在日ミャンマームスリム女性向けの日本語オンライン講座を開始しました!

国際学部国際地域学科の金子ゼミ(比較教育学)では、各国の教育の比較や、人の移動と教育についてゼミ生が学んでいます。

多文化共生社会について知るための第一歩として、在日ロヒンギャ難民のカディザ・ベゴムさんにゼミにお越し頂き、ミャンマームスリム女性の背景や日本での生活、2世の子どもたちの教育などについてお話を聞きました。母親が子どもの勉強を見てあげたり、就職して経済的に自立するためには、日本語能力を伸ばす必要があるということで、ゼミ生が在日ミャンマームスリム女性への日本語学習支援を行うことになりました。

日本語教育を専攻しているわけではないゼミ生ですが、日本語教師である国際地域学科の村田講師のトレーニングを受け、家事や育児に追われて日本語を使う機会が限られる女性たちに、主に会話や書く力などを中心に、自発的に言語を運用する能力を伸ばすことを主眼としています。

9月12日からゼミ3年生の有志が、ミャンマームスリム女性4名に対する日本語オンライン講座を開始しました。実際に教えてみると、意欲的に学習に取り組んでくれて、分からないことも積極的に質問してくれました。日本語を母語としない人たちに教えることの難しさを痛感しましたが、お互いの文化や生活に関して話すことができ、異文化交流という面で非常に貴重な機会になっています。

 

少子高齢化社会の進行により、日本で暮らす外国にルーツを持つ方々は一層増え、日本社会の一端を担っていくことになるでしょう。日本語講座を通じ、多文化共生社会のあり方について考えを深めていければと思っています。

 

(執筆者:東洋大学国際学部国際地域学科3年、松澤颯人、井上花、金子聖子准教授、村田由美恵講師)