【ゼミ活動】河川管理施設を拠点とした環境・防災情報の発信と教育の支援

荒巻ゼミでは、専門ゼミナールⅡ(3年ゼミ)の一環として,国土交通省荒川下流河川事務所および公益財団法人日本生態系協会のご協力を頂きながら,荒川知水資料館(amoa)を対象とした課題演習を行いました。

荒川は市民に憩いの場を提供するとともに都会において貴重な生態系の構成要素である一方で,大規模洪水が発生した場合に甚大な被害が想定されることから水害リスクへの対応が重要視されています。amoaではこのような荒川の管理事業や流域のさまざまな情報の受発信,防災・環境教育の支援などを実施してきています。この演習では,交流,学習・教育,情報発信の拠点としてamoaとその周辺施設をさらに有効に活用していく,という観点から複数の企画の具体案を作成することを目的として実施しました。

ゼミナールは9月下旬から11月にかけて大学の感染防止対策に沿う形で実施しました。ディスカッションなどは対面および非対面を混在する形で進めていき,また10月中旬にはamoaや河川事務所の施設を実際に見学させていただくとともに,担当者に直接質問をする機会を頂きました。「マイハザードマップ作成支援」,「施設を利用した謎解きクイズ」,「防災体験会」,「SDGs教育の支援」といった4つの企画案をグループに分かれて作成し,11月26日に荒川下流河川事務所にて担当職員の方々を前に発表させていただきました。ここで作成した企画案の一部は,今後のamoaの活動の中で生かされるとのことです。


(担当:荒巻俊也)

河川事務所(災害対策室)での質疑応答の様子