海外英語実習体験談(2020年度)

2020年度、オンライン(一部対面含む)での海外英語実習に参加した学生の声をご紹介します。 

東洋大学アチーブイングリッシュコース

会田 暖花 (実習日程:2020年10月12日~11月6日)

1.現地で最も力を入れたこと

最も力を入れたことは、授業中の態度と復習です。発言や、発表、先生の質問に対応する挙手での回答を積極的に行うことを心がけました。また、スライドに映された単語や文法だけでなく、先生のちょっとした発言の中でも知らない単語があればすぐにメモをとるなど、できるだけ多くの知識を取り入れる姿勢で取り組みました。そして夕飯や入浴を挟まず、それらの単語や文法を含めた授業の復習をし、夜は遅くても21時半には就寝。翌日4時半に起床し、授業前に最低1時間、前日の復習を行いました。

2.自分の中で成長した点

最も成長を感じた点は、フィリピン人の先生に話しかけられたときの対応力(コミュニケーション能力)です。私は今まで英語を話すという機会が少なく、座学で学ぶことばかりでした。そのため、英語で話しかけられた際、すぐに何らかの受け答えをすることに慣れておらず、頭の中で混乱してしまい最初は声に出すことができませんでした。しかし授業を重なるにつれ、考えているときもその状況に適した英語を声に出し、コミュニケーションをとることがだんだんとできるようになりました。このように、スムーズなコミュニケーション能力を身に着けることができた点で成長することができたと実感しています。

3.印象深いエピソード

最終日のプレゼンに向けて行ったPBLの作業です。授業後でもzoomを使うなどしてメンバーと繰り返し話し合いをしましたが、オンライン上ということもあり、なかなか思うように作業が進みませんでした。締め切りに間に合うのかという焦りもありながら、簡単にはいかずぎりぎりまで悩みましたが何とか完成させ、最終日にはメンバー全員で自分たちが納得のいくプレゼンを行うことができました。長い時間を費やし、仲間とともに悩み、学び、苦労を重ねた過程によって、彼らとの友情を築くとともに壮大な達成感を得ることができました。とても大変でしたが、その分とても楽しくて思い出に残っています。

マレーシア科学大学(USM)コース

佐々木 美典 (実習日程:2020年11月23日~12月18日)

1.現地で最も力を入れたこと

特別講義の際に、必ず“良い質問”を1個以上作り、実際に質問することに力を入れていました。“良い質問”を作るために、90分近い講義を集中して聞き、意味を正確に理解できなくてもメモを取り続けました。その結果、集中力・リスニング力・ノートをとる力、大勢の人の前で声を上げる度胸も付きました。
また、グループワーク活動にも力を入れました。使い捨てプラスチック問題を企業の視点から調査し、「もし自分たちがセブンイレブンの社長だったら、どのような対策を立案するか」というテーマでプレゼンをしました。調査の過程で、グループワークの難しさに苦しむこともありましたが、最終的にはチームで1つの物を作り上げる達成感を得ることが出来ました。

2.自分の中で成長した点

形式を遵守し、論理的なエッセイを書けるようになったことです。日本の小中学校で学習してきた「作文」や「小論文」の形式とは異なるので、最初は違和感を覚えましたが、宿題として課されたエッセイに何度も取り組むことで、自分の考えを順序立てて説明する力をつけることが出来ました。
また、特別講義などを通じて、マレーシアの文化の多様性を学ぶことで、自国の「文化の多様性」について考えるようになりました。マレーシアは、マレー系や中国系、インド系、ブミプトラ系などといった多様な民族が共存しています。その多様性は食べ物や建築物などといった目に見える形で存在しています。その一方で「日本はどうだろうか」と考えるようになりました。

3.印象深いエピソード

ある東洋学生たちの発案で、USMの学生や教員に感謝の気持ちを伝えるため、オリジナル動画を制作したことです。皆が登校を許可される日に、We are the Worldを歌ったり、メッセージボードを持ちながら一言ずつ感謝のスピーチをしたりする様子をスマートフォンで撮影しました(新型コロナウイルス感染防止のために遠方に住んでおり、学校に登校できない学生もリモートで出演できるように配慮しました)。実習最終日の送別会の最後に、サプライズで動画を流すと、USMの学生も教員も喜んで下さいました。現地へ直接赴くことは叶いませんでしたが、皆で意見を出し協力することで、これまでにない心の繋がる場を創り上げることができたのが嬉しく、印象的でした。

ミシガン州立大学連合ジャパンキャンパス(JCMU)コース

渡部 真菜 (実習日程:2020年11月23日~12月18日)

1.現地で最も力を入れたこと

私はJCMUコースに参加するにあたって授業の中で積極的に発言することを目標とし、特に力を入れました。自分の英語に自信がなかったり、伝えたいことがすぐに出てこなかったりと英語を話すことに対して苦手意識があったためです。実際にJCMUコースではどの授業でもディスカッションが多くあったので、事前に使えそうな表現を調べておいたり授業で教わった表現をメモしておいたりと、ディスカッションを通して実際にそれらを会話の中で自然に使えるようになるよう心がけました。全体の授業では発言することが苦手であったため、初めのうちは手が挙げられず少し落ち込みましたが、自信があるところから少しずつ手を挙げるようにしました。毎日の課題の量が多かったため、JCMUコースでは授業外も含めて常に英語に触れていることができ、英語を使うことに対して壁がなくなったように感じます。

2.自分の中で成長した点

JCMUコースを通して特に自分が成長したのはSpeakingです。参加する以前は辞書を片手に会話をするようなことが多かったように思いますが、授業や他の学生との会話を通して使える表現が増え、そしてなにより常に英語を使い続けることによって自信を持って会話ができるようになったと思います。また、MUN(Model United Nations, 模擬国連)の授業では自分が代表する国以外にもプレゼンテーションやディスカッションを通して多くの国の知識をつけることが出来ました。SDGsの達成状況を調べて発表し合ったときには自分の想像と違った多くの驚きもありました。それぞれの国の特色や違いを学ぶことができたため、海外に行ったことがない自分にとって将来どのような場所に訪れたいのか、何をしたいのかなどの選択肢を増やすきっかけになったと感じます。

3.印象深いエピソード

JCMUコースで印象に残っているのは様々な背景をもつアメリカの学生の話をオンラインではありますが、直接聞くことができたことです。自分たちの文化に誇りを持っていたり自分の意見を持っていたりする同年代の方達の話を聞くことができて、勉強になっただけでなく刺激をもらうことができました。個人的なことではMUNでのグループワークでリーダーのような役割についたことが印象に残っています。中心となって何かをすることが苦手であったため役割を聞いてとても焦ったからです。リーダーとしてたいしたことは出来なかったけれど、英語で自分が苦手なことに取り組むことができたという意味でとても良い経験でした。全体を通してほとんどオンラインでの実習であったにもかかわらず学生同士が仲良くなれたことも良い思い出の一つです。