冨安 亮輔 (福祉社会デザイン学部)
主な活動対象地は、能登町恋路地区である。本プロジェクトは、公的支援ではカバーできないちょっとした地域の困りごとをサポートしつつ、長期的には地域の居場所づくりと関係人口を増やす取り組みである。具体的な困りごとは、巨大水たまり撤去、雪かき、石垣修繕、海岸ゴミ拾い、空き家清掃などであった。
本プロジェクトは、公的支援が届かない在宅で暮らす高齢者のちょっとした困りごとをサポート(A)しつつ、長期的には地域の居場所づくり(B)と関係人口を増やす(C)取り組みである。現地訪問は3回、学内MTGは10回行った。つまり、能登に行って終わりではなく、事前の準備と振り返りを丁寧に行った。
私たちの活動対象地は主に能登町であった。ステークホルダーである恋路アルバカレー店主の三船氏と任意団体「ほしのわっかのむこうに」の平野氏らが結成した地元若者ネットワーク「アルバ団」と連携し、その活動の一つである地域の高齢者の困りごと(A)に応えていった。具体的には、住宅裏にできて悪臭を放つ巨大な水たまりの撤去@能登町恋路地区、高齢夫婦が管理する親類宅の雪かき@能登町松波地区、海岸のゴミ拾い@能登町恋路地区、震災で崩れかかかった石垣の調整@能登町小木地区を行った。能登半島地域のさらなる発展というよりも、些細だけど地域の人だけでは解決できない生活課題を解決した。能登半島地域にはそもそも20歳前後の世代が極端に少ないため、活動の人手というだけでなく、地域の人から話を聞く若者がそこに居るということ自体がかけがえのないことであり、学生参画は不可欠であった。
地域の高齢者との会話や地元若者ネットワーク「アルバ団」との共同 作業から、関係人口を増やす(c)ことは始まったといえる。一方で、もうひとつの活動の目標である地域の居場所づくり(B)については学生自身がフィールドワークを通し地域資源を理解している段階であり、来年度の成果を期待している。その端緒として、地域の居場所の候補である空き家の調査(しつつ、清掃も)を行った。恋路地区内にあるこの空き家は、築30年ほどだが10年くらい住まい手がいなかった。状態が良く、恋路アルバカレーの店舗と隣接するため、三船氏が最近所有権を得たものだ。学生はDIYなどを通し、この住宅と場所の可能性を探った。
以上、約4ヶ月の活動はメンバーが丁寧に記録し活動レポートを作成した。このレポートを製本し、三船氏と平野氏に提出する。2026年度は具体的な居場所の提案を行い、プレゼンテーションシートと模型という成果物を作成する予定である。