茶道体験特別授業を実施しました

2018年10月10日(水)に白山キャンパスの和室で「茶道に見る異文化コラボレーション」というテーマで国際学部の外国人留学生を対象に茶道体験特別授業を実施しました。

海外での指導経験が豊富な田島宗浩先生をお迎えして、日本文化の代表的なものの一つとされる茶道についてお話をいただきました。学生たちに「平和」や「調和」を大事にするお茶の心を伝えるべく、床の間に「和」と書かれた掛け軸と季節の花が飾られました。そして、ツォイ講師は学生たちに馴染みのある器を取り入れた御点前を披露しました。その器は田島先生がタイやベトナム、モンゴル、ロシア、ウズベキスタンなど、世界の各地でお求めになり、茶道具として取り合わせたものでした。田島先生に茶席の趣向、茶道の歴史や精神についてお話をいただきながら、抹茶の飲み方や茶道具の扱い方など、客の作法を教わりました。


御点前のデモンストレーションの後、質疑応答のコーナーと体験コーナーが設けられました。質疑応答のコーナーでは、抹茶の種類や健康への効果、御点前の精神的な意味、茶会の開催場所についての質問が挙がりました。さらに、学生たちは自国でのお茶の飲み方についても積極的に話し、茶道を通じて文化交流をしました。体験コーナーでは、友達とペアになり、お菓子や抹茶を振る舞い合ってみました。慣れない正座に耐えながら、一生懸命茶筅を振っていました。「相手に対する尊敬の気持ちの重要さを実感できた。」、「茶道の無言の合図は面白いと思った。」という感想もあり、学生たちが茶道のおもてなしの心を感じ取ってくれた様子でした。

今回の授業は、日本の伝統文化でありつつも、日本の物だけでなく、魅力のある外国の物も取り入れ調和させる茶道と、お互いの文化について知る貴重な機会となりました。

そして、御点前を通じて、世界の各地から日本へ留学に来ている学生たちに、自国の文化に誇りを持ちながらそれぞれの個性を活かし、お互いを尊重し合い、ともに活躍してほしいという激励のメッセージが送られました。







国際学部グローバル・イノベーション学科講師 ツォイ・エカテリーナ

同学部国際地域学科講師 村田由美恵