました。もし皆さんの参考になればと思い、自分の経験をシェアしたいと思います。
大学時代は日本語専攻でしたが、主に学習者の視点から、日本語を第二言語として勉強しました。日本語教育に関する知識はほぼ空白でした。大学を卒業し、日本の大学に入ってから日本語教育に関する基礎的な知識を覚え始めました。正直な話ですが、最初日本語教育の参考書を買って、その本の重みに絶望しました。各部分で取り上げられた背景、固有名詞や仮説など、どこから学んでいくのか分からなかったです。そして大学で授業を受けながら、自分が興味を持つ分野の論文と参考書を読んでいくうちに、日本語教育の深みを味わうことができました。その時自分が最も興味を持っていたのは、「第二言語習得」という部分です。しかし仮説も多くて、固有名詞の解釈も抽象的で分かりづらかったと思って、堅苦しい辞書を引くよりそれに関する論文と参考書を多めに読みました。例えば大関浩美先生の「日本語を教えるための第二言語習得論入門」は、言葉遣いもシンプルで分かりやすいし、日本語教育の現場ではどのように理論、教授法を用いたのもはっきり説明してくれましたので、この本を読んで頭の中にある知識の整理ができてすっきりしました。
日本語教育の専門知識を学ぶ以外、研究計画書もよく立てなければなりません。院試は面接と筆記試験二つ分けられ、どちらも重要だと思います。面接の時、先生は主に研究計画書のことを詳しく聞くので、どのように簡潔に自分の研究したいことを先生たちに伝わるのが大事だと思います。研究計画書の書き方などもお茶大の日本語教育コースの受験情報にあるので、先輩たちのご意見を参考しながら少し方向性が見えて楽になれると思います。
また情報取集も重要です。毎年お茶大は日本語教育コースの大学院進学説明会を行うので、お茶大出身ではない方に是非お勧めします。説明会で先生方の研究分野、指導できる範囲など貴重な情報を得られるし、自分の研究したいことも先生にアピールできるし、一石二鳥だと思います。